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【日刊ドローン情報 No.77】国内ドローン企業が連携する「ドローン オープンプラットフォーム」

 国内のドローン関連企業が連携して,ドローンの技術的なプラットフォームを構築する取り組みが始まりました。この取り組みは,フライトコントローラ,バッテリー,モーターなどドローンの技術をブロックに分け,それぞれのブロックで技術の整理やブロック間の接続等のルールを設けることで,他社の技術をより使いやすく,自社の技術をより使ってもらいやすくするものです。
 このプロジェクトにより,参加する各企業が自社の開発した技術をさまざまなメーカーやドローン関連企業に提供できるというメリットがあります。その他に,このプロジェクトを行うことによる社会的な意義は,国内のドローン関連企業がばらばらに製品開発をすることによるガラパゴス化するのを防ぐという点にあるのではないでしょうか。かつては日本の携帯電話がそうであったように,国内でメーカーがしのぎを削ると,どうしてもニッチな技術になってしまい,世界の市場で戦えないものとなるおそれがあります。技術分野をブロックで分けて,それぞれの技術の中身は独自技術だけれども,接続する他ブロックとのInとOutは共通化することで,ドローン技術全体をコントロールできるでしょう。
 さらに,今後は世界最大のオープンソースコンソーシアムとの連携を予定しているということで,日本の技術を世界に展開するところまで視野に入れています。成長分野の技術連携ということで,各メーカーの思惑などもあり調整には苦労がありそうですが,ドローンジャパンがうまく舵取りされることを期待します。
 

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