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no/ode 感想~「コメティック」は大丈夫だ~

こんにちは。あけましておめでとうございます。記念すべき2024年最初のイベントシナリオno/odeについて感想を述べていきたいと思います。
例のごとく個人について気になったポイントと総括が中心になります。
よろしければお付き合いください。

郁田はるき
かねてから予想していた通り、ユニット結成にむけて中心的に動いたのははるきでした。
やはり強いですね、この子は。
しかも清濁併せ持った強さがある。
見せ場となるシーンはこの場で語らずとも皆様の心に十分焼き付いていると思うので他に気になったポイントを2つあげておきます。

ルカのステップを参考に練習するはるきしかしなにか違和感があるようで同じようにできません。はるきはダンス経験がないので単純に技術不足だからというのもあるでしょうが、この光景には既視感があります。

【杖たちの足跡】コミュ1「祭りのあと」より

以前バイスパイラルの感想記事を書いた際も言及しましたが、あさひもルカと同じようにできていないのです。これ、美琴だったら同じようにできるのでしょうかね。あるいはにちかが見たらどんな印象を抱くんですかね。
やっぱり後々大事な伏線になってくるような気がしています。というかそうなるよう期待したいです。



雪についてプロデューサーに問いかける場面。
一つのものに対して一つの見方をせず、色んな可能性について考えることができるはるきを象徴したシーンです。
ルカが雪の悪い面に言及する姿はくどいほどでてきています。羽那だったら良い面に言及するでしょうか。
ともかく、咄嗟にここで両方と答えたシャニP、イベントを通じて一番のパーフェクトコミュニケーションでしたね。

はるきは重要なところで予想の一歩先まで言葉を紡いでくれます。
また、思考を武器としながらも立ち止まりません。思考しながらも自ら動き続けることができます。
芹沢あさひさんに近いところがありますね。
将来的にぶつかる課題も近いものがありそうです。
ここからどういう成長曲線を描いていくのか非常に楽しみです。


鈴木羽那
実ははるき以上に語っておきたいことが多いです。まず、現状の羽那にできる100点の立ち回りをしてくれた、というのが第一印象でした。
ルカに対して嫌悪感を抱かず、物怖じせず、一緒にやれたら嬉しいといい放つのは新人アイドルからしたら大変なハードルです。
ユニットを組みたい気持ちがより強かったであろうはるきにとっても心強かったことでしょう。
また、羽那特有の他人との距離の詰めかたもはるきにとってプラスに働いたように思います。
ファミレスではるきは羽那に私と「斑鳩さん」とユニットを組みたいかと問い、それに対し、羽那は以下のように答えます。



当然のように「ルカちゃん」呼びです。
フラットなんですよね。

はるきはそれなりにルカとユニットを組むことへのハードルは感じており、強い気持ちはありつつもどれだけ時間がかかるかわからないとまで長期戦を覚悟していました。
これを解きほぐし、病院でのルカちゃん呼びに繋がったのは羽那のこうした純粋さのおかげとみることもできるのではないでしょうか。
仲の良いはるきと活動できたら楽しいし、ルカはすごいから一緒にできたらすごい。
はるきに比べたら薄い理由に見えますが、最終的にルカが倒れ、瞬発力が求められた今回においてはいい方向に作用したと思います。

ただこの場面、一つひっかかる場面がありました。
はるきの問いは「ユニットを組みたいか」でした。
楽しいと思う、すごいと思うでは回答になってないですよね。
肝心なやりたいかどうかという部分について答えていない。
WING実装以降の羽那が懸念されている内面描写の少なさを象徴しているシーンとも言えます。
もしこのまま羽那の口から直接ユニットを組みたいと言わないままだったら確かに問題でした。
でもちゃんと最後に言えたじゃないですか。

いえたじゃねぇか


私は今はこれで十分だと思うのです。
2か月前に私が期待していた部分に応えてくれたから。

よく頑張りました、鈴木羽那。
これからの彼女の成長が楽しみになりました。
よかったらシャニソンに実装されたコメティックイベントシナリオGOOD BYE FLOWERも是非読んでみてください。羽那の人間味がより見えてくると思います。


斑鳩ルカ
283に加入してからは仕事に穴を空けることなく、WINGも優勝し、見かけ上は「ひとりで戦えていた」ルカ。しかし今回は蓄積したストレスと無理なレッスンに耐えきれず入院する事態となってしまいました。
んー…思った以上に弱い。
283加入の経緯の核心部分が描かれておらず、そこを想像で埋めるしかないのが現状なのですが、個人的にはある程度の強度を持って再スタートしたものと思っていただけに今回シャニPに「逃げないでほしい」と言われてあそこまで揺らいでしまったのは少し残念でした。
また、仕事に穴を空けてしまったという事実も残念でした。
結果的にはひとりで戦えてないことを突きつけられ、コメティック結成を受け入れるしかなくなった形になってしまったように見えます。

本来であればだぶるは加入前にシーズと対峙して片付けておきたかった部分の話なんですよね。

ここからルカがどうやって輝きを取り戻していくのかの展望が見えづらくなってしまいましたが、一方でだぶるはから見れば精神的に対等にユニットを結成できたと捉えることもできます。
だぶるはの将来的にぶつかるであろう課題に対してルカがいてよかったと思える時がくることを願っています。


シャニP

今回この男の発言のなかで最も注目したいのはルカとの対話…ではありません。だぶるはを「仲良しのふたりでは足りない」と断じたところです。

シャニPの口からでる言葉としてはかなり新鮮に感じました。
仲良しのふたりだけではダメなの…?
シャニPからはだぶるはそれぞれの課題が明確に見えているのかもしれません。二人が課題にぶつかったとき、またこのシーンに戻ってきたいと思います。

総括
色々なことに目をつぶれば大変よいシナリオだったと思います。はるきと羽那に関しては今回でコメティックにおける立ち位置を確立できたと思うし、それぞれがベストパフォーマンスを発揮してくれました。だぶるはのことがかなり好きになってきた自分がいます。よかったです。
ただ、その分割りを食ってしまったルカを今後どうしていくのかという課題はより大きくなってしまいました。
「コメティックの斑鳩ルカ」としては今後良いものが生まれていきそうですが、斑鳩ルカ個人としての文脈をどうしていくかがちょっと現段階では想像できない。
5thのDye the sky とshiny stories のルカを期待して追ってきた身としては諦めきれない部分がありますので、シーズ、とりわけにちかとの対峙や283加入の詳細について描かれる日がくることを「どれだけ時間がかかるかわからないけど」待ちたいと思います。それでは、またいつか。


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