日本の企業とテニス:アシックス
皆さん、こんにちは。
「Change Court」記者のtakableです。
この記事ではテニスと企業についてご紹介していきます。「日本企業とテニスのつながり」に対して、日本の企業とテニスへの注目や貢献を振り返ってご紹介していきます。(2021.01.19.現在)
※記事をより簡単に読んでいただくため表記に独自のルールを利用しています。
僕がイギリスとカナダに滞在していた2005年、2007年、2011年の時代には現地でアシックスを利用している方や販売しているお店を見かけることは少なかったです。見かけたのは、ナイキやアディダスのシューズがほとんどでした。
そんなイメージの中、2019年にロンドンに行った際に、オックスフォードサーカス駅(※1)を出た瞬間目に入ってきたのは「asics」の文字とロゴでした。
「えー!ここにアシックス!?うそー!すげー!」と心の中で叫んでしまうくらい、素晴らしい立地に日本のスポーツメーカーが出店していることに驚き、高揚しました。
それ以前より、アシックスがテニス選手との契約を重ねていることに「アシックスすごいなぁ〜」と思っていたのですが、アシックスのグローバル化を応援するようになっていきました。
ロンドンのアシックス
(※1)オックスフォードサーカス駅:ロンドンの大通りリージェントストリートとオックスフォードストリートの交差点で1時間で4万人がこの交差点を利用。日本で例えると新宿三丁目の交差点(新宿通と明治通りが重なる伊勢丹前の交差点)
アシックス×テニス
アシックスのHPにより歴史を調べましたが、「テニス市場」にいつ参入したのか正確な時期は記載されていませんでした。その他のスポーツシューズに関しては参入時期や販売されたシューズ名など明確に表示してあるのに対し、テニスの文字が初めて現れたのは「1990年」でした。
アシックスは1940年に神戸市で「スポーツによる健全な青少年の育成」を目的にスポーツシューズを創る会社を設立しました。最初の競技用スポーツシューズは、「バスケットボール」でした。その後、スポーツの幅を広げ、「マラソン」、「ゴルフ」、「登山」、「レスリング」のシューズを開発し、1964年になると、世界進出の為多くのカテゴリーの競技用スポーツシューズを開発しました。
1990年には神戸市にスポーツギアの研究開発を目的にした「アシックススポーツ工学研究所」を設立しました。(この中にテニスコートの記載がある為、この時期やこれ以前にテニスシューズの開発や販売はしていると考えられます)
2010年頃からはリブランディングやグローバル化を加速させ、アシックスブランドのベースボール事業の開始、ラグビーの南アフリカ代表やオーストラリア代表のチームとのウェア契約、2017年アシックス最大の旗艦店をロンドンに出店しました。その後、東京、ニューヨークに旗艦店を出店しています。現在は、シューズだけではなくウェアの開発・販売にも力を入れている日本のスポーツメーカーです。
テニス選手×アシックス
現役選手でTOP15に入った経験者でアシックス利用経験のある選手を契約年で表を作成しました。R.ガスケとA.デミノーはジュニア時代からアシックスを利用しており、正確な契約年度は見つかりませんでした(利用始めた時期を調べ契約年としました)。
R.ガスケは日本でもまだアシックスのテニスシューズが浸透していない時期にも関わらず、愛用していた背景をアシックスやR.ガスケに伺いたいです。
G.モンフィス
2013年のG.モンフィスの契約をきっかけに、アシックスのグローバル化が加速しました。D.ゴファン、N.ジョコビッチなどビックネームとの契約により製品の開発にも活かされています。
2022年よりG.モンフィスはフランスのスポーツメーカーのアルテンゴに変更しましたが、G.モンフィスのアクロバットなプレーにより、試合中だけではなく、スーパーショット特集やSNSの投稿などでアシックスの拡散にもつながりました。
錦織圭や他のTOP選手もG.モンフィスの身体能力やプレーの奇想天外さが面白いと言うように、フランス人や黒人の持つユーモアたっぷりなスタイルは世界中にファンがいます。
N.ジョコビッチ
N.ジョコビッチは世界No1選手として、実績・知名度も抜群の選手です。A.デミノーはオーストラリアの若手の筆頭として一気に15位までランキングをあげた選手です。2名の特徴は驚異的なフットワークです。そのフットワークを可能にするために、神戸の研究者たちはヒアリングを重ね最高のシューズを選手へ提供しています。
A.デミノー
A.デミノーへのヒアリング
D.ゴファン
D.ゴファンへのヒアリング
テニスコーチ×アシックス
アシックスはフランスのムラトグルーテニスアカデミーと2019年9月18日にシューズとウェアのパートナーシップを組みました。
この結果、創設者のP.ムラトグルーもシューズとウェアを着用することになりました。また、アシックスの研究開発にも協力をすることで、アシックスのイノベーションを加速させます。
その他には、D.ゴファンの元コーチで2002年GS・A優勝者のT.ヨハンソン、アスペインのアカデミーやコーチとの契約もしており、ヨーロッパでも着実にアシックスの認知・利用度が向上しています。
T.ヨハンソンとD.ゴフィン
2021年10月21日には、日本の望月との契約を発表しました。まだアシックス側のコメントは出ていませんが、望月との契約が決まった瞬間、「おー!アシックスすごい!」とここでも叫んでしまいました。
2013年G.モンフィス、2018年N.ジョコビッチとの契約時に英語版のアシックスHPのPressに記載されているメッセージには「テニスのNo1シューズブランド」を目指すことが記載されています。
この文章はアシックスの尾山社長のメッセージの一部ですが、そういえばアシックスの社長さんのことって知らないなぁ。と思って調べると、まさかの同郷出身でびっくりました。石川県のテニスにもご協力ください!!!
今後さらに、多くの選手・アカデミー・コーチとの研究開発を続けることで、世界No1のテニスシューズを提供してくれることを期待しています。将来、日本人のアシックス契約選手がGSでタイトルを獲得する瞬間を楽しみにしています。
〜CC(Change Court)について〜
CCは、テニスのジュニア育成に関する問題や課題を解決していくための考察記事です。
「うちの地区こんな問題があるんですが…」、「これは正しいのかなぁ!?」、「これってどうしたらいいでしょうか?」そんなテニスのジュニア育成に関する悩みや課題を解決できるきっかけを皆さんと一緒に考察します。
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