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【ドローン体験記 #5】インストラクター1日目

 ドローンを始めて2年目。ありがたいことに通っていたスクールでインストラクター業務を請け負わせてもらうことになりました。インストラクター資格を持っているとは言え,初めての経験なのでやはり最初はどのように教えればよいのかすごく不安でしたが,インストラクターが不安そうにしているとせっかく高いお金を払ってきている方をがっかりさせてしまうので,何年も教えてきた人になったつもりで堂々とした振る舞いを心掛けました。

 最初に担当したのは,50代の男性。資格を取りにきたのは,新しい知識・技術を身に付けたいと思ったからということでした。いわゆるリスキリング。人生100年時代,50代ならまだ人生の半分です。2025年からは65歳までの雇用が義務化されますし,現在は70歳までの雇用が努力義務となっているので,会社員人生としても折り返したばかりです。

 スクールに通われる方の年代はまちまちで,若い方と同じくらい50代以上の方もいらっしゃいます。最初に担当させていただいた方もそうですが,年配だから習得が遅いということはなく,この方も時間の経過とともに上達が目に見えてわかったので,教えていてとても楽しいと感じました。

 さて,上達する人としない人の違いは何か。1日目で気づいたことがあります。それは,練習時間の長さです。当たり前だと思うかもしれませんが,意外に気づかないことかもしれません。私の所属するスクールでは,実技の講習は実機とシミュレーターを使います。1時間のうち実機とシミュレーターを交互に約25分おきに行うイメージで,残りの10分は休憩時間です。上達する方は,この10分間をさらにシミュレーターに費やします。一方で,なかなか上達しない方はこの10分間しっかり休憩します。操縦はとても集中力を使うので休むこともとても大事ですが,ここに真剣さが現れていて結果にもつながっていると感じます。

 自分を振り返ると,これまでの人生でうまくできないことがあれば,才能や環境のせいにすることもありましたが,受講生の方をみて改めて真剣に取り組む姿勢が大切だと学ばされました。

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