見出し画像

【日刊ドローン情報 No.38】群衆飛行もいよいよ自律飛行へ、浙江大学が発表した自律分散協調アルゴリズムに注目

 東京オリンピックの開会式でも,ドローンの群衆飛行によるショーが行われていました。私はあれを見て,ドローン同士が通信して自律的に隊列を組んでいると思っていましたが,実はGPSを使って軌道を設定し各ドローンがあらかじめ決められた動きをしていたようです。
 これをサッカーのフォーメーションで例えると,GPSを使って設定する飛行方法は,各選手に移動する位置を教えて,各選手が教えられた通りの位置に移動するというもの。これでは,相手に自由に動かれると全く使い物になりません。ですので,ドローンショーのような決められた場所で行う飛行には使えます。
 一方で自律分散協調アルゴリズムでの飛行方法は,選手同士がお互いの位置を確認し,移動する場所を自律的に判断して動くため,フォーメーションは維持されます。これは自動車の自動運転技術などにも応用が研究されている方法です。
 記事のように,軍事面でメリットがあるようですが,ドローンが自動航行するようになると,衝突を回避したり混雑を回避したりするために自律分散協調アルゴリズムが有効になるのではないでしょうか。その他にも,いろいろな活用方法がありそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?