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【日刊ドローン情報 No.105】ドローンで風力発電設備の点検楽々 福島三技協、労力やコスト大幅減 特許取得し年度内実用化へ

 風力発電設備の点検は,従来羽根の中心部にあるナセルと呼ばれる部分から,作業員がロープで吊り下げられる形で降下し,羽根の状態を確認します。高所作業で危険が伴い,また非常に多くの労力がかかります。
 最近は,ドローンで画像を撮影し羽根の状態を確認する点検方法が採用され,省力化が図られていますが,ドローンで撮影できる画像は部分的なものなので,部分的に撮影した画像をうまく繋ぎ合わせて1枚の羽根全体の合成写真を作成し,どの部分に損傷があるのか表現するという高度な画像編集の技術が使われていたりします。
 また,点検の際の省力化として,従来の人による方法では,羽根を下に回転させる必要があるため,設備管理者が羽根を回転させる操作をするために同行する必要があります。画像による点検においても,ドローンで点検する側の技量によっては,羽根を下に回転させないとうまく点検できない場合があるため,技術力により設備管理者の労力が変わってきます。
 今回の記事にある接地線(アース)の確認においては,ドローンの上部に網を付けて羽根に触れることで導通を確認しているので,3本ある羽根のうち上を向いている羽根の点検はできませんが,今後改良を重ね羽根がどの方向を向いていても点検できるようになれば,点検者,設備管理者双方の労力が削減されるでしょう。

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