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【日刊ドローン情報 No.166】NTTグループ、ビル内の混雑状況などを予測したロボットによるフードデリバリー実証実験を開始

 NTTグループが,ロボットによるフードデリバリー実証実験を名古屋のオフィスビルにて行うようです。フードデリバリーにおいては,最近では居酒屋などでもロボットで運ばれてくる店舗が増えてきているので,目新しさはないかもしれませんが,ビルという高さがある場所での配送は,居酒屋のような平面における配送よりも格段に難易度があがるでしょう。
 今回の実証実験は,自走式のロボットによる実証ですが,ドローンも本質的にはロボットであり,ドローンによる配送にも本検証の技術が応用できると考えます。今回の検証の対象技術としては,
 〇最適経路探査技術
  配送時の経路上の混雑やエレベーターなどの利用状況など外部環境を
   把握・予測し、ロボットの最適経路を計算する技術により、自動で適
   切な配送が実現できること
 〇配送計画最適化技術
  複数の注文に対して、複数のロボットを利用して最短時間・最小限の
   稼働で効率的に配送できること
 〇ロボット制御最適化システム
  上記2つの技術組み合わせ、利用者が要望する時間に適切に届けるた
   めの最適な運行を計画し、配送できること
という3つの技術要素がありますが,このいずれもがドローンによる配送においても必要とされる技術要素となります。
 本検証はビル内での検証ですが,ビル内の環境を普遍化させたものが我々の生活空間と言えます。このような要素技術の検証の積み重ねが,将来の我々の便利な生活につながっていると思うと,コツコツ積み重ねることの大切さを改めて感じます。

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