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新譜感想 #16 浪漫/PEDRO

BiSHのメンバー、アユニ・Dのソロプロジェクト、

PEDROの勢いが止まらない。

自分としては、初めて存在を知った時、BiSHというアイドルから派生したスピンオフユニットといった印象だった。

いざ聴いてみると、ガッツリロックバンド。凄い。


〇プロモーション

PEDROは8/12にシングル「来ないでワールドエンド」を発売。

プロモーションが個性的で、その中の1つが


「脱法宣伝大喜利」


簡単に言えば、「音源あげるから、SNSなりなんなりで宣伝してくれ」という話。

自作MV等、色々な形で音源がSNSにアップロードされました。

さらに、シングルの3曲目に9曲、30分を超える隠しトラックを追加しており、当日にそれを発表。

それと同時に2ndアルバム「浪漫」の発売を告知した。

そう、そのシングル3曲目に収録された9曲は、2ndアルバムに収録される曲だったのだ。

(買えばよかった...。)


その後もスタジオライブ映像を一日限定で公開したりと、色々な活動を行っています。

今ツアー回っているしね。

※17日から回っています。


〇感想

ラップ調に早口に歌うポップロックM3"浪漫"

※"浪漫"も"愛してる~"も違うタイプの恋愛ソング。

ストレートな歌詞で気持ちを伝えるM8"愛してるベイベー"で愛を歌ったと思いきや、

M5"空っぽ人間"で未練を感じる恋愛ソング。

※"生活革命"にも通ずるゆったりメロディながら、中身は逆。

実体験に基づく歌詞かな...?と思いきや、空想で仕上げた歌詞とのこと。

──“空っぽ人間”も恋愛ソングですよね。

アユニ : 物語を空想で書く、っていうのがやりたくて恋人の話を書きました。「今度行こう水族館 約束してたっけ」って歌詞とか「水族館に行く約束をしてる人しか書けないじゃん、実体験じゃないのに書けた私すごっ!」って思っちゃった曲です(笑)。

一方で、M4"後ろ指さす奴に中指立てる"

"どうか強く生きて 怪我をしたら直せ"

と気持ちを前向きにさせる。聴くと気持ちがスッキリする疾走感のある曲。

M6"さよならだけが人生だ"

時間の速さを感じさせるようなメロディから、時が経つ儚さと時間の儚さを歌いながら、その変化を受け入れていく様子を歌っていく。

M7"乾杯"

パンクに人生を認め、「乾杯」と祝していく。乾杯コールとか、ライブで盛り上がりそう。

この3曲は上のインタビューでも語られていたが、「肯定」というワードがかかわってくる。

リスナーを拒絶させない。今後も人生大変かもしれないけど、しっかり歩を歩んでくれ。というようなメッセージを感じた。

そんなすべての楽曲をまとめて、M11"へなちょこ"にぶつける。

最後の最後に「肯定」を伝える。しっかり締める。

様々な物語、歌詞を感じさせるアルバム「浪漫」。良かったです。

M9"WORLD IS PAIN"、M10"感傷謳歌"は、前回のEP感想にまとめているので割愛。

そして、忘れてはいけないのが、ギター田淵ひさ子(NUMBER GIRL,bloodthirsty butchers,toddle,LAMA...)の演奏。

(掛け持ち多い。というか、LAMAって活動してる?)

ここがメロディの軸となっているので、安心して聴いていられる。

アユニに目が行きがちだが、ここもPEDROが安定している要因があるのかもしれない。

コロナ禍ながら、BiSHを感じさせるプロモーションで注目度を上げているPEDRO。

BiSH好き、ロック好きなら一度聴いてみるのをおすすめします。

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