見出し画像

出張月間④「大阪」4日目 絶望とため息と人生と

約4時間、睡眠というより仮眠に近い休憩を経て目が覚める。そしてこんな日に限って通常の始業時間より早く仕事が始まる。急いで荷物を片付けてホテルをチェックアウト、帰りの荷物を預けて会社へ。そしてそこから車で仕事場へ。

途中見かけたら建物群。山好きには「おおー」となる名前達。Google MAPで調べてみたらNHKの72時間でも取り上げられていたらしい。気になる。

今日は1日トラックに乗ったルート営業。得意先のドライバーの運転する配送車の助手席にお邪魔して1日仕事をこなす。細かい事は書けないけれど1日会話に飽きる事なく、そこそこ成果のある仕事もできた。

仕事が終わり、運ちゃんは営業所へ戻る。自分は市内で降ろしてもらう。昼ごはんを食べていなかったので、降ろしてもらった所の真ん前にあった雰囲気のあるたこ焼き屋さんへ迷わずin。寝不足の疲れもあったので身体に優しい明石焼きを。

そしてこのお店、aikoが学生時代に通ってたみたいで店内ならサインが。大阪でaikoというと環状線の天満駅のベルが「花火」なのが個人的には好き。また行きたいと思えるお店でした。

東三国駅のホームから見えた自由の女神が気になった。

両隣のビルにいる人はどういう心持ちで眺めているのだろうか。朝起きてベランダに出てこんなのがいたらちょっとうるさい。夜はライトアップされるのだろうか?だとしたら余計しつこい。ビルが先か女神が先か分からないけどいずれにしても施工主に何かしらユーモアというか意図があった気がする。

本社に戻りお世話になった部署や人に帰京の挨拶をし、新大阪へ。流石に疲れていたのと月曜から喉を痛めていて咳続きだったので晩酌はパスして、予定より早い新幹線に乗る。本当は天満辺りで串カツでも食べたかった…

本社を早く出た分電車内では少し仕事を片付け。そしてその後は本社を出る時に「新幹線で楽しみな」と言われて渡してくれたお酒とおつまみを頂く。

さて、今回の出張というか最近は人生疲れしているという事もありいつも通りの気分で過ごした日々はない。持参してカフカの本を少しずつ読みながら気休みをしていた出張だった。そしてなんとなく辿り着いた結論。

「ため息ついて『やれやれ』とぼやくくらいの生活でいい」

別の話にはなるのだけれど、自分は飲み会があまり好きではない。というのもいわゆるパリピというか5秒ごとに「イェーイ最高!」みたいな雰囲気な人があまり得意ではない。どちらかと言うと逆で、ゆっくり少人数でお酒を飲む方が好きだ。

そしてなんとなくだけれどお酒の飲み方にその人の人生観というものが現れるような気もする。前述のように盛り上がるために酒を飲む人、新しいもの好き故に酒を飲む人、人との関係を円滑にするために酒を飲む人。いずれも今までの人生で出会ったお酒を飲む人の特徴だ。

婉曲表現にはなったけど、自分は深呼吸して物事を傍観しながらゆっくり生きるスタイルに落ち着きつつある気がする。もちろんそれが将来変わる可能性もあるし、場合によっては変えていかなければならない局面もあると思うけれど、とりあえず今はそうやって日常を生きていきたい。

旅に出ると人生観が変わると言う。出張は旅ではないけれど、日常とは少し別路線にあるイベントが出張であって、その始まりと終わりの間が自分にとっては旅もどき、言い換えれば自分を見つめ直したり考えたりする時間になる。

今月の出張はこれでおしまい。そして来週からはまた2週連続で出張がある。

楽しみだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?