第六章 ポストフロップの概念

Cbet

Polarized CB Strategy

この戦略はとても強いハンドと、エクイティー上厳しいが強いブロッカーを持つハンドでCBを打つ戦略である。

この戦略では、中程度の強さのハンドをチェックレンジに混ぜることができるためチェックレンジをプロテクトすることになる。

CBを一度打った場合はのちのストリートでも打つことができる場合が多くフォールドエクイティーやバリューの最大化につながる。

一方、チェックした場合多くのBMCBにコール可能なハンドお残すことができる。

適正頻度はIP55%、OOP25%である

Merged CB Strategy

中程度の強さのメイドハンドやドローもベットレンジに加える戦略である。

この戦略ではチェックレンジがプロテクトできない上に、ベットした際も以降のストリートでベットし続けるエクイティーがある場合が少なくなる。さらに、チェックレイズに対し非常に脆弱になる傾向にある。

この戦略はエクイティーが重視される低SPRの場合に有用になる場合がある。
また、OOPなどで特に、レンジ全体のエクイティアドバンテージがあるボードではレンジ全体でCBを打ちファストプレイをしてエクイティエッジを押し付ける際にも有用になる。

CBを中程度のハンドでも打ってくる相手に対しては、チェックされた際にアグレッシブにプレッシャーをかけることでエクスプロイトできる。

Protecting Checking Range

・チェック頻度がよほど低くない限り、チェックレンジをプロテクトする必要がある。
・エクスプロイトされないためには強いハンド全てでベットするのではなくチェックレンジに残すべきである

ブロッカー

ブロッカーには、
 ①現在のブロッカー
 ②未来のブロッカー
 ③反対のブロッカー
の三種類がある。

③は、自分がボードにマッチするハンドを持っていない時ほど相手が持っている可能性が上がるということだ。

ブロッカーの考え方

ブロッカーについて考えるときは四枚のハンドが度のブロッカーの役目を果たすのか。また、それらはこの場面でどれだけ重要なブロッカーなのかを考える必要がある。

ブラフ

ブラフする時に考えるべき3つの要素がある。

①ショーダウンバリューがない。
②相手のコールレンジをブロックしている
③相手のフォールドレンジをブロックしていない。

ハンド例


Hero(BTN) AhTs8s6c
vs BB

KhQd4h

①ショーダウンバリューはない。
②③相手のトップヒット、ツーペアなどをブロックしていない、未来のナッツフラッシュブロッカーを持っている

シングルレイズドポットでは、基本的にはAのみでフラッシュドローのボードでトリプルバレルを打つことができる。


Hero(BTN) AhQs7s6c
vs BB
 
KhQd4h7h
(フロップCBにコールされた)

①ショーダウンバリューはある。(ツーペア)
②相手のレンジにはストレートドローは多く含まれるが、フラッシュの見えるボードでは降りてしまう可能性も高い。Ahは素晴らしいブロッカーではある。

ここではベットするべき。これはブラフでありバリューでもある。

理由
①相手のツーペアやドローなどをおろすことができる。
②フルハウスなど、これ以降さらに手が良くなる可能性もある
③ほとんどのリバーカードにおいてAhは素晴らしいブロッカーとして機能する。

CBの最大のミス

それは、
中程度の強さのハンドでベットしすぎること。
フロップでブラフしなさすぎること。
の二つだ。

ブラフはフロップから始めるべきで、ターン・リバーのブラフの頻度を上げるにはフロップからブロッカーを活かす必要がある。

CB頻度の高い人をエクスプロイトすることは簡単。
・チェックレイズに弱い
・チェックレンジが脆弱でブラフで降ろす・シンバリューを取ることが容易
・ターン・リバーのバレルレンジが強すぎるためイージーフォールドできる

パッシブで弱いプレイヤーに対しては、CBの頻度を上げることでエクスプロイトできる。

・CBへのフォールド頻度が高い
・相手がアジャストしてチェックレイズをライトにしてくることがない。

ただし、OOPの時にはチェックレンジに中程度の強さのハンドを多く入れることが有効

・ポジショナルアドバンテージがないためうちすぎることは怖い。
・チェックバックされた際、以降のストリートでベットにレイズされる可能性が低く、シンバリューが取りやすい。



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