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【日刊ドローン情報 No.112】リベラウェア、日本製鉄設備内にて小型ドローン「IBIS」運用開始

 リベラウェアは小型の点検用ドローンを開発しているドローンメーカーです。小型点検用ドローンの難しさは,その使用する環境にあります。
 1つ目は,屋内での点検のため,非GPS環境であること。屋外で使用する汎用的なドローンは,GPS環境であるため安定したホバリングができます。非GPS環境で安定したホバリングを行うには,赤外線やビジョンセンサなどにより姿勢を安定化させる必要があります。また,狭い空間では気流に大きく影響を受けたり,衝突した際に姿勢を保つ必要があるなど,外乱にも強い必要があります。
 2つ目は,1つ目のビジョンセンサにも関連しますが,暗い場所で飛行する必要があるということで,ビジョンセンサのようなカメラ画像をもとにしたセンシングが難しくなります。また,点検のための撮影も難しくなるため,3D点群データにより画像を作成する必要があります。
 3つ目は,ほこりや鉄粉など粉塵のある環境で飛行する必要があるということ。モーターやジンバルの可動部に粉塵が入り込んでも故障しないように作る必要があります。また操縦するためにプロポ(送信機)に映す映像も,クリアで見やすいものにする必要があります。
 小型点検用ドローンは,Blue innovationという会社もELIOSという機体を開発しており,小型ドローンもこれからますます進化しそうです。

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