M-1答え合わせと感想 後編の後編
ネタバレは控えめですが、大事な所は出ているので、見てない人はyoutubeで先に見ましょう。
※個人の感想です。
今回は答え合わせメインなので、最終決戦は控えめです。
今回は後編の前編の続き、マヂカルラブリーから。
6.マヂカルラブリー
・マヂカルラブリーは、2017年の雪辱を果たすことができるのか?(野田ミュージカル好きなのだけど…。)
2017年から満を持して、決勝進出したマヂカルラブリー。最下位になったりと、色々あったM-1 2017の根元には、上沼恵美子がいた。
そんな困難を乗り越え、敗者復活戦の会場から「えみちゃーん!待っててねー!」
R-1では「えみちゃん、ありがとう」
と事あるごとに叫んできた野田クリスタル。
決勝一発目のつかみが、「村上です」「どうしても笑わせたい人がいる男です」
でスタートし、おいでやすこがであったまった空気を更に熱くしていく。
ネタでは、準決勝ではやらなかった、フレンチのネタ。
(のちに「ギャンブル」と語るネタ選択が吉と出た。)
2018年の敗者復活で披露している。
が、2018年を超えた瞬間最大風速の序盤は圧巻でした。
採点。上沼恵美子は2017年の事は忘れていた。
が、高得点を付け、優勝した際には「ごめんね」と謝った。
M-1優勝と共に、マヂカルラブリーというコンビにとって、2017年の雪辱を晴らすことができたのは、凄いドラマだったなと思う。
そして最後も「えみちゃん、辞めないで」で〆る野田クリスタル。
こういった部分のドラマ性っていうのが、M-1ならでは。といっても出来すぎくらいの話。
「最下位をとっても優勝することがある。諦めないで」
7.オズワルド
・笑神籤によるオズワルドの出番。漫才の雰囲気を保てるか。昨年はミルクボーイの後だったのもあり、高得点ながらも敗退。あと伊藤沙莉。
伊藤沙莉のハスキーが好き。
ここで来たか...。という感じ。おいでやすこが、マヂカルラブリーによって荒れに荒れた雰囲気を緩和していく、ゆったりとした漫才のオズワルド。
畠中の改名という題材からゆったりながら、超展開「ヒキニキ」に移行していく。畠中の謎理論・謎提案に「雑魚寿司」、「激キモ通訳」と伊藤兄が怒りながらツッコむ様子は、オズワルドならでは。
ここも順番の妙。順番は後半だったし、ネタは楽しかったし、色々散りばめられた展開も良かった。点数も期待できた。
が、完全に空気は、前の2組に。M-1ならではの展開に。
判定では、松本人志とオール巨人のアドバイスが正反対でおどおどしている伊藤兄が「これくらいの声ですかね」と返したのは爆笑したし、流石と思った。
昨年は優勝のミルクボーイの後、今年も優勝のマヂカルラブリーの後と持っているような持っていないような。
8.アキナ
・ネタの幅が広いアキナ、そして3年連続出場の見取り図がどんなネタで来るか?
ステージを幅広く使ったコント漫才。山名の好きな人を楽屋に呼ぶ話。
判定では志らくの「テクニックは高い」と評価された通り、上手い漫才ではあったものの、気持ち笑いは少なかった気がする。
優勝予想3連単でも上位に食い込んでいた中、あまり振るわない様子に「恥ずかしい」と連呼する2人。魅せる力はあったので、来年も楽しみ。
9.錦鯉
・錦鯉 vs 上沼恵美子、志らくは?
3位予想。大分爪痕を残したのではないかと思う。
好きなのだけど、頭を叩く漫才はカミナリをほうふつとさせ、
「怒られるのでは...?」
と思ってしまった。
だがいざ蓋をあければ、パチンコという万人受けしない題材にも、
「CRまさのり」という形にし、笑いをかっさらっていく。
やっぱり、年を重ねるごとにいろんなことが面白く見える。
そして、自信満々に重ねていく、
「レーズンパンは見た目で損してる」
ある意味ではM-1で披露なんて、ギャンブルみたいなギャグなんだけど、やっぱり面白い。
やっぱり、年を重ねるごとにいろんなことが面白く見える。ギャグはなんかクラシカルなんだけど、まさのり"さん"のキャラクターに観客も乗っかっていく。
パチンコの演出でも、一緒に拍手したりしていたし、完全にフロアが味方になっていた。
上沼恵美子も93点と高め(今回の上沼さんは、全体的に高く点数付けてた)で何も言ってなかった気がする。
年を取ることの面白さを感じさせてくれるコンビ。若手の突き抜けたコンビ(フースーヤとかマヂカルラブリーもそう。)が10年、20年と同じ感じで続けていたらとてつもない笑いが起きそう。そんな可能性を見せてくれた。
来年も頑張ってほしい。
10.ウエストランド
・ウエストランド井口の毒づきがどう評価されるか?
魂の叫びを感じさせてくれました。
昨年は、傷つけない漫才のぺこぱが10番目として登場し、今年は多方向に気づ付けていくウエストランド。
マッチングアプリの話題から、女性へのシャウトをぶつけていくツッコミ?の井口。
河本さんはボケなのか?という疑問を感じながら少しずつネタのボルテージが上がっていく。
女性へのシャウトから「仲良しコント師」を例として挙げ、拍手笑い。
お笑い好きな人多いなと感じ、
「傷つけない笑い」へのアンチテーゼ、「復讐」の話を上げ、ラストへ続く。漫才なのだけど、不思議な感じ。
最終決戦は割愛。これ以上書くとキャパオーバー。
なんか色々あるけど、評価されてるのは、漫才という証拠だし、
内容面白いからいいんじゃない。
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