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ショップオーナーさんから学んだ4つのこと

こんにちは。年の瀬ですね。いかがお過ごしでしょうか。
Webメディア『よむよむカラーミー』で記事執筆を担当している者です。いつも大変お世話になっております。

前身の時代を含めて約6年続いてきた『よむよむ』では、カラーミーショップを利用されているショップオーナーさんへのインタビュー記事が目玉コンテンツとなっています。これまでに約100名以上のオーナーさんを取材し、そのうち20記事少々の執筆をわたしが担当しました(今年はコ禍により現地取材が行えず、完全リモートでの取材が行われました)。

わたし以外の者が取材・執筆を担当したものも含め、過去の記事を改めて読み返してみると「前に取材したあのオーナーさんとも考え方が似ているなぁ」といったポイントがいくつか見えてくることがあります。そんな共通点を含め、これまでの取材で感銘を受けたこと、自分がこの先ネットショップを開くなら絶対にマネしたいなと思ったことなどをまとめてみました。

1. 安売りをしない

「商品を適正価格で販売すること」を運営スタンスとしているオーナーさんのお話が印象的でした。価格競争が激化しがちなモールのお店と比べて安価でないとするならば、商品をとりまくさまざまな物語に価値を見出してもらう必要があります。お店の歴史やなりたち、職人さんの表情、便利な使いかた。それらを付加価値にコツコツとファンを増やし、適正価格で得た利益をファンへと還元する。関わった人全員が幸せになれるお商売だと思います。

2. 丸投げせず、自らも理解する

ネットショップ運営の大きな壁となりがちなショップデザイン。ある程度の費用を投じて制作会社・デザイナーさんに依頼しようとなったとき、同時にオーナーさん自身も「HTML・CSSを一から勉強した」「Webマーケティングの知識をより深めた」というエピソードがいくつかありました。
その理由はどの方も共通していて、

まず自分に知識がなければ完成品の良し悪しを判断できない

とのこと。これがわたしだったら確実に「プロにおまかせしたから一安心~!」と、それ以上思考するのを止めてしまいそうなので、なんだかハッとさせられました。デザインはできあがってからが本番ですもんね。

3. 伝統=さまざまな工夫をして残していくこと

創業100年以上の歴史あるお店への取材で心に残った言葉です。お店が何代も続くのは、そのときそのときの当主が常に新しいチャレンジを続けているから。製法や技術など守るべきものは確かに守りながらも、時代の流れを掴み、挑戦することは絶対にやめない。考えてみればネットショッピングの隆盛もここ15~20年ほどの急速な変化のひとつですよね。伝統といえば「昔から変わらないこと」だと解釈していたわたしにとっては、価値観が少しアップデートされた瞬間でした。老舗のお店って本当にすごい。

4. 「好き」を追求して、まず自分が楽しむ

趣味が高じて脱サラ→ネットショップを開店した方や、自分の好きなものから運営のヒントを見つけ出した方がいます。ひとたび趣味の話題になるとパッと目の色が変わり、ますます饒舌になるのです。わたし自身もオタクなので気持ちがよくわかります(一緒にしてはいけない)。
ネットショップはもちろん、SNSやブログの言葉一つ一つにまでその情熱がほとばしっているのを見ると、誰かの「好き」がもたらすポジティブな空気感がいかに強いかを思い知らされます。どうせならその商品を愛してやまない人から買いたくなるんですよね。


2020年は例年以上に多くのショップオーナーさんにインタビューすることができました。コ禍はわたしたちからさまざまな機会を奪いましたが、リモート取材の可能性は大きく広がったように思います。
その一方で、実際に足を運ぶことで初めて感じられる現場の臨場感(作業音や香り、活気など)がリモート取材ではほぼ全カットになってしまうので、もどかしさを覚えることも多々ありました。今年取材したショップさんの実店舗写真を見ながらグギギと悔しさを噛みしめるばかり。いずれ世界が落ち着いたら、また日本各地へ取材旅行に行ってみたいものです。

このエントリーは、
GMOペパボ ディレクター Advent Calendar 2020に参加しています。


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