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今年よく聴いた曲6選+α

いつもお世話になっております、名称未設定オタです。
この記事は、Thank you my idols Advent Calendar 2023 に寄せて投稿しています。12月23日分のエントリーですが、遅刻しちゃってすみません。なんとか今年中に書き切りました。


冒頭にも書いた通り私のオタクとしての名称は定まっていない。「何オタ」を名乗ればいいのか今マジでわからんのだ。例の故人の名前はもう口に出したくないが、改名までの間それを冠して活動するグループがいる以上、むやみやたらに腐すのも私のポリシーには反する。最近になって歯真っ白の謎おじさんが新事務所を立ち上げたものの、私の好きなグループたちがどんな形でそこに属するのかはよくわかっていない。先行きが不透明すぎる。

当初は今年起こった地獄についてでも書こうかと思って筆を取ったが、書けば書くほど暗い気持ちになっちゃうし、問題を先延ばしにしたツケがついに今年ガッと回ってきただけで地獄そのものは今に始まった話じゃない。そしてこの地獄は果たしていつまで続くのか、本当に誰もわからない。もうちょっと時間が経って事態が俯瞰できるようになってから総括したい。
なので今回は、当分これからも修羅を歩むであろう名称未設定オタとしての私の1年間を救ってくれた曲を、一つひとつ紹介していくことにする。

先に宣言しておくが私の好みはめちゃめちゃ偏っていて、SixTONESと関ジャニ∞にばかり救われている人生なので、そのあたりご容赦ください。


SixTONES

個人活動と並行して6人での仕事を大切にしたい、とメンバーが口を揃えて明言した2023年。グループ仕事の日はブログも心なしかみんなテンションが高く、誰ともなしに「今日は6人で仕事!」と嬉しそうに報告してくれた(かわいい)。メンバーと仲良くいられることが心から楽しい!幸せ!って感じが見る側にも伝わってきてたいへん和んだ一年だった。

芝居に歌にバラエティとメンバー6人がそれぞれ得意のジャンルを持ち、個人活動でしっかり結果と爪痕を残してグループに還元し、集合したときの力を最大化させるのが彼らのスタイル。揃って高身長、歌番組ではサングラスにド派手な衣装と、ギラギラした借金取りみたいなビジュアルなので誤解されやすいが、ああ見えて局の社員食堂で一緒にごはんを食べるのを楽しみにしているかわいらしい人たちなのである。

人人人

”突然の死”の吹き出しみたいな文字列だが、読み方は「ひとひとひと」。3rdアルバム『声』に収録されており、2023年の元旦にこの動画がアップされた。SixTONESとソニー(所属レーベル)はサプライズ大好き集団なので、アルバムの中にだいたい1曲は隠し要素というか、“発売前にあえて試聴させない枠”があるのだが、今作における『人人人』がまさにそれだった。なのでまさか映像で見せてもらえるとは誰も予想しておらず、プレミア公開後のTLはどよめきにどよめいた。「何?」「今のかっこいいの何?」「なんかすごいもん見た」。なんせかっこいいのだ。さらなる進化を見届けた感覚だった。

この曲は、6人が内向きの円(重要)になって魅せるマイクリレーが主体となっている。互いに目を合わせてニコニコしたり、あるいは「いいぞもっとやれ」と煽るような顔を見せたりして、パフォーマンス全体のボルテージがだんだん上がっていくのが見どころ。
ステージに立つ人間だけが味わう特有の緊張感やプレッシャー、決して譲れない矜持とかを赤裸々に歌っていて、これがめっちゃくちゃ良い。映像では椎名林檎みたいに縦書きで歌詞が表示されるのだが、曲のタイトルの意味がわかる瞬間は特にアガる。おそらく今年一番聴いた曲。

そんでShowの向こうにひとっ飛び
見せてあげるよあなたに Lights & Dreams
Gotta be your stars... 震える手を抑えながら

こっから

森本慎太郎主演ドラマ『だが、情熱はある』の主題歌(新生キンプリの『なにもの』が出揃ってW主題歌という形式になった)。初回放送時まで主題歌に関する情報はまったく出てこなかったし、オードリーとの縁でCreepy Nutsあたりがきても全然おかしくない雰囲気さえあったが、そこにサプライズ大好きスト&ソニーが予告なく流したのが『こっから』というわけだ。田中樹の声から始まるメチャクチャかっこいい楽曲(この時点ではタイトルもわからなかった)に、TL一同「またやりやがった!」とお祭り状態に。上述の『人人人』と同じ佐伯ユウスケ氏が手がけた楽曲なので、この2曲はどこかリンクしている感もある。

誰しも心の奥に渦巻く、世界へのドロドロした嫉妬。それを明日への闘志に変換して必死にもがいて努力すれば、いつかは「夢と相思相愛になれるはずなんだ、こっから、こっから始まんだ」。激アツな歌詞、六者六様の癖を生かしたダンス、下町×SixTONESという粋を極めたMVも含め、すべてにおいてバランスがよい。作中で描かれていた、慎太郎演じる山里さんの心象風景とも重なるような一作になっている。
ドラマの評判が当初の予想よりはるかに大きかったことも影響してか、事務所内におけるYouTube再生回数1億回の最速記録を塗り替え、ついには3年前のデビュー曲『Imitation Rain』の再生回数さえ抜き去ってしまった強曲。慎太郎ってマジで持ってる男なんですよね……!

燃やすこの闘志 その鉄格子 ぶち壊し
どうしようもないままが 自分なんだ
こっから始まんだ
いつかの童心もって努力し
夢と相思相愛になれるはずなんだ
こっから、こっから始まんだ

Drive

9thシングル『ABARERO』のシングルのカップリング曲。ReebokのCMソングにも起用されている。
正直楽曲としての好みレベルでいうと、音源だけ聴いた時点では「いいね~」ってくらいだったんだけど、4月に行われたドーム公演を見るのと見ないのとでは印象が大きく変わる。

ドームくらい大きな規模の公演になると、通常「フロート」と呼ばれる大きな箱のようなもの(電飾やモニターがついている)に乗ってアリーナ席の外周をぐるっと回ることが多い。ライブスタッフがフロートを制御する間、アイドルは箱の上で歌ったりスタンド席に向けてファンサをするのだが、ドームのSixTONESはまずそこが違う。彼らは「バカでけえ改造車」を出してきて自分で運転するのである。こちらの『Drive』はそんな演出込みで今年の個人的トップ3に躍り出た楽曲である。

ちなみにドライバーは最年長の髙地が務め、車自体の治安悪い見た目に反して安全に運転してくれる(カーナビもついてるらしくて笑った)。
また、YOSHIKI氏やKing Gnu常田大希氏がゲストで来た回は『Drive』披露後にも車が再登場し、ゲストを乗せてぐるっと外周しながら即興でいろいろ歌ったりもしてた。ゲストを山車に載せて祭り上げちゃうSixTONES流のおもてなしは、なかなかシュールな画であった。

関ジャニ∞

諸々の余波を受けまくっている男たちである。そもそも関西勢は事務所の中心的立ち位置に全然いなかったからこそ、社名にわざわざ「関西」をつけて「関ジャニ」と銘打たれたわけで(これはWESTも同様だろう)いざ世間がゴタつきだしたらそんな彼らが真っ先に改名せざるを得なくなるのである。事の重大さを考えれば当然のことで、もはやそうしていくしかなく、東京のグループに対していちいちどうこう思うことも特にないのだが、漠然となんだかなあ……という感覚だけは残る。
人々からは「新しい名前どうなるの?」「5人でもエイトなの?」などと時々聞かれるが、それはオタクもわかりません。仕事の速さと段取りのよさに定評のあるおじさんたちだが、影響範囲がデカすぎるぶん決定にも時間がかかってそうな予感。個人的にエイトは残してほしいところです。

生きてる僕ら

アジカン後藤氏の提供曲。個人的には冒頭のパートに一番強くゴッチみを感じる。

彼らはすでに全員アイドルとして25年以上活動しており、この先さらに四半世紀活動するとしても、気持ちの面はともかく、体力面では「若い頃と同じペースで」とはいかないだろう。もちろん今でもゆるやかに新規ファンはついているが、客観的にはこれまで獲得したファンとともに穏やかに歳を重ねていくようなフェーズへと差し掛かりつつあるように思う。

昨年末のドキュメンタリー番組で、大倉さんは「昔はアイドルってすごく短命だった。(長生きする者も出てくるようになったけど)きっと多分アイドルは短いものなんですよ」と語っていた。
この事務所のアイドルを応援してるとすぐ忘れそうになるんだけど、オタクが夢見る永遠なんて本当にどこにも無い。しかも今年は事務所そのものがグラグラにグラついたこともあり、なおさらアイドルに与えられた寿命や宿命について熟考せざるを得ない一年だった。そんな世界をまるで予見していたかのように公開されたこの曲、傷口に痛いくらいしみちゃった。

夢のなかで 僕らは生きて
いつか夜に 魔法が溶けて
思い出したように 大人になってさ
多くのことを 忘れてしまう

それでも確かに 僕らは生きて
こんな夜に 魔法をかけた
綺麗さっぱり忘れてしまっても
僕らは君の何処かで光るから

大再生

とまあ、しおらしいことを書いてはみたが、転んでもタダじゃ起きないのが関ジャニ∞の最大の強みである。「ドブ板めくったところから出てきた(by鶴瓶)」男たちのしぶとさは、我々が思ってる以上に凄まじい。今考えるとマジでありえんくらい雑な扱いもさんざん味わいながら自分たちの地位を確立してきた人たちだ。その経験値は誰がなんと言おうと覆らないし奪われないので、そういう点での心配はまったくしていない。

どうしようもないって言われてからが
勝負だって火を灯してる
Fire in my heart ye
大それた愛が目に滲む
心配いらない Babe
俺は天才なんだ Sorry

ないわぁ~フォーリンラブ

秋元康提供曲。彼女たちは断じて関ジャニ∞ではなく、正しくは妹分のキャンジャニ∞ちゃんなので混同しないようにしような(思想が強いオタク)。昨年末から始まったツアーでサプライズ的に披露された楽曲なんだけど、明らかにお兄さんたちより激しく踊っている。この曲を引っ提げてアイドル番組に出たりananの表紙になったりと今年はすごい活躍ぶりだった。どういうわけかキャンジャニちゃんが精力的に活動している間は安田さんからヒゲが生えてこなくなるので非常に助かる。定期的に姿を見せてほしい。

彼女たちを見てるとき、お兄さんたちを応援する自分とはまったく別のドルオタ人格に支配されていて己が怖くなる。なんかもうさあ……本当に……かわいくてさ……絶対に幸せにしたいんだよ、おれの安子ちゃん………。


最後に一応このあたりもちょこちょこ聴いてたかなーって感じの曲をペタペタ貼っていく。当該動画にたまたま出会ったのが2023年というだけで、そもそも2023年の曲ですらないやつばっかりでウケちゃうな(さすがにKinKiニキのLove is…はずっと前から知ってましたが)。
事務所の他グループの情報をキャッチするのがとにかく遅く、さらにこれが事務所外の人たちともなると本当に驚かれるくらい何ひとつ知らないので、来年はあまり身構えず、もうちょっとアンテナを張りたい気持ちです。社の #idol チャンネルの人、よかったらいろいろ教えてください。


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