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【日刊ドローン情報 No.176】河野太郎デジタル相も疑問「ドローンは赤信号で停止」の謎 専門家も「普及につれ議論される」と語る曖昧な飛行ルール

 ドローンの実証実験を視察した河野デジタル担当相のツイートが話題となっているようです。そのツイートの内容は,「茨城県境町で配達に利用されているドローン。道路が赤信号だと空中のドローンも停止しなければならないとか、謎の規制に関する要望もありました」ということ。
 発言の全体を確認したわけでもありませんし,実証実験の中身を正確に把握しているわけでもないので,なんともいえませんが,仮にこのような運用を行っていたとしたら,そうなった経緯として考えられるのはこんなことではないでしょうか。
 現在はドローンの自律飛行に関する詳細なルールは決まっていません。なので,実証実験の主体となる人々は,既存のルールの枠組みの中で,極力安全サイドでかつ,行政が受け入れられるような運用方法を考えなければなりません。今回の実証実験は,ドローンが道路上を航路として移動しているようなので,道路上を移動する際のルールとして道路交通法を準用することで,横断歩道を歩行中の歩行者の上に墜落することは防げるので,赤信号で停止することとしたのでしょう。また,このような運用を認める行政側も,地上の車相当の運航ルールであれば,拒否する理由もないでしょう。
 上記はあくまで想像ですが,前例のないことをする方々は,非常に多くの苦労をされていると思います。道なき道を進むためには,これまでの経験から確からしい道を進んで,立ち止まって周りを確認し,軌道修正しながら進まなくてはいけません。今回の実証実験では,これ以外にも多くの課題が見つかっているのではと想像しますが,このようなことを一つ一つ解決することで素晴らしいサービスが生まれるのではないでしょうか。

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