インシデント対応_①準備編

インシデントマネジメントで必要な対応は大きく、
準備→検知分析→封じ込め根絶復旧→事後活動の4種類があります。

今回は準備について解説します。

まず、何を準備するべきかというと、以下のようなものがあります。

①文書(インシデントポリシーの定義)

インシデントポリシーの整備
・責任者はだれ?
・組織の役割は?
・インシデントとは?
・重要度を決めておく
・文書の周知徹底について

②体制(インシデントマネジメントにおける体制)

インシデント対応の組織を確立
・役割や責任は?
・関係部署も巻き込む
・リソース配分
・メンバー教育、訓練

③インシデント対応計画書の作成(インシデント発生時の対応手順)

インシデント発生時の計画立案と計画プロセス
・手順書作成
・窓口設置
・情報公開
・取り込み内容を提示
・エスカレーションフロー作成

④インシデント対応準備(インシデント対応に備えた準備)

調査分析できるようにツール導入
・運用対処(パッチ適用、構成情報、資産管理)
  →ポートリスト、設計書、マニュアル、構成図、重要情報一覧、
   基準となるステータス、重要情報のハッシュ値控え

・検知分析ツールの準備(パケットアナライザ、証拠記憶ディスク準備)
  →IDS(機器導入と運用)
  →IPS(機器導入と運用)
  →SIAM(機器導入と運用)
  →アンチウイルス(機器導入と運用)
  →ファイル改ざん検知(機器導入と運用)
  →監視(機器導入と運用)
  →ログ取得(OS、サービス、アプリ、ネットワーク) (事前設定と運用)
  →公開情報(運用)

・復旧準備(バックアップ、マスターデータ)
   →迅速な復旧には、OSイメージとデータバックアップが必要。物理的に予備を置くのもあり。