見出し画像

【読切版】Change the World 第8章~人生は壮大な勘違いである。

願望を叶えるとはなんでしょう?僕らは願望を叶えるという目標に向かって、懸命に努力してきました。その努力の結果、叶った願望もあるし、まだ叶っていない願望もあるでしょう。

叶う願望と叶わない願望の違いはどこにあるのでしょうか。なぜ叶うと信じているのか、そして簡単に叶えることができるのか。逆になぜ叶わないと信じているのか、そして叶えることが難しいのか。

ここには前章で触れた「価値の差」が関わっています。あなたが既に叶えている願望は「自分」と比べて価値が低いか、価値が同じと捉えているものです。一方、まだ叶っていない願望は、願望の対象と自分の価値に格差があると捉えています。

あなたにとって、その願望の難易度はどれくらいでしょうか。「ちょっと努力すれば手の届くレベル」でしょうか。それとも「逆立ちしても届かないレベル」でしょうか。はたまた「雲を掴むような話レベル」でしょうか。

あなたはその願望が「今の自分のレベル」と比べて「ちょっと努力すれば手の届くレベル」とか「逆立ちしても届かないレベル」とか「雲を掴むような話レベル」と判断していますが、その根拠はどこにあるのでしょう。

ではまず、あなたが「うまくいった」ときのことを思い出してみましょう。かなり初期のどこかの段階で「もしかするといけるかもしれない」という、非常に些細な「勘違い」が必ずありますから、丁寧に記憶を辿ってみてください。

それは恋愛の願望であれば「目があった」とか「誰に聞いてもいいようなことを、あえて私に聞いてきた」とか、缶ジュースをくれたとか、お土産をくれたとか、自分にだけ何かをしてくれたとか、見過ごしてしまいそうなぐらい小さな小さな勘違いです。

後から聞けば、それが本当に勘違いであったとしても関係ありません。後日、本人にそのことを聞いてみたら「そのときはそんなつもりはなかったよ」ということでも構わないのです。

うまくいった後で見てみれば「バカみたい」と思うような最初期の小さな勘違いには、あなたの現実を変えていく強力な力が潜んでいます。その小さな勘違いの方向によって、良い方へも悪い方へも転がっていくのです。

さらにそれが願望であった頃へ記憶を辿ってみてください。そこにもまた小さな勘違いがあるはずです。「私と彼ではとても釣り合わない」「彼氏がいるから無理だろう」「好きな人がいるらしい」「私には興味がなさそうだ」などです。

うまくいった後から見れば、それらは全て勘違いであり、あなたの思い込みであったことがわかるでしょう。願望であったときのマイナス方向の小さな勘違い。そして、その方向を少しだけ変えたプラス方向の小さな勘違い。

過去の願望実現の記憶を辿ってみると、そうした些細な勘違いが事態を好転させたり悪化させたりしているのがわかります。あなたの現在地は、どこかの地点の勘違いから生まれた思い込みの結果と言えるのです。

ここから先は

8,867字
この記事のみ ¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?