奨学金返済のきろく。

私は、大学入学にあたり日本学生支援機構から、奨学金を借りていた。
総額約720万円の借金。この借金を昨年11月の支払いですべて完済した。

気持ちは晴れ晴れ。
だけど、返済は結構辛かったので、忘れないように記録しておこうと思う。

なぜ奨学金を借りたのか。

なぜ‥?そりゃ、お金が必要だから。
なんだけれども、当時奨学金の申込みをした高校生の私は、この奨学金が、イコール借金っていう意識が薄かったと思う。

日本学生支援機構の奨学金は、第一種・第二種とあって(今もそうなのかは不明)、私は2つとも申し込んで、どちらも借りられることになった。
この2つの違いは、金額の違いとかもあった気がするけど、主な違いは返済時に利子が付くか付かないか。
第一種は無利子、第二種は有利子。

そして借りられるだけ目一杯借りた結果、卒業後、720万という借金が残った。

返済のはじまり

卒業する前に、奨学金返済のための手続きがある。リレー口座と呼ばれる返済のための口座の登録とか、必ず返しますって誓約書的なものを、記入したんじゃなかったかな。
なぜリレーなのかは、私が返した奨学金が将来の奨学生につながるから‥みたいな理由だったはず。

返済が始まったときは、借りていた奨学金が残っていたためまずは、そこから返済をスタートさせた。
当時の私は、社会人になって安月給だったけど、実家暮らしだったため、そこまで苦労はなかった。むしろ余裕があったぐらい。
この時に、繰上返済をしとけば良かったと今となっては思う。

繰上返済という選択

後に実家を出て、一人暮らしを始める。
実家にいたときは、そんなに困らなかったのに、お金が信じられないぐらいになかった。
普段そこまで浪費をしないのに、なぜ?と自分の支出の状態をみると、家賃や光熱費などの固定費はともかく、明らかに奨学金の返済が重くのしかかっていた。
これはどうにかしなければと思い、奨学金の返済について調べてみた。

有利子の奨学金の場合、借りた額に対してその年によって利率があって、その利率に沿った利子を借りた額にプラスされて毎月同じ額を返済する。
毎月同じ額を返済するから知らなかったんだけど、この元本と利子の割合は毎月一緒ではない。
文章では説明しづらいので、架空の数字で説明すると‥

(毎月20,000円の返済)※あくまで架空
1回目 元本10,000円 利子10,000円
2回目 元本11,000円 利子9,000円
3回目 元本12,000円 利子8,000円

だから、返済が終わる頃には返済している額の元本と利子の割合が逆転する。つまり早い段階で繰上返済していれば、その分利子は払わなくて良い。

ということらしい。(私調べ)
だから、早い段階で繰上返済したほうが支払う利子が少なく済むということを返済し始めて8年ほどたって知り、なんでもっと余裕があるときに調べなかったんだろうと後悔した。
ここで、やっと繰上返済しようと決断した。

繰上返済時にしたこと

①原資の調達
繰上返済するために、まずは原資の調達が必要になる。私は就職してから、毎月積み立ていた貯金が結構貯まっていたからそれを活用した。

②繰上返済の申込み
日本学生支援機構には、スカラネットという奨学金のポータルサイトがある。
様々な手続き(住所変更等)ができるサイトで、残高確認もできるし、もちろん繰上返済の申込みもここからできる。

いざ返済!


私は、複数の奨学金を借りていたため、まずは利子付きの第二種から2回に分けて繰上返済した。その後、月々の返済が減ったことで少し余裕が出てきたため、お金を貯めて第一種のほうも残っていた総額を繰上返済した。正直、第一種は利子が付いていないため、繰上返済する必要ないかな?と思ってたけど、この辺は自分の気持ちの問題で、私はいつまでも借金を抱えているよりは、余裕があるうちに返しておくほうが、自分の気持ちが良いかな‥と思ったから繰上返済した。

返済日には特に実感とかはわかなかったけど、後日完済しましたって通知的なものが届いた。
ここで実感した。
やっと‥終わった‥。と。

繰上返済のススメ

近いうちにまとまった出費がなければ、繰上返済オススメします。特に利子付きであれば。
日本学生支援機構は金額指定して一部繰上返済もできるため、ある程度お金がたまったら返済すると利子分がお得。
もちろん、繰上返済することで返済後生活できない!って場合は月々返済するほうが良い。最終的には、自分の生活スタイルに合わせた選択になる。

ちなみに今私は、返済してた額をそのまま貯蓄にまわしてる。
繰上返済という選択も一度考えてみては‥?




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