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長期休みに小笠原諸島をおすすめする魅力4選とその他情報

今回は私が愛してやまない島の魅力が存分に詰まった「小笠原諸島」の魅力についてご紹介!
GWや夏休みの長期休みを使ってぜひ訪れてみてほしい。
訪れるにあたっての魅力と注意点を紹介したい。

小笠原諸島の魅力4選

1. 圧倒的大自然!

東洋のガラパゴスと呼ばれる小笠原諸島。
小笠原諸島は、「ボニンブルー」と呼ばれる沖縄やハワイとはまた一味違った青く透き通った海と、豊かな大自然に囲まれた美しい島々だ。
「ボニン」とは「小笠原諸島」のことを指し、英名では小笠原諸島は「 Bonin Island」と表される。
元々は「無人(ブニン)」がなまったことが由来らしい。

小笠原諸島は1年間を通して温かい気候だ。
海が透明で水温が高いため、ダイビングやシュノーケリングにも最適だ。
海の美しさはもちろんのこと、南島や千尋岩(ハートロック)など地質学的にも美しく珍しい大自然を拝むことができる。
マリンアクティビティはもちろん、トレッキングにもおすすめだ。
また、夜には満点の星空が見られるため、星空観察を楽しみたい人にもおすすめだ。
日常がデジタルに支配されている現代人にとって、デジタルデトックスするには最適な環境だ。

千尋岩(ハートロック)
トレッキングでハートの上に登ることもできる!

2.珍しい動植物!

小笠原諸島には固有の動植物が数多く存在する。
その生態系が地球や生物の歴史として貴重な情報源となることが評価され、2011年に日本では世界自然遺産に登録されている。
小笠原は小さい島の集まりでありながら「オガサワラオオコウモリ」や「アカガシラカラスバト」などを代表するの天然記念物の陸上生物が多くお目にかかれる。
ほとんどが固有種の陸産貝類、天然のイルカやクジラ・アオウミガメなどの普段中々お目にかかれない海洋生物も間近に見ることができる。
特にドルフィンウォッチ・スイムのツアーに参加すると、船から見るだけでも大興奮間違いなしだが、シュノーケリングで真下・真横をイルカが泳いでいく姿を見たときはテンションマックスになること必至だ。
ホエールウォッチングでも遭遇率が高いのも魅力だ。
また海中には美しいサンゴ礁が広がり、カラフルな熱帯魚や運が良ければウミガメなども身近に見ることができる。
初心者向けのスクールやツアーも数多くあるため、ダイビングやシュノーケリングが初めての人も安心して楽しむことができる。

運が良くないと見れない
アカガシラカラスバト
ホエールウォッチング
このジャンプはレアらしい!
イルカ!マジ真下!!
うわーーーってなる!!

3. 美味しい海産物!

自然や生物だけではないのが小笠原諸島の魅力。
小笠原食のおすすめは「島寿司」と「ウミガメ料理」だ。
「島寿司」はサワラなどの白身魚を、醤油やみりんで漬けにした握り寿司で、ワサビの代わりに洋がらしを使うのが特徴で日本酒などとも相性抜群だ。
「ウミガメ料理」はおそらく小笠原でしか食べることができない激レア食材だ。
小笠原では古くから貴重なタンパク源として「アオウミガメ」が食用されてているらしく、島民に聞いたところ年間で獲れる数や取れる漁師さんに制限があり、いつでも食べられるわけではないとのこと。
島の飲食店では、島の塩だけで味付けをした「カメ煮」や、お刺身、お寿司としても食べらる。
食感は魚と貝の中間ぐらいで弾力があり、さっぱりしていてショウガ醤油と食べると美味しい。
カメを食べるチャンスはなかなかないので、行った時にあれば是非ご賞味あれ。
そのほかにも新鮮な野菜やさまざまな種類の美味しい海産物が味わえるため、ぜひ食事も楽しんでほしい。

ウミガメのお寿司
島寿司

4.島民の温かさ!

小笠原諸島にリピートしたくなる最大の要因は、お見送り船にあるのだろう。
旅のクライマックス、最後の帰りのおが丸に乗り込んで出航するときに太鼓によるセレモニーが始まる。
島の人々が手を振っておが丸を見送ってくれるのだ。
お見送りは「さようなら」ではなく「いってらっしゃい」と叫んでくれる。
これは文章で読んでもらうより、身をもってぜひ体感してもらいたい。
このホスピタリティ溢れるおもてなしの島民の温かさに、また来たくなること間違いなしだろう。

「いってらっしゃーい!」「また来いよー!」
はい!リピート確定です!!
お見送り船。結構遠くまで来てくれる。
マジで泣ける

その他情報

小笠原諸島へのアクセス

小笠原諸島への交通手段は環境保全のため空港はなく、船のみとなる。
基本的にほぼ週1便の定期船「おがさわら丸」通称「おが丸」に乗ることになる。
通常期は週1便、GW・夏期などは週2〜3便の運航、片道24時間の船旅はそれはそれで非日常を味わえテンションが上がる。
竹芝を11時に出港し、翌日11時ごろ父島・二見港に到着する。
時刻表・運航スケジュールは時刻表のページから確認できる。
小笠原旅行は往復船中2泊+現地3泊の5泊6日が基本となるため、旅のスケジュールが比較的立てやすい。
ツアーを申し込むのもよし、自分で街歩きするもよし、レンタカーやレンタサイクルで自分のお気に入りの場所を探すもよし。
自分なりの島時間を存分に堪能してもらいたい。
ただし台風などで海が荒れると強制的に滞在延長となるため、余裕を持った計画を立てることが重要だ。
このような理由からも長期に休みが取れる時期に行くことがおすすめだ。

2015年当時の旧おが丸

旅の予算

船や宿のグレードにもよるが、ざっくり10~15万円ほどは最低限必要だ。
内訳としては
・船代が2等で往復約50,000円。
・宿泊代は素泊まりで一泊4,000円〜10,000円のほど。
・プラスでツアーやアクティビティへの参加費用
・その他食事代、お土産代など

なお、小笠原海運が企画する「おが丸パック」に申し込むと、船と宿を別々に予約するよりも安く済ませることが可能だ。
時期によって若干の値段の変動はあるが、船代と宿代で7万円ほどで利用でき、クーポンなどもついているため利用するのがおすすめだ。

決して安くはないが、間違いなく行く価値がそこにはある。

注意点

小笠原諸島では、自然を守るための様々なルールが定められている。
先述の通り、小笠原には固有の動植物が数多くおり、その生態系を維持するためにも外来種を持ち込んだり、植物を傷つけたりしないよう注意してほしい。
船に乗る前や、山の中に行く時は、靴底の泥や服・かばんに種や虫が付いていないか入念にチェックしよう。
森林生態系保護地域内の指定ルート、南島及び母島石門一帯では、必ず現地ガイドの指示に従うなどルールを守って自然に親しむよう心掛ける必要がある。
また、キャンプおよび野営行為は村条例により村内全域で禁止されている。
一人ひとりがルールを守り、美しい自然を残すことが何よりも重要だ。

最後に

私が訪れたのは2015年、まだおが丸も旧式で運行も25時間半掛かった。
当時より環境も整備され行きやすくなった一方で、家庭を持った今、改めて小笠原諸島に行きたいという思いと、予算が倍以上掛かるという葛藤に悩まされている。
だが一度はうちの子どもたちにも小笠原の美しい大自然を経験させたい。
素晴らしい経験になること間違いなしだろう。

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