”僕はどうしても器用になれない
逃げ出させてほしい”

素直に歌詞にできてたあのころと、
強がってしまう今だったら、
どちらが素敵に生きられるんだろう。

弱音を吐いたら、負けだと思っている。

怒りをぶつけることでごまかして、
なんてね、って笑って
そうだねって飲み込む。
それが大人になることだって
誰かに倣った。

我儘だったけど、
すぐ病んでたけど、
誰かに当たっては、逃げたりもしたけど、
感情に嘘をつかない私はずいぶん魅力的だったなと思う。

私は私だって胸張って、言えなくなった。
これがあってるって、根拠なくもう戦えない。

回り道だって正義だと、言い聞かせていたこともあるけど、
きっとこれはそうじゃないのかもしれないって
どこかではわかっている。

穏やかじゃないね、穏やかじゃないよ。
あなたの思う私では、ずっとはいられない。


認められたいと素直に口に出すことが怖くなった。

同じ歌を歌ったら、あの頃の方がまぶしかった。
私の8年間、なんなんだろうな、わかんなくなるよ。

”知らない、しれない、見渡せない未来がいい”

一度も選ばれたことないよ、誰かの支えになる方が向いてるって
ちゃんとわかっている。

年を重ねるって、その数だけ何かをあきらめることなのかな。
可能性があるって、若い時しかいってもらえないのは、
そういうことなのかなって、たまに思う。

見えてしまう未来に、押しつぶされそうになるけど、
やめられないのは、過去の私が歌うからで、
今の私が、まだ歌いたいから。




”オレンジ色して赤くなる
矛盾だらけの窓の向こう”

泣きたいのは、僕だけ。


きっとこれが、25歳の蛍。

音楽活動の足しになります、執筆活動の気合いになります、よかったら…!