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映画「君が世界のはじまり」感想

すごくつまらなかった。

有名無名問わず役者が素晴らしかっただけに残念。

若い役者が力いっぱい好演してるのを見るのが好きな人にはいいかも。

物語に重きを置く人にとっては、時間の無駄かも。私は早く終われーって願いながら見てしまいました。

テアトル系はハズレが少ないから期待していただけに残念。

役者は上手でよくやっている。

義母と肉体関係の男の子、精神疾患の父と同居の男の子、父親を拒絶する女の子、難しい役を無名の若手が見事に演じている。

カメラワークも悪くない。

それぞれの良さを脚本が一つに昇華させられていない。

脚本に全然感情移入できないのは、私が幸福すぎるからなのだろうか。

人生が田舎町で完結している義母のことを世界が狭いと決めつける価値観もすごく嫌。

青臭い高校生の独善として描かれているならまだしも、製作者側のガチな主張として表現されていると俺は感じた。

田舎で人生完結って悪くない。人の人生を勝手に世界が狭いと決めつけることの方が世界が狭いと思う。

一つ一つの場面はそんなに悪くないのだけど、無駄に冗長。

え、まだ続くの?って思いながらダラダラと続く。

特に父親殺しの犯人が明らかになってからがダルい。

てか、その犯人が明らかにされたときも興醒め。肩透かし。

女の子が父と和解するシーンも役者の演技はすごくいいんだけど、シチュエーションとして不自然。

そんなあっさりと和解するけ。

まあそもそも父親を拒絶するようになった理由も不自然。

お母さんの役割をお父さんが奪ったからって何?

それであんなに拒絶する?

すごく物分かりの良さそうな素敵なお父さん。

お母さん出て行ってしまう前に幾らでも話し合えたでしょうに。

序盤で百合っぽい友達出てきていたから、それを伏線として、ラストシーンで縁と琴子がキスしたら、まだ作品として何とか回収できたけれど、それもなし。

色々削ぎ落として60分くらいでギュッとまとめたらもう少しクオリティ上げられるかも。