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たてわりって何?!

カエル(上の子)が園に入学してしばらくすると園長先生からの手紙で『新年度よりたてわりクラスにしたいので説明会をしますと記入されており、異年齢で生活を送る』と読むと私は一気に不安な気持ちになってきました。そんな親子さんも多かったのか説明会にはいつもより出席率のいい会となりました。

説明会では

一クラス18人のうち6人ずつ年少、年中、年長で構成し、年少でも男女いるので同じ年の同性の友達は2人になります。(カエルの年代は女子のほうが多かった為)

私の勝手なイメージは年長さんになれば体も大きくなるしジャイアンみたいな子がいるので大丈夫かな?と考えますが、信頼する先生の言葉を信じて任せてみようと思いました。

たてわり(異年齢)生活がはじまってからの変化

以前の園の悩みは、子供たちの喧嘩、いつでも職員室にきていいんだよというスタンスで一人で静かに遊びたい子供への対応もしてくれていたのですが、職員室に逃げ場をつくることで先生が職員室で見なければならないなど職員の数もぎりぎりなので先生たちも大変だったと思います。

今では同学年の子と喧嘩して一緒に遊びたくなければ、違う年齢の子と過ごすことで気持ちが落ち着き職員室にいく子が0になりました。異年齢では喧嘩がおきにくいみたいです

先生たちが『最近職員室に誰もきてくれないからさびしいな!職員室にきていいんだよ!おいでよ!』と声をかけても誰もいきたがりません。

気が合わない子供同士同じ部屋にいても異年齢で過ごすことで心の居場所が確保できたのです。

子供たちをみていて思ったのは年長さんは年下の子に優しく教えてあげたり、年少さんは先生からなにか言われるとはむかいたくなってもお兄ちゃんお姉ちゃんに同じことを言われると素直にきいているのです。そして年中さんはいいとこどりである日は年長さんに優しく教えてもらったり、ある日は年少さんに優しく教えてあげたり、日によってお兄ちゃん顔をする日があれば弟のようにふるまう日もあるのです。

年長さんは甘えるところがないのでそこで先生の出番です、年長さんも甘えたい時は先生が相手になってくれます。

そして春がきて一学年あがるごとに自分がしてもらってよかったことを年下の子にして優しさの循環が生まれるのです。

デメリット

たいていはいい効果が生まれてすごくよかったと思うのですが、人によってはこんなこともあるよという事例を紹介します。

同じクラスに同じ年び男の子が二人しかいなかったのでカエルはRくんと毎日遊びます。同学年の女の子と遊ぶ時もありますが、年長になってくると男女で遊ぶ時もありますが遊びが別れる時もでてきます。またRくんがいじわるで機嫌の悪い日は嫌がらせされるので親子で対策をねったり、先生に相談したり試行錯誤の日々でした。カエルは友達に『やめて』となかなか言えなかったので、大きな声をだして『やめてといえるようになろう』と私と一緒にお風呂場で叫ぶ練習をしたり、今考えると近所迷惑ですね( ;∀;)

同学年で過ごす時間はないの?

リズムという授業を一週間に一回取り入れているので、その時間は同学年で過ごします。後は終わりの会が終わって家族の方がお迎えにくるまで好きなことで遊んで過ごしますがその時はだれと遊んでもいいので同学年の友達と過ごせます。あと園庭で遊ぶ時間は入れ替え制で同学年のみで遊びます。

カエルは自分から積極的に誘うタイプではないので私がお迎えに行くまで結局Rくんと遊んでいることが多かったです。

私が幼少期の頃にいじめられていたので、自分の性格と似ているカエルが叩かれたり、後ろから押されて歯がとれたり(生え変わりの歯だったのでよかったですが)心配で心配で、少しでも楽しい日をすごしてほしくてどうしたらRくんとつきあったらいいか考えていました。

カエルの考えた必殺技

ある日お迎えにいくと園児たちが園庭で遊んでいました。カエルを探していると登り棒の上から『ママー』と声がするのでみると嬉しそうにてっぺんでしがみついているカエルの姿がありました。

降りてくると私はカエルに『すごいやん!登れるようになったんや』というと得意げに『練習してん』といっていましたが、後からわかったことですが、Rくんが園庭で遊ぶ時間もずっとついてくるので登り棒に登ることがRくんはできないので自分が上に登ればついてこられないと自分なりに考えて地道に練習していたみたいです。

私は友達のKちゃんにそのことを話すると、『カエルくんなりに考えてがんばったんだね』といってくれました。私はそこまでして逃げなくてはいけないほどおいこまれていたのかと悲しくなりましたが、それから腕の力がどんどんついていき、年長の時は逆上がりを腕の力で力強くまわることができ、今はうんていもできますし、ボールを投げる力も強いのでドッチボールでも友達から『カエルは強いな』と言われています。

自分から積極的に話すタイプではないものの、公園で他校の違う学年の子どもたちと仲良くなっていたり、すぐには効果はあらわれないもののたてわりで過ごせて本当によかったと日々実感しています。

今通っている小学校でもたてわり集会や上の学年の子たちとのかかわりを持たせてくれており、いい刺激をもらっています。

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↑上の学年の子からもらった賞状です。

カエルが卒業して同学年のママや子供達と近くの公園で遊ぶ機会が何回かありましたが、子育て話を聞いていると、ある子は同じクラスで女の子三人だったので一人の子を取り合いになったり、幼少期の女の子は偶数はうまくいくけれど、奇数とくに三人はもめるんですよね!

みんなそれぞれ悩んでいたようです。それはたてわりに関係なくどんな状況でも育児の悩みはでてくるのです。

もしRくんと同じクラスになっていなくても他の子ともめていたかもしれないし、園ではなにもなくても小学校ではどうなるかわからないし、Rくんに鍛えてもらったと思えば今はいい思い出なのかもしれません。

おわりに

私はたてわりを導入してくれて本当によかったなと感じています。近所に子供もいないし親戚付き合いもそれほどないので異年齢からうける刺激は日々の生活を楽しくしてくれたり安心できる心の居場所を作っていると思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました。



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