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10kmを完走できた日

今年やりたいことのひとつとしてあげていた、いつかフルマラソンを完走するための最初の一歩、10kmマラソン。

時は2024年5月12日(日)、名を丹波市三ッ塚マラソン大会。15~29歳の10kmにエントリーし、完走することができました!

生まれてから今まで、授業以外でスポーツの大会に参加することや、ゼッケンをつけることには無縁な環境で生きていた私には全てが初めての経験で、終始ソワソワ。

見るからに足が早そうな、きっと日頃からいろんな大会に出ているであろうベテラン風情がたくさんいる中で、つい最近走り始めたばかりの3kmさえままならなかったピカピカの29歳は後ろ向きな気持ちになるばかり。でもでも、やってみなきゃできるかできないかだってわからないから!自分のペースで、とにかく最後までは走りきろう、頑張るぞ!と思った矢先、パンフレットに衝撃の一文を発見。

大会運営上、5kmは35分、10kmは65分でオーバータイムとし、着順とタイムの測定を打ち切ります。

大会公式パンフレット

ん?10km65分ってことは1km6分半のペース?
私、いつも1km8分くらいで走ってるよね?

そんな、、、
ただでさえ折れそうな心がぽきっと折れる音が聞こえてきました。

一緒に走る夫と夫のお母さんも、え〜!65分はきついやろ〜!と驚いていて、いやいやこの人たちがきついなら私には到底・・・。

最初からしっかり出鼻を挫かれたのです。

夫は、まあさすがに9km地点くらいまで帰ってこれていれば回収されることもないだろうから、と、とりあえず9kmまではいつものペースで頑張ってみよう!と。まあ確かに、それもそうかと思って、あくまで自分のペースで、走れるところまで、むしろ何km走れるか、自分の戦いをしよう、なんて思いながらスタンバイしていました。

一応夫との間の作戦としては、序盤折り返しの5km地点まではいつものペース、走っても苦しくならない1km8分のペースで走る。そのあとは、徐々にペースをあげていき、帰ってこれるところまで、頑張る!こんなざっくりとした感じです。とにかく、最初から飛ばしてスタミナ切れになるのは避けよう、そんな作戦でした。

あ、今回夫は私のペースに合わせて、タイムを見ながら走ってくれる役を担っていました。夫だけで走ればもっと早く走れるはずなのになんて優しい・・・。

そんなこんなでスタートした10kmの部。まあみんな、早い早い。気づけばあっという間に後ろの方。でもなんか、楽しいぞ。みんなで走るお祭り感、沿道からの応援。いつも応援する側だった私が、今日は応援される側にいるなんて・・・。

2km、3km、と順調に走り、4kmを過ぎた頃5kmを折り返してきたお義母さん発見!「折り返しもう少しやで、頑張って!」爽やかに颯爽と走り抜けて行きました。強い。かっこいい。私も頑張るぞ。合わせて、5kmの折り返し地点の前で応援してくれた、太鼓隊にも力をもらいました。なんだか、まだ完走もしていないのに、感動して涙が出そうになりました。

そして、ついに、折り返し地点を超え、練習でも走ったことのない領域に。自分の苦しくないペースを維持してきたからなのか、意外と大丈夫そう。このまま帰れそうな気がする。タイムは、折り返しの時点で35分。なんかいいペース。ここまで来ると欲が出てくるのが人間なのか、65分以内に完走したい、なんて思うように。

もちろん苦しくないわけではないけど、ここまで来たらもう帰るだけ。給水スポットで走りながらポカリを飲むことにもいちいち感動して、小雨が降る中立って応援してくれる地域のおじいちゃんおばあちゃんに「ありがとうございます」なんてお礼を言ったりしながら、なんとかなんとか残り1kmに。

ゴールが見えてきたからなのか、最後の1kmは永遠に感じるほど長かったけど、ゴール手前で夫のお父さんに抱かれる息子の姿を発見して手を振りながら見事完走!

タイムは1時間9分50秒。65分には間に合わなかったけど、1km7分以内で走ることができました。大会の雰囲気からなのか、人生で1番長い距離を1番速いペースで走れました。さらに65分を過ぎても回収されることはなく、計測もしてくれたので本当によかった。

そんなこんなで、初めての大会。初めての10kmラン。
練習を始めたばかりの頃はすぐ脇腹が痛くなっていて、できないこと・苦手なことに敢えて挑戦しなくてもいいんじゃないか、なんて後ろ向きにもなったけど、初めてのことをするのってやっぱり楽しかった。挑戦してみてよかったな、と感じた1日でした。

さて、次はどの大会に出ようかな!距離を伸ばして、ハーフマラソンかな。

おしまい。

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