乃木坂ライブを記憶を頼りに振り返る ~生田絵梨花 卒業コンサート@横浜アリーナDAY2編~
いくちゃん卒コン、ただただ最高でした。メンバーの皆さん、スタッフ関係者の皆さん、現地参戦及び配信参戦の皆さん、本当にお疲れさまでした。どうもこんにちは、ちゃんばーです。個人的にはもうライブでこれ以上の経験はきっとできないだろうというくらいに素晴らしいライブでした。このライブに関しては何が何でも全曲記録に残しておきたいので、当日の夜から翌日の朝までに書いております。細かい修正などは後々入るかもしれませんが、ベースは興奮冷めやらぬ中書いているので、感情優先で書いている部分がだいぶあると思いますが、温かい目で読んでいただけると助かります。
ライブ前
連番相手の友人から送られてきたチケットの画像には「センターFブロック」の文字が。……えっ?ド神席では??
この赤丸あたりの席を友人が当ててくれました。マジでありがとう。私自身身長が162センチとだいぶ小さいのですが、前列の方の頭もうまい具合に重ならず、ステージの特に中央から右側はだいぶクリーンに見ることができました。そういえば今月始めに乃木神社で湘南乃風SHOCKEYEさんをお見かけしたんですが、待受にするだけで運気が爆上がりする方を乃木坂の聖地でお見かけしたというのはもしやこの前触れだったのか…。
ステージ上部に楽譜モチーフの装飾があったので音楽に明るいその友人に「これって何かの曲だったりするのか」と尋ねたところ、どうやら「君の名は希望」の楽譜の一部のよう。ライブロゴも「ダンケシェーン」だったようですし、他にもこのような細かなこだわりが散りばめられていたのかもしれませんね。そして楽譜読めるの単純にカッコいい。
1. あなたのために弾きたい
メインステージ上には真っ白なピアノ。対して観客席は一面の黄色いサイリウム。ついにセンターステージからひとりいくちゃんが登場、花道をひとり歩くいくちゃんを迎える1万7千人の大喝采。視界の先で涙目ながら弾き語るいくちゃんの姿を見て、もう初っ端からこちらまで感動しきりでした。
2. 何度目の青空か?
サイドステージから現れたメンバーが揃っての「何空」。「あなたのために」のモニターでの星のような演出の影響もありますが、「何空」がかかった瞬間の会場の青と黄色のサイリウムがまるで夜空の星のようで美しかったです。白基調の衣装に水色の照明が当たり、本当に天界のものかのような神々しさでした。天界なのに目の前にいるわ、感動しているわ、感情の混乱がとにかく激しい時間でした。
3. 制服のマネキン
「あなたのために」、「何空」、さらに「マネキン」まで畳みかけてくるとか、これは正気保てません。というかもはや保たせる気はないでしょうきっと。いくちゃんの象徴ともいえる楽曲2連続の後に、生生星フロントの代名曲「マネキン」はどうしても時の流れを意識してしまいます。ただ、現在の「マネキン」には多くの後輩がついていること、乃木坂の歴史はこれからも続いていくという印象さえも感じさせられました。
4. おいでシャンプー
ここでメインステージからメンバーが移動、私の右数メートル先にはゆなちゃんが!そしてポニテ!!可愛いが過ぎる!!!(語彙力喪失)。連番相手の友人ともゆなちゃんエグいほど可愛かったと、帰りの話題が持ちきりでした。
そしてこれは東京ドームの時からそうなのですが、おいシャンのサビのサイリウム振るの、一緒に踊っている感覚を得られてめちゃくちゃ楽しい。
5. 会いたかったかもしれない
メンバーがセンターステージに移動したので、フィーバータイムはここで一旦終了。余韻に浸る間もなく流れてきたのは「会いたかったかもしれない」。乃木坂最初期の一曲にして、AKB48の公式ライバルという出自、そしてマイナー調から感じられるある種の落ち着きとアンニュイさ、現在の乃木坂につながるイメージを提示したこの曲が、10周年イヤーラストライブであり、最初期からグループを支え続けたいくちゃんの卒コンで披露されるというのも何らかの意味を感じざるを得ませんね。
6. ぐるぐるカーテン
グループのひとつの区切りということもあって特に今年披露されることの多い気がする「ぐるカー」ですが、あの間奏は不思議ですよね。メンバー同士がふざけているような明るい雰囲気ではあるのに、それゆえに寂しさのようなものを感じてしまうのですから。発売当初はこのような感覚は味わい得なかったわけで、その点歌い継いでいくことによって新たに生じる意味というものもあるのだなと感じます。
7. I see...
映像を挟んで期別ブロック突入。いやVTR挟んでいるとはいえ実質ここまで出づっぱりいくちゃんすげえって。1音目で振り返った時にも全く疲労の色見せないピーカンの笑顔だし、どういう体力しているんだあなたは…。
もう何回か書いている気がするけれど、この曲の魅力のひとつはかっきーの煽りだと思います。楽曲の明るい雰囲気との相乗効果で会場が何倍にも盛り上がるんですよね。オタク側としてはかっきーの煽りに声で応えたいのですが…。いつかフルボリュームで応えられる日が来ることを祈ります。
8. 三番目の風
「I see...」でどういう体力しているんだと書きましたが、もっととんでもないのが直後にありました。「三番目の風」の間奏部分。後のMCでキツかったと言っていましたが、あんなのキツいどころの騒ぎではないです。完全に筋トレです間違いない。もしDVD化するなら右下に「※彼女はここまで7曲連続でパフォーマンスをしています」とテロップ入れたいくらい。
センターステージからメインステージに戻る際に私の右をパフォーマンスメンバーが通ったのですが、動体視力が正しければたまちゃんが東京ドームの時からさらに髪を短くしていてますます可愛くなっていました。たまみたまらん。
9. アナスターシャ
だからどうしてあの筋トレの直後にこのミッドテンポの曲を声ブレないで歌えるんですか?本当に訳がわからないです。腹筋が1度もできないなんて人の所業じゃないんですよね本当に。すげえやマジで。
卒業者を真ん中に花道を横一列で歩く大サビの演出、あれ憎いですよね。2期生オタクはこれまでのさまざまな情景をあの演出に重ねてみてしまいます。感動的な場面かと思ったら最後少し尺が足りなくてメインステージまで3メートルほど走って戻るところとかも可愛らしくて最高でした。
10. 白い雲にのって
期別ブロック1期パートは「白い雲に乗って」。もちろん名曲ですが、ライブで披露されることは比較的少ない印象なので、イントロが流れた瞬間驚きがありました(新鮮さを楽しむためにDAY1の配信はみませんでしたすみません)。私や連番相手の友人は懐かし名曲大好きおじさんズなので、「白い雲に乗って」が披露されるというだけで興奮ものでしたが、1期生同士の絡みも含めて観ることができるというのは最高以外の何物でもありませんでした。
11. あらかじめ語られるロマンス
1期パートは2曲目として「あらロマ」。端的に言えばエモい曲たちもいいけれど、こういった単純に可愛い曲だって1期生の魅力ですよね。
前の「白い雲に乗って」ではメインステージの階段のライトが、「あらロマ」ではステージライトと背景の演出が、それぞれピンクと水色で構成されていたのにはきっとああいった意味が含まれているということでいいんですよね?
12. 無表情
「乃木坂が私をロボットから人間にしてくれた」というVTRからの「無表情」。流れとしてとんでもなくスムーズできれいだ。「※ただしだいぶ序盤から感情ダダ洩れ」なところもからあげ姉妹とは異なるいくまな姉妹らしさで、これもまた素敵だった。まなったんからのメッセージが「焼きそばパン、ライスカレー、たくあん…」に挟まれて表示されていたのはなんだかシュールで笑ってしまったけど。
13. 偶然を言い訳にして
1期生の妹メンバーによる「偶然」。ひなちまが「初期の頃の自己紹介します」と言ったときは「確かに偶然はこういうかわいい要素あってだよなあ」くらいにしか思っていませんでしたが、数秒後「これ飛鳥ちゃんいるよね!?」と期待に胸を膨らませました。何だか毎ライブ1回は飛鳥ちゃん被弾している気がするのは私だけ…?
アウトロのサプライズ、角度的にまあやがスッと抜けるところから一部始終を見られたのですが、舞台袖にはけてスタッフさんから感謝状を受け取ったときのまあや、めちゃめちゃ笑ってました。これ以上幸せな笑顔この世にないですね。
間奏部分のいくちゃんやアウトロの飛鳥ちゃんに触れすぎるのは無粋な気がするので止めておきますね。右上方の関係者席の方へ首が反射的に動きかけましたが、「いや、止めておこう」と留まりました。私の推し遍歴を知っている方なら、いやこの書き方したら知らなくても推測ついちゃいますね。
いやいやあぶない、忘れかけていた。いくちゃんド頭からここまで13曲連続出づっぱりですよ。これ多分何らかの乃木坂レコードは軽く樹立していると思うんですけど、パフォーマンスして着替えてまたパフォーマンスしてってやっぱり体力えぐすぎますよね絶対に。
14. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
「咄嗟」の葉月がとにかく素敵だった。まちゅ卒コンでの「でこぴん」のような可愛い!元気!系楽曲が合うのはたしかに想像に難くないけれど、「咄嗟」のようなしっとり系の楽曲まで完全にパフォーマンスできるというのは予想を上回っていた。いやむしろこちらの方が真価を発揮できるのではないかというぐらい。この幅はこれからの乃木坂の未来に必ず必要になってくるのではないでしょうか。
15. 13日の金曜日
れなちセンターきたぁぁぁ!!!れなちは煽りが上手なメンバーのひとり(だと思っている)ので、アゲ曲でれなちがセンターというのはれなちの魅力が伝わるという観点からとても嬉しいです。勢いだけではなく、正確に「この内容の煽り望んでるんだよなぁ!!」とオタクが欲しいところピンポイントの煽りを選び抜いてくれるので、間違いなく盛り上がるんですよね。ただセンターだと花道を使ってメインステージに戻るので、少し遠かった、残念…。
16. ここじゃないどこか
初期曲多めなここまでのセトリ、もしかしてやるか?といったところで「ここじゃないどこか」。もちろんいくちゃんみなみちゃんのパフォーマンスも素晴らしいのだけど、背景のおかけとあやめん(のようにみえた)にまでこだわっているのが一曲一曲への細やかさを感じていいですよね。感情が高ぶってメッセージで詰まってしまうみなみちゃん、ゆっくりと待ついくちゃん。曲調の通りの柔らかな空間がそこには広がっていました。
17. やさしさとは
まちゅ卒コンでの「これからはひとりで受け継いでいく」という宣言から、最初で最後の「やさしさとは」いくちゃんソロ。ただただ聞き入るのみ。正直言ってサイリウムを振ることすら忘れていたかもしれません。「ここじゃないどこか」でみなみちゃんへ「きっと君なら大丈夫」と残した後の「やさしさとは」。この問いの答えのひとつは数十秒前、そのステージで表されていたのではないでしょうか。
18. 羽根の記憶
「やさしさとは」で圧巻のソロ歌唱を果たしたのち、他のメンバーも登場し、各メンバーがパートごとにいくちゃんと歌唱した「羽根の記憶」。モニターにはリアルタイムの映像と、歌唱中のメンバーといくちゃんとの思い出の画像が羽根型に映し出されていました。ここまで初期曲が多かったこのライブ。初期から、数々の思い出を経て、そして今この瞬間があるというライブを通してのストーリーを想起させられました。「想像してみた 10年後の自分」。
19. 命は美しい
ダンスパート突入。たしかにいくちゃん×ダンスというイメージは特段あるわけではないが、ダンス系の曲も特別ミスなくきちんとパフォーマンスしきっている(もちろんその裏には想像を絶する努力がきっとある)というなかで、ダンスが心残りだというのは意外でした。そしてダンス曲数ある中で「命」から始まるというのはいくちゃん自身がセンターを務めた「何空」以来、ここで乃木坂の歴史が大きく変わったといっても過言ではないことを逆説的に表しているのかもしれません。
20. インフルエンサー
炎普通に暖かかったです。メインステージからはそこそこ距離あったにもかかわらず暖かかったので、超至近距離で炎が上がるメンバーにとってはあの空間は絶対に激暑だと思うんですけれど、それでもあのキレキレのダンスをしているというのは本当にすごすぎるというのが一番の感想です。
21. シンクロニシティ
まいやんの卒業以降、「シンクロニシティ」は梅がセンターというフォーメーションが安定的に使われており、今ライブでも歌いだしは梅からだったので、梅センターバージョンでの披露かと思いきや、大サビではセンターをスイッチしていくちゃんがセンター。いつの間にかいくちゃんがセンターになっていて、いつスイッチしたのか気づかないほどの早業。
22. Sing Out!
ダンスナンバー3連続ののち、花道を移動しながらの煽り、いくら飛鳥ちゃんと言えどもさすがにそれは息上がりますよ。その中で「若人」と出てくるワードセンスもまた飛鳥ちゃんらしくて素敵さを感じます。
「Sing Out!」では矢久保ちゃんが真横でパフォーマンスをしていました。目の前で観て、seishiro先生の振り付けは本当に美しいものだと実感させられました。今までは意識していなかったような細やかな振りがあることに気づかされたり、ダンスについて知識も何も持ってはいませんが、そんな私でも瞬間瞬間の腕の角度などにも何らか意味があるんだろうと感じてしまうような振り付けでした。そして矢久保ちゃんの踊りがとても素敵だこと。何だか矢久保ちゃんって踊りに限らず努力が伝わるようなパフォーマンスをするじゃないですか。それがたまらんのですよオタク的には。
23. 裸足でSummer
「Sing Out!」で一体になった会場に「はだサマ」はもう劇薬。タオルを忘れるなんてへまは今回はしていない。前日3時間並んでしっかり買いましたからね。堂々と胸を張ってタオルを掲げてやりましたよ。肩の高さまでですけど。誰もがタオルをあげるので、「はだサマ」はメンバーがレスする回数も多いような感覚です。視界に一度に収まるだけでも何百とタオルがある中で自分の名前を見つけてそれにレスするってなかなか大変なことだと思うのですが、それを何度も何度も繰り返してレスしてなんて言ったらとてつもない労力だろうと感じました。レスもらえなくてもただ視界に入っただけで満足です。
24. ガールズルール
おいおいおい!「ガルル」最高にぶちあがるし、何より絢音ちゃんの可愛さが爆発してるぜマジで!!!乃木坂ナンバーワンのぶちあがり曲である「ガルル」で福神ポジって、格別な可愛さがないと務まりませんけど、それを見事に果たしきっている絢音ちゃん本当にすごい!!ポジション的には生駒ちゃんの後を継いだ裏センターだと思うんですが、そのため2列目が前に出てくるときは見た目上絢音ちゃんセンターみたいになるわけですよ。その光景がもうアツくてアツくて。
25. 最後のTight Hug
「Sing Out!」のところでも書きましたが、seishiro先生の振り付けは本当に美しいし、そしてその美しさはライブで生で見てさらにひと段階高い美しさであることに気づかされると思います。ここ1カ月ほど歌番組などでも披露し続けていたこともありますが、振りの揃い具合などパフォーマンスが洗練されつくしており、ある意味での「ルーティン化された美しさ」のようなものを感じました。その「ルーティン化された美しさ」がパフォーマンスの儀式感をより強め、いくちゃんを送り出すセレモニーとしての場とこの上なくマッチしていたという印象です。
EN1. 歳月の轍
横浜の空、さよならの空に2日連続の雪。アンコールが始まりいくちゃんの弾き語りで「歳月の轍」。誰一人立とうとしなかったし、立てなかった。雪が降っているようにしんとした横浜アリーナ。あれは立たずに座ってじっくりと聞き入るのが正解だったと思います。極端に言えばサイリウムを振る必要すらなかったのかもしれません。ただ、ただいくちゃんの歌声に乗っかる感情それを各々が感じ、味わう。これが可能なのはひとえにいくちゃんのパフォーマンス力の高さゆえであり、会場の全員がその高さをただ味わおうとしたその表れがあれだったのだと思います。
EN2. 君の名は希望
「この曲をパフォーマンスしているときはグループに貢献できている気がする。」もちろん「君の名は希望」以外の曲でもいくちゃんの貢献度というのは計り知れないものがあるし、いくちゃんなしで立ち行かないのではとさえなっている曲もあるくらいだと思いますが、「君の名は希望」におけるいくちゃんの貢献はたしかに目立つものがありますよね。グループのさまざまな節目で歌われる「君の名は希望」、そしてその多くで伴奏をしていたいくちゃん。乃木坂の歴史を一番近くで奏でてきたいくちゃんの卒業には「君の名は希望」は外せませんね。
EN3. ダンケシェーン
最後の最後に大大大チャンスが来たんです!これまでれなちは花道か私の席とは逆側のサイドステージでメインステージとセンターステージを移動していたなか、初めて私の真横にれなちが!!結果的には教卓の一番前の席何やっても大丈夫の原理で近すぎたので気づいてもらえなかったですが、紛れもなく人生で最も近くで見たれなちでしたし、ただそれだけで大満足です。
全体の話としては1期生の皆さんの涙がやはり印象的でした。まなったんからの手紙の時などは気丈に振舞っていた飛鳥ちゃんまで涙を流すというほどにいくちゃんが1期生の中で、もとい乃木坂の中で大きな存在であったということでしょうし、そのいくちゃんが離れることの喪失感がそれだけ大きいということは我々オタク以上にメンバーの皆さんが一番感じているのは間違いないでしょう。
そして3歩後ろを歩く女与田。ただただひたすらに偉い、そしてなぜかあそこに取り残されてしまうところから含めて鬼かわいい。
おわりに
改めてライブ関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。ここ数ヶ月は地震なども多かったので心配でしたが、2日間が無事に終わったことが何より素晴らしいことでした。そしていくちゃん、少し早いですが10年間ありがとうございました。卒コンは卒業メンバーが最も忙しいというのは聞く話ではありますが、26曲ステージに立ち、しかもほとんどがセンターやフロントって並の所業じゃないですよ本当に。年末までは忙しいかもしれませんが、ゆっくり休んで回復なさってください。
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