第三章 プリフロップレンジ①

基本の戦略

・6max 100bb持ちでは
UTG 19%
HJ 23%
CO 31%
BU 48%
SB 35%
でRFIすることがGTOに近い

・AAはトップ2.5%に全て入り(AAAを除く)、ほとんどのポジションでオープンできる
・KK,QQもまたトップ2.5%に入るが、ある程度プラスのエクイティーがない(KK72ss、QQ92ssなどはBU、SBを除いてfold)

強いスート、コネクトネス、ハイカードの一つが欠けていればアーリーからオープンできず、
二つが欠けていたらボタン以降しかオープンできない。
シングルスートは配られるうちの75%のハンドであり、そこまで強くないことを覚えておく必要がある

コールドコール

ポジションがいいほど3betの頻度は下がる、なぜならSPRを低く保ちたいから
例) UTGオープンに対し、HJでは4.8%のコールに対し5.2%の3bet、BUでは15.7%のコールに対し、3.5%の3bet

UTGオープンに対し、
HJ 4.8%
CO 7.2%
BTN 15.7%
コールドコール

【UTGvs HJ】
・マルチウェイの可能性が高く、ナッティネスが重要になる
例 AhJh10s2s
high & connected & suited

AhKs5h2s
コネクトネスは前のハンドに比べ低いが、強いスートを持つ

7d6c5d4c
パーフェクトランダウンのDS

Ac10c10h2h
ブロードウェイペアのハイスート

【ボタンvs UTG】

QhJs10h2s
コネクトネスが高くDSだが、ナッティネスが低い。IPでのプレイしやすさがあるためコールレンジに

KsQsJh6h
ハイスートとコネクトネスがあるものの、6hが弱いためここでコールレンジに

7s6s5s4h
とても強いコネクトネスがあるもののハイカードがなく3枚のスートであるためここでコールレンジに

Qd Js Jc 2d
コネクトネスとスートはまずまずで、ナッティネスは低いがボタンならコールレンジに

3bet

【3betの基本】
・3betpot、HUではSPRは4前後になる
・シングルレイズドpotではSPR13前後になる

・3betpotではoopの不利な点が軽減される。オマハにおいてriverは特殊なものであり、ナッツの逆転が多く起こるため、リバーをoopでプレイすることを避けられる(ターンまでにオールインになることが可能)な3betpotはoopに望ましい。

・3betpotにおけるゴールは、相手をドミネイトして低SPRの状態からスタックオフすることである

【3betする理由】
・エクイティーのエッジを押し付ける
AAxx、KKxx、AQQxのようなハンド、強いコネクトネスかブロードウェイかそれに近いペアを持った、DSのハンドのような上位3.5%ほどのハンドで、エクイティーの差を押し付ける

・プレイのしやすさを高める
スムースなエクイティー分布を持つハンド、これらはナッティネスがないものも含み、HUに持ち込みたい。ハイDSランダウンなど

【エクイティーの実現】
8765dsなどは、COからは3bet(BTNを追い出す)
BUはflat callする
これはフロップ以降SPR4では44%のエクイティーがあればスタックオフ可能で、スムースなハンドでその実現を目指すため。

【バリュー3betについて】
・AsAc9s3s のようなハンドはマルチウェイのpotを戦うにはスートとコネクトネスが弱いため、HUでAAの持つバリューを押し付けるために3betする。
・また、フォールドエクイティーも得られる

【プレイしやすさのための3betについて】
QJ98dsのようなナッティネスに欠けたハンドで
・ドミネイトされた弱いハンドを追い出す
・エクイティ分布のスムースなハンドでフロップをHUでプレイする
・ポジションを獲得する

【3betを受けた時】
・4betをする
AAやAKK、ダブルスートのAハイランダウンなどはエクイティーが大きいため可能

・コールする
コールのEVはオープンのEVより下がるもののコールレンジは当然存在する

・フォールドする
ハイペアやハイカードだがスートやコネクトネスが弱いハンドなど、フロップ以降でドミネイトされやすいハンドはフォールドレンジに回す

◎3betには一定の割合でフォールドする必要がある
UTGオープンにBU3betの場合約19%がフォールドになり、高レーキでは30%近くなる

高レーキにおいて、COオープンでBU3betには40%近く、BUオープンでSB3betには27%近くがフォールドになる。これはポジションが関係し、IPでの3betレンジが強く、OOPのプレイがしにくいため、OOPでのフォールドが多くなる

【3betvs AA】
100bbでは全て4bet
deepになると、プレイアビリティの低いものからコールレンジにいれる

【ダブルスートとシングルスート】
ダブルスートはシングルスートに比べフロップのエクイティーが高くなることが多い。例えばフラッシュドローやペア+BDFDなどだ、これらは AAxxヘビーな相手の3betレンジにいいエクイティを持つ。

そのため、oopではシングルスートは捨てて良いことが多く、IPでも捨てることは多い

【3bet vs ペア】
oopにおいて、相手のAAxxを多く含む3betレンジにコールするとき、ペアはラフなエクイティーになるため、フォールドが多くなる

例:KKQ4ssはfold (dsならコール)
K 10 10 6ssはfoldだが、
7665のssはコール(コネクトネスが強く、相手3betレンジにドミネイトされにくいから?)

【3bet vs Aハイスート】
・フォールド
AhJd10d3s ナッツスートがない
AhKhQh4s トリップスートになっていてドローが引きにくい

・コール
AhJh10s3c ナッツスートがあり、コネクトネスもある
AhKhQd3s ナッツスートがあり、コネクトネスも強い

4betとDeep Stack

【AAxx以外の4betレンジ】
・5betに対抗しうるハンドが望ましい(DS、Aのブロッカー持ち)


・AhJhJd10d
Aをブロックしていてダブルスート、コネクトネスも強い
・AcKcKd3d
そもそものエクイティーが高く、Aをブロックしている上にダブルスート
・QsJs10d8d
ダブルスートでコネクトネスが強く、5betにもコール可能

【200bbなどのディープにおいて】
3betへのコールレンジは広がる。

・oopの場合
IPのプレイヤーはフロップでコミットする(低SPRになる)ことがあまりなくなる。また、3betレンジも広がり弱くなっている。さらに、200bbではBUを除きRFIのレンジがよりタイトになっているため、3beterはCBを強く打ちづらくなっている。
以上のことから、oopでもプレイがしやすい。

・IPの場合
SPRが高く、oopのプレイヤーが100bbの時のような戦略(ポットコミット戦略)を使うことができないため、より多くのハンドでコールしEVをプラスにできる。

一方、IPでは4betレンジがよりタイトになる。
これはポジショナルアドバンテージを活かすため。


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