第四章 プリフロップカテゴリー②Broadway pairs

・ブロードウェイペアとはA〜Tのペアのこと
・9.3%の確率で配られる
・平均のランクは上位17%

RFI

UTG

・Aをおさえていることは重要
AKKxは100%オープン
AQQxもほぼ100%
AJJx、ATTxは80%

・Aがないとき
KKxxは50%
TTxxは14%(ハイスートとコネクトネスが必須)

例)
TdTs9c8dはオープン可→3betにもコール◎

KhThTs2sはフォールド
→ナッティネスに欠け、2がリスキーカード
マルチウェイや3betに対応できないため、DSでもフォールドすべき、

サイドカードが両方5を下回る時はほぼフォールド
に寄る

BU

・94%のブロードウェイペアでオープンする
・フォールドする例は、TT52のトリップスートなどのゲロ弱いハンド

Facing A Raise (UTG vs HJ)

・77%フォールド、17%コール、6%3bet

コールレンジ

・エクイティーに加え、マルチウェイに耐えうるナッティネスが求められる

例)
KhKs9s8s(Trip suit)
十分なエクイティーとコネクトネス、ナッティネスを持つため、コール可能

TdTh9h8s
コネクトネスが強いものの、エクイティとナッティネスに欠けるためフォールド

3betレンジ

・より多くのフロップでスタックオフに向かえるように、ハンドのエクイティ分布のスムースさが重要となる

HJvsUTGでの、ブロードウェイペアの3bet頻度のGTOは6%

・Aを含まないとき、レインボーのハンドは3betしない

・主な3betバンドは、Aを含むブロードウェイペアのDSなど

・3betハンドを選ぶときはエクイティーエッジとエクイティーの実現性を考える。

例)
・AcKdKs8s
3bet。
KhighのSSではあるが、Aをブロッキングしていて、Kのペアでエクイティーエッジがあるため、

・AsKcKd2s
コール。
AKKxでエクイティエッジは十分だが、Aハイスートとトップストレート、トップセットを作り得るナッティネスがあり、マルチウェイ向きなのでコール。

・AhJhJs9s
3bet
JJは弱いが、Aをブロッキングしていて、DS、コネクトネスも強いためフロップ以降が戦いやすい。

ポジションがボタンに近づくほど3betのレンジを広げることができる。
その際に、カードのランクではなく、スートとコネクトネスに注目してレンジを広げると良い

また、Aがないものでも3bet可能になる

ブラインドディフェンス

BB vs UTG

・BBはブロードウェイペアのうち50%をコール、3%を3betに回す。

・KKxxはフォールドが3%に対し、TTxx50%がフォールド
・相手のオープンレンジにはハイブロードウェイペアが多く含まれており、JJ、TTは容易にドミネイトされてしまう

3betに関しては、Aはやはり重要になる。しかし、フロップ以降がスムースなバンドでは3bet、4betへのコールが可能になる。

例) JhThTs9s

BB vs BU

・100%のブロードウェイペアをプレイすることができる。
・また、25%を3betに回すことができる

・3betをする際は
①Aをブロッキングしている
②コネクトネスが強い
③強いスートを持つ
をやはり意識する。

当然カードランクが下がるほど、これらの要素が3betに必要となる

例)
・KhKs5h3s
3bet。
コネクトネスは微妙だが、二つのKhighスートにより、ペア+FDなどでドミネイトすることが可能。

・TsTh6h5s
コール。
コネクトネスはさっきのに比べて良いが、ペアのランクが低く、ドミネイトが難しい。

BB vs 2人 (HJ&BU)

・ブロードウェイペアの13%のみをフォールド
・スクイーズ(3bet)は上位15%がGTO

・スクイーズはKKxxが理想(35%がスクイーズに)

理由
①オープンレイザーはポジション的に挟まれて不利になり、フォールド頻度が多くなる。
②ジャストコールされた場合、エクイティエッジを押し付けることが可能であり、低SPRで有利に戦える。
一方、4betされた場合、AAxxヘビーになるのでフォールドする。

◎AKKxのうち、レインボー以外は3bet(85%)

◎Aをおさえていない場合、エクイティ実現性の高いものを3bet(25%)
例)
・KhKsJh7s
ダブルスートでコネクトネスもある。
4betにはイージーフォールド

QQ以下のブロードウェイペアについて

ドミネイトされることが多いため、下位のものはフォールドし、強いスート、コネクトネス、Aをおさえているなどの条件を満たすものをスクイーズに回す。

例)
AhQsThTs
ナッツとQハイのスート、ストレートドロー、Tのセットなどプレイアビリティーとナッティネスを揃えている。

Facing A 3bet IP (CO vs SB)

・GTO上はブロードウェイペアの23%をフォールドに(全体では11%しかフォールドしないのに)

理由
①KKxxであっても、サイドカードによるコネクトネス、スートがなければコールできない。
(COからのオープンレンジには弱いKKも多くある)
②SBの3betレンジの多くがAAxx、KKxx、QQxxであり、QQ-TTでは簡単にドミネイトされてしまうため

もし相手がとても広く3betをする相手でなければ、IPからブロードウェイペアで4betをしないこと。

Facing A 3bet OOP (HJ vs CO)

相手の3betレンジには多くのAces、DSランダウン、コネクトしたブロードウェイペアが含まれており、フロップ以降の優位を取られるため、ブロードウェイペアの43%がフォールドになる

コールするときのルールは
①よいコネクトネスを持つ
②レインボーは必ずフォールド
③DSなら必ずコール
④AKKxのうちレインボーでないものは必ずコール

例)
・AcQsQh2s
フォールド
ハイペアにドミネイトされ得る上に、コネクトネスとスートが微妙で、3betレンジ相手には戦えない

・AsKsKh2s
コール
KKはドミネイトされにくいどころか、相手をドミネイトし得る。また、トリップスートではあるが、Aハイスートは有用である。

・JdJhTh8s
コール
JJは簡単にドミネイトされ得るが、スムースなハンドで素晴らしいコネクトと微かなスートを持ち、多くのフロップと絡むためコールできる。

4betについて

OOPでのゴールはポジションの不利を消し、より早くポットを得ることである
そのため、DSのブロードウェイペアで、Aをおさえているもののほとんどを、4betに回すことがよい。
なぜならこれらのハンドは多くのフロップでスタックオフ可能になるから。

Facing A 4bet (SB vs BU)

SSのブロードウェイペアは85%をフォールドする。

4betにコールするときの考え方はカードのランクではなく、
「できる限り多くのボードでスタックオフ可能なハンドであるかどうか」である。

ルール
・ダブルスートのブロードペアはなんらかのコネクトがあればコール可能。
例)
KK54ds (サイドカードがコネクトしている)

・リスキーなカードが1枚でもあればフォールド
例)
KTT5ds (5が孤立している)

・SSでも、強いコネクトがあればコール
例)
KsKhTd9s

ダブルスートでない場合、とても強いコネクトネスをもつKKとQQしかコールできない。

KKがコール可能であるか考えるとき、スーデッドエースがトリップスートでない場合が適切である。

5bet (SB vs BU)

4betを受けたとき、DSでAをおさえたブロードウェイペアを持つとき、GTO的には90%が5betになる。
コネクトネスの低いATTxのみ5betしない

とても強いSSでAをおさえたブロードウェイペアも5betになる

例) AsKdKcTs

相手がレグGTO戦略をわかっていて、AAxx以外でも4betしているならば、こちらはAを含むDSブロードウェイペアほぼ全てで5betする必要がある。


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