94,000の刑法改正を求める署名を法務大臣へ提出

3月17日にChange.org上のキャンペーン「法務大臣へ、性犯罪における刑法改正を求めます」に寄せられた94,000を超える賛同の声が法務大臣へ提出されました。

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法務大臣へ、性犯罪における刑法改正を求めます」は、娘に性的虐待を行っていた父親が無罪という判決をきっかけに、2019年4月に立ち上がったキャンペーンです。たった2ヶ月で45,000の賛同の声を集め、2019年6月に法務省へ提出されました。その後も続く性暴力への無罪判決やフラワーデモの広がりを受け、前回提出時から倍以上となる94,000を超える署名が3月17日に森雅子法務大臣に提出されました。

署名と合わせ、3,000人が寄せたコメントと12団体からなる「刑法改正市民プロジェクト」による要望書が提出されました。森法務大臣は、それらを「重く受け止めます」と受け取り、対話の時間が設けられました。

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その後、記者会見が開かれ、有識者を交えた検討会の実施やその審議メンバーに性犯罪の被害者や支援者を含めることなどを求める要望書についての詳しい説明などが行われました。

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署名・要望書提出と記者会見を終えたキャンペーン発信者である3団体のコメントは下記となります。

一般社団法人Spring
「世論が高まっているこのタイミングで、森まさこ法務大臣へ直接署名を提出できた事は、非常に意味があると考えます。『声を上げられない人もいるので、9万通以上の重みを感じている』と力強いお言葉を頂き、皆さまのお陰でまた少し前進することが出来ました。市民の声を政治の場に届けるには「おかしい」と声をあげる一人一人の声がとても重要です。実態に即した改正が実現するようこれからも活動してまりますので、引き続き応援をよろしくお願いします。」

認定NPO法人 ヒューマンライツ・ナウ
「皆様からいただいた #形法改正  を求める署名が94000以上も集まり、森法務大臣に署名と要請書を提出することができました。
その後記者会見。大臣も署名の重みをしっかりと受け止めていました。私たちからはスピードアップ、そして検討会や審議会に被害当事者が参加できるようにすることを重ねて要請しました。フラワーデモや署名に現れた皆さんの思い、被害者の方々の思いに応えて政治が動くよう、これからも働きかけを続けます。ぜひこれからも支えてください。」

一般社団法人 Voice Up Japan
「Voice Up Japanの一員として大臣に会う貴重な経験ができ、刑法改正への意気込みを聞くことができたのは今後の団体の取り組みに熱を入れたように感じます。
刑法改正を望み10万通近く集まったのは、これからの日本を担う人たちが守られて生活できる、加害者を生み出さない社会を沢山の人が強く望んでいる証拠だと思います。」

2017年に110年ぶりに行われた刑法の性犯罪規定の大幅改正から3年が経ち、2020年はその見直し時期となります。実娘への準強制性行の罪に問われた父親が一審で無罪判決となった後、今月行われた二審で逆転有罪判決が出ました。今年は、性犯罪被害者が守られる社会を作っていけるかが問われる節目の年になるといえます。