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Actually...のあれこれに思うこと。

 3日目の日の出放送を見逃してしまう大失態を犯しました。体力の衰えを痛感します。ちゃんばーです。いやー、乃木坂46時間TV面白かったですね。超長尺放送、メンバーの皆さんはもちろん、出演芸能人の皆さん、スタッフの皆さん、現地でも配信でも参加したみなさんもお疲れさまでした

 46時間TV内で解禁、と同時に初パフォーマンス、そして同日の乃木坂46のオールナイトニッポンで音源初解禁となった29thシングル「Actually...」、とそれに対する反応について私なりに思うことを書ければと思っております。

シンプルに楽曲の感想

 単純にめちゃくちゃ現代風でカッコいいですね。また、同時に乃木坂が新たな扉開いてきたぞというワクワク感もあります。これまでの乃木坂の楽曲でここまで明確にドロップ感があるようなものってありましたかね?これからライブで観る機会があれば、絶対にぶち上がると思います。

 そして中西アルノさんの歌声もたまらんですね。オートチューンともめちゃくちゃ合う。そしてもちろんかかっていなくてもめちゃくちゃかっこいい。10周年で新たな扉を開いたこれからの乃木坂、歌唱面では間違いなく彼女が一角を支えていくことでしょう。これはお見立て会の時点で誰もが気づいていたことでしょうが。ただあくまで一角、新旧さまざまなメンバーの歌声と重なることでさらなる可能性が開かれると思います。

楽曲の反応への反応

 反応への反応という入れ子構造、好きなんですよね。どうでもいいか。

 本題ですが、どうなんですかね。賛否両論という感じでしょうか。まあ賛否両論の時は往々にして「否」のほうが初速が早いので、今回も徐々に「賛」の割合が増えていくパターンだと思いますが。個人的な「賛」への共感は前述した通りなので、「否」への反応をしたいと思います。

―「乃木坂らしさを壊すな」に対して

 現状、否定意見のなかでの中心はこれでしょうか。年一くらいでこの手の話になっている気がしますが。これに対しては「乃木坂らしさとは」という永遠の課題がある以上は、詭弁であるように思います。

 年一ほどで「乃木坂らしさ」の議論になりますが、そのたびに明確に「乃木坂らしさ」を言語化できているものってあるでしょうか。最終的には「うまく言葉にはできないけど『乃木坂らしさ』だよ」で自然消滅という終幕になっているような印象があります。明確に成形されたものがない限りはそもそも壊すもの自体がない時点で、壊すというのは成立しないのではないでしょうか。

 しかし「うまく言葉にはできないけど『乃木坂らしさ』だよ」というのは同時に「乃木坂らしさ」を見事に表している言葉でもあります。「乃木坂らしさ」とは「定まった形を持たないもの」であり、「常に変化し続けているもの」であるからでしょう。もし個人的に「乃木坂らしさ」を言語化できたとして、それは例えば「マネキン期」の乃木坂、「インフル期」の乃木坂、「シンクロ期」の乃木坂であり、形の定まった「乃木坂らしさ」ではないでしょう。

 これについては乃木坂の発祥からも言えることもあるでしょう。創設期の乃木坂は「コンセプトがないことがコンセプト」とされていました。これが意味するところはカメレオン的に常に色を変えながら新しいものを見せるということだという解釈も可能です。その点でいえばこれまでの乃木坂楽曲、特に表題曲では観たことも聴いたこともなかった「Actually...」の曲調やパフォーマンスはまさに「乃木坂らしさ」の表出であるといえます。

―「乃木坂で欅坂をするな」に対して

 「『乃木坂らしさ』を壊すな」のもう少し具体的な反応がこちらでしょう。これに対しては前述の「乃木坂らしさ」の表出であるという反応、そのうえで「まだそれを言うには早いでしょ」という反応の2点ができます。

 たしかにこの楽曲、パフォーマンス単体としては当時の欅坂の要素は見られなくはないですが、「乃木坂で欅坂をするな」というまでには欅坂要素は強くないと思います。個人的にはこれは中西アルノさんの歌声やパフォーマンスの雰囲気が当時の平手友梨奈さんと重なる部分があるというだけであるように感じます。

 当時の欅坂オタクの皆さんと比べて、私は欅坂のパフォーマンスを見ている量や熱が少なかったので、欅坂のパフォーマンスの特徴はこんなものではないという意見もあると思いますが、特徴のうちの一つとしてはパフォーマンスに表れる平手さんの中にある強さと危うさの共存が挙げられるでしょう。この要素が今回の中西さんのパフォーマンスからもその一部で見受けられたというだけではないでしょうか。

 しかし、この「Actually...」という曲調の関係上、これは不可避なものではないでしょうか。あれだけ楽曲としてのパワーが強く、ダンスの強度も高いパフォーマンスをすればさすがに息もたえだえになるでしょうし、ましてや入りたてでまだ経験も浅い中西さんが最もプレッシャーのかかるセンターに立てばあのようになるのは当然でしょう。そこが危うさに見え、パフォーマンスを欅坂らしく見せていた要因であると考えます。

 楽曲単体、いや今回のパフォーマンス単体で見ればこれに欅坂性は見受けられるかもしれませんが、これはまだ途上乃木坂の楽曲として消化していく過程でしょう。パフォーマンスを重ねていけば中西さんのプレッシャーも徐々にほぐれていくでしょうし、パフォーマンスを観る側も慣れてくるでしょう。

おわりに

 乃木坂に対しても、中西さんに対しても今回のパフォーマンスだけでどうこう判断するのは早すぎるでしょう。先述の通り、「乃木坂らしさ」は変化する事であり、それを意味づけるように歴代のエースと呼ばれる面々は楽曲に対してさまざまな顔を見せています。あくまで一例ですが、生駒ちゃんは「ぐるカー」から「マネキン」、「Against」など、まいやんは「ガルル」から「インフル」、「シンクロ」などのように。

 これからの乃木坂、そして中西さんをはじめとした5期生の変化していく先が非常に楽しみです

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