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DJ福丸小糸がセトリに込めた大胆かつ繊細な意図について。

DJ福丸小糸。彼女が6th横浜day1で見せた6曲のセトリの意図が(あくまで超個人的解釈によると)あまりにも素晴らし過ぎたので拙速かつ乱文を気にせず筆をとりました。

今回述べたいことを要約すると
「ルカに対する283プロからのアプローチを大胆かつ繊細に織り込みながらもライブのコンセプトを崩さないセトリを作り上げた福丸小糸にあっぱれ」ということなります。

上記のことを感じた3つのポイントを下記にてまとめます。

①ルカソロのラビレジとイルミネの星をめざしての間にデビ太郎のうたを間に挟んだ

ルカのラビレジ及びイルミネの星をめざしての単体の良さに関してはもはや言及するまでもないので割愛しますが、これを繋げるとちょっとまだ今のルカには眩しすぎるしどうしても対比を意識してしまいます。
これをデビ太郎のうたを挟むことで上記を意識させ過ぎないように、あくまでそれぞれ単体の良さをまずイメージに残るようにしたのが見事です。

②一閃ににちかを起用した

改めて歌詞を振り返ると大難を乗り越えてきた今だからこそにちかにハマっています。さらに「カミサマビビってる」は近い将来避けられないにちか→ルカへのアプローチにおいて答えが見えた気さえします。
そしてオリメンとして夏葉をおくことで一閃本来の放クライメージを前面に出したのもまた唸らせるポイントです。(例えばここが樹里だとバイスパの件もありルカへのメッセージ性が強くなりすぎかねなかったかもしれません。)

③ダブルイフェクト

これが究極です。
美琴と円香は自分が与えられた曲に対する意味を追究することにかけては283においてもトップクラスの二人です。そんな二人に「二重結果の原理」を考えさせ、ステージでマリアージュさせた采配はあまりにもマーベラス。
加えて言及すると上記の原理は円香単体ではアイドルを続けること、ノクチルを続けること、透との関係性を見たときに無限の味わいがでてきます。そして美琴単体でみると自身のアイドルとの向き合い方やシーズとして歩んできたこれまでの軌跡が見えるのですが、これは突き詰めるとこれまたルカへのメッセージ性が見えてきます。
これがもし二番以降まで歌われたなら「アンチテーゼ」という直接的なワードがでてきてしまいメッセージ性が強く出すぎてしまうところでしたがワンコーラスしかないためにここもクリア。感嘆です。

以上、あくまで「楽しさ」を第一に追及するライブコンセプトを保ったうえで個々のアイドルのメッセージ性、ルカへのアプローチを考え仕込んできたDJ福丸の大胆かつ繊細なセトリ組みはあまりにも見事でした。

そして、このライブのアンコールで披露された出演者全員による「私の主人公はわたしだから!」
小糸のソロパートで目頭が熱くなり、ボロボロ泣いてしまいました。とっさにUOも折りました。
小糸が考え描いてきた線たちが、283のアイドル一人ひとりが考え繋げて円とし、それが家になっていく可能性を見せてもらいました。
ええ。「線たちの十二月」、読み返したくなってきましたよね。

6周年ライブにふさわしい、シャイニーカラーズのこれからの歩みを感じさせる素晴らしいものを見せていただきました。

といったところで今回は筆を置かせていただきます。またいつか。



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