闇の中(死後探索 ブルース・モーエン ①)

一昨日の金曜日は久しぶりに家で一人で飲んでしまいました。ここのところモヤモヤとした気持ちで、どう表現すれば良いのか、前にも進めず横にも行けず。自分の心の中をあえて表現するなら、「つかみどころがない」感じでした。先の見えない感じがしているのと、たまたま一昨日は妻が異性の友人と会うために外出した事も重なり、これはチャンスとばかりに午後の3時くらいから飲んでしまいました。禁酒している訳でもないので飲む事自体は問題ないのですが、今回は飲むことがストレスのはけ口になっている気がして、少し嫌な気分でしたが飲んでやるーっていう感じでした。妻が異性の友人に会う事自体は問題ないのですが、自分にはそのような友人はいないので、ズルい!とシンプルに思っていることも影響しています。自分にも欲しい。異性の友人が。恋愛関係にならなくても良い。ただ、興味のある話題を気軽に話せたり相談できる相手が欲しい。これはだいぶ前から心の奥底で思っていたことかもしれません。

そういった理由で飲み過ぎてしまうのです。ほろ酔い程度なら何の問題もないのですが。さて、そう決心した一昨日は妻を駅まで車で送ってから、帰りに地元のスーパーへ行きました。午前の10時30分くらいだったと思います。金曜日ということも影響していたのでしょうか、ふだんの平日とは違って若い主婦達が多くいたような気がします。主婦達が買い物している近くを歩いていると、ほのかな香水の匂いが漂ってきました。はぁ~女の良い香りがする~若い主婦達はいいなぁ~と感じて桃源郷に迷い込んでしまったかのごとく、意識がクラクラっとしました。女性のフェロモンも出ていたのでしょうか。その間、4~5秒間くらい。その後、ハッと我に返り、危ない危ない、どこか遠い甘美な世界へ迷い込んでしまうところだった!と思いました。女は魔性の生き物。まさに魔性の女だと思いますね。女には気を付けないと。

主婦の中には、こちらをジロッと見る人もいました。なにせ平日ですからね。おもな客層は、主婦、年配の人や、おそらく平日が休日と思われる夫婦が多いですから。私のような40代前半の男が一人で買い物していると、どんな人なのかと疑われるのかもしれません。もしくは、どこかで見たことあるって思われているかも。何々君のお父さんだとか。嫌ですねー見つかりたくないですね。私の思い過ごしでしょうか。さて、酒はビールとハイボール1缶ずつ、瓶の300mlの日本酒がいつものパターンですが、追加で小さいサイズの紙パックの日本酒1つと、違う種類の瓶の300mlの日本酒を買いました。あと、焼酎の黒霧島を初めて買ってみました。午後の3時から飲み始めました。

今までのパターンだと、酒の飲み始める時間帯はスマホで動画を見てリラックスしておりました。興味のある分野の動画をユーチューブとかで何気なく。昔のアニメとかクリアできなかったゲームの動画とか。その他いろいろ。今までは、特に会社で働いていた頃は休日にそれをするのがとても楽しかったのですが、最近は飽きてきました。そのため、一昨日のほろ酔い中は本を読むことにしました。ブルース・モーエンの死後探索シリーズの2冊目「死後探索2  魂の救出」。気持ちが晴れなかったりストレスを感じている時は本を読む気も失せるのですが、ほろ酔いになると読めました。さすがに内容の記憶という観点からは効果は落ちますが。昨日になって、さてどこまで読んだっけ?とやはり記憶が曖昧だったので読み返してみました。

意外と読んでおり、3つの章で40ページくらい読んでおりました。最初にビールを飲み始めて次にハイボールを飲んでいる間に読んだのだと思います。そのくらいでしたら、まだ意識はありました。ここで、私の読んだページの内容を簡単に紹介しますと以下のとおりです。最初の1章だけ紹介します。ちなみに内容は全て著者の体験談です。一部抜粋しております。少し長くなりますが、自分がヒーリングをする事になった際にも参考になると思い長めにまとめました。

【死後探索2 魂の救出】
著者 ブルース・モーエン

訳者 塩﨑麻彩子(しおざき まさこ)

監訳者 坂本政道

第6章 殺されたスコット

 スコットは1993年にカリフォルニア州のレストランで殺された。ブルースはヴァージニアに引っ越して1ヶ月くらいたったところで、なぜか無性にバーブに電話をかけたくなった。バーブと夫のロブは、数年前にミネソタ州からサウスカロライナ州に引っ越してきていた。ブルースはスコットの母親のバーブと1970年代初めにミネアポリス郊外の湖畔で近所に住んでいたことがあり、それ以来の付き合いがあった。会話を始めてまもなく、ブルースはバーブのニュースを聞いて悲しい気持ちになった。スコットがマネージャーを務めていたレストランで、閉店間際に三人の男が入ってきたのだという。男たちは、お客とレジからありったけのお金を奪うと、スコットとふたりの従業員にうつ伏せになれと命じた。スコットたちが従うと、後頭部を一発ずつ撃たれた。三人とも、レストランの床で即死したのだった。

ブルースたちが会話を続けるうちに、バーブはスコットの妻だったベヴが心配だと言った。ベヴは結婚してからまだ2~3カ月しかたっておらず、夫の死を受け入れて前に進むことができずに苦しんでいた。バーブが電話で話したとき、ベヴは、今も時々スコットが近くにいるような気がすると言っていた。また、バーブ自身もしばしば真夜中に夢を見て、怖がっている小さな男の子が助けを求める泣き声で目が覚めるということだった。

ブルースはバーブに、スコットがその夢の中の声と関係しているかもしれないよ、と言ってみた。以前、バーブにはブルースが参加したライフライン(注1)の救出活動(注2)について話したことがあったので、バーブがいささか懐疑的だということは分かっていた。ブルースが「スコットを探して、今どうしているか見てこようか」と持ちかけると、バーブは、それがどういう意味なのかを知りたがった。非物質的に出かけて行ってスコットを探すんだよ、とブルースは説明した。スコットが見つかったら、今どんな精神状態にいるのか確認するようにして、もし助けが必要そうなら、助けを提供するんだよ、と。

バーブは、「ええ、そうしてもらえたらありがたいわ」と言いながら、変だと思っていたに違いない。ブルースは、たいてい数日はかかると説明し、スコットと接触でき次第、また電話すると話した。ブルースはまだ、完全に自信を持つには至っておらず、レベッカに助けを求めた。レベッカは、ブルースよりずっとたくさん経験を積んでいて、ライフラインの救出活動に熟練していたからだ。当時、ブルースはまだ学習の段階におり、ヘミシンク音を使用することが、フォーカス27への移動の補助としてどうしても必要だと感じていた。そしてその週のある晩、たまたまモンロー研の研究棟の隔離ブースが空いていたので彼らはその施設を使えるように手配した。ブルースとレベッカは約束した晩に研究棟に行き、ヘミシンク音のフリーフロー27というセットを使って、一緒にスコットを探しに出かけた。

彼らはほどなく、簡単にスコットを発見した。スコットはいささか混乱した状態にあるようだった。スコットはベヴのすぐそばにいたが、それは双方の役には立っていないようだった。スコットはベヴの圧倒的なまでの悲しみを知って、必死で手助けし、慰めてやりたいと望んでいた。スコットは死んですぐに、ベヴの近くに留まっていれば、彼女が悲しみを乗り越えてもっと幸せな精神状態になるように手を貸せるだろう、と考えたのだ。だが、そうしようとしているうちに、スコット自身がベヴの悲しみに捕えられ、少なくともベヴと同じくらいに悲しみを感じるようになってしまった。これが彼の思考をひどく曇らせてしまい、その結果、殺されて何ヶ月もたつうちに、スコット自身が悲しみのサイクルに閉じこめられてしまったのだ。

スコットは、自分とベヴが共に感じている悲しみと、自分自身とを切り離すことができなくなっていた。2人がスコットを発見したときには、これは、ふたりがお互いにエネルギーを供給しあう、永遠に続くサイクルのようになってしまっていた。スコットは疲れ果ててぼんやりし、混乱していた。あまりにも長くこれを続けていたため、悲しみを感じる以外には、自分で思考する力がすっかり衰えてしまっていた。スコットは自分が死んだことを知っていた。その点は問題ではなかった。ただ、感情の力が手に負えないほど大きかっただけだ。まるで夢の中に閉じ込められているようで、そこから逃れるには目覚めなくてはならないのだが、その感情の力が夢を続行させていたのだ。

レベッカとブルースは、非物質界で相談して、別行動を取ることにした。レベッカがスコットを担当し、ブルースはベヴについて確認する。そして、後から情報を比較することにしたのだ。ブルースはスコットから離れて、目の前の暗黒がまったく均一になる場所へと退いた。ベヴと接触したいという意思を固めて、目の前の暗黒を覗き込み、何かが起こるのを待つ。長くはかからなかった。小さいがはっきりした黒い渦巻が見えてきて、視野の片隅に注意を引きつけられた。ブルースはその渦巻に注意を集中し、何だかわからないが、それが表しているものに向かって意識を開いた。しばらくすると、暗闇の中からひとつの部屋が実体化して見えてきた。それは大邸宅の居間で、印象からすると、南北戦争中のように思われた。

その白黒のホログラフのような部屋のイメージに集中すると、ふたりの女性が見えてきた。ひとりは椅子に腰掛けていたが、もうひとりのほうが年下で、その女性は立って窓のほうに顔を向け、その邸宅に向かってくる道を窓越しに眺めていた。ブルースがその目を覗き込むと、その女性の命そのものがハートから流れ出てしまっているのがわかった。彼女が立って遠くを眺めている間に、命は流れ出し、窓から外に出て、道に沿って流れていくのだった。彼女の愛した男性が、その道を通って去っていったのだ、ということがわかった。彼は義務感から、自分の務めを果たすために戦争に出かけていき、戦争で命を落としたのだ。女性は目撃者から、絶対間違いないことだ、と聞かされていた。彼女の愛する人は死んだのだ。それでも、彼女は毎日、自分の命を窓から外へ、通りの向こうへと注ぎ出し続けていた。

彼女は愛する人の死を受け入れられなかった。何かの間違いに違いない。彼女は心の奥底で、いつかきっと彼の笑顔があの道を通って戻ってくるに違いない、そのときこそ自分の人生がふたたび始まるのだ、と確信していた。彼女は悲しみのあまり、自分の命を道に向かって注ぎ出しながら待ち続け、ついに死んでしまったのだ。彼を失った悲しみの傷は、ついに癒えることがなかった。彼女はその人生の終わりに死んで、乗り越えることができなかった悲しみの中に閉じこめられてしまった。南北戦争時代に生きていたこの女性が、現在カリフォルニア州に住んでいるのだった。その女性の名はべヴといい、夫を失った悲しみのサイクルをまた体験していたのだ。彼女は、居間の窓辺に立っていたあの若い女性だった。その人生では、スコットは、あの道を通って戦争から二度と帰ってこなかった男だったのだ。

ブルースが窓辺の若い女性を見ているうちに、この情報やそれ以上のことがたちまち伝わってきた。ブルースは彼女から少し離れて、この場面が教えてくれることをすべて受け取ろうとした。ひとつの玉のようになった情報がやってきて、南北戦争中のスコットとべヴの過去性について、もっといろいろなことを教えてくれた・・・中略。ブルースはもうひとりの女性に注意を転じてみた。こちらの女性の方が年上だったが、よくよく見ると、それがブルースの友人のバーブであることがわかった。バーブはその居間でベヴに話しかけていた。バーブは精一杯ベヴを慰めて、愛する人の死を受け入れる手助けをしようとしていた。バーブはどうやら叔母のような感じだった。バーブは精一杯の努力をして、ベヴの心の傷をふさごうとしていた。その傷から、べヴ自身の生命を保つためのエネルギーが、どんどん流れ出していたのだ。

しかし、バーブの試みはうまくいっていなかった。バーブは自分の努力が空しく終わっていることに気づいていた。ベヴは一日また一日と、傷心の死に近づきつつあったからだ。その場面に漂う感情はブルースにも影響を及ぼし始めた。悲しみを抱えて、窓からあの道の彼方を眺めているベヴの心。そのやるせない絶望したような姿を思い出しただけで、今でもブルースはその場面を思い出すと悲しみがこみ上げ、目に涙があふれてきてしまう。べヴの状況を理解するのに充分な情報が得られたと感じたので、ブルースは居間を離れた。その場面は暗闇の中に溶けていった。ブルースはスコットを見つけることに注意を集中した。するとすぐに、彼が見えてきた。スコットとレベッカが話をしていた。スコットは、さっきよりも頭がはっきりしているようで、注意力があり、顔も目もずっと明るい表情になっていた。ぼんやりする原因になっていた悲しみと嘆きは消え去り、今ではレベッカとの会話にしっかり集中できていた。

レベッカはスコットに、彼の陥っている窮地について説明し、自分を取り戻せる場所に連れていってあげる、と申し出ているところだった。あなたがそこでもっと強くなれば、後で戻ってきて、べヴを手助けすることもできるでしょう、とレベッカは説明した。もし今、べヴのそばに戻れば、また意識がぼんやりした状態に逆戻りして、悲しみのサイクルに閉じ込められてしまうでしょう。スコットは、レベッカの言うことをはっきり理解し、自分の選択が何を意味しているのか、わかったようだった。スコットは、レベッカの説明した場所に一緒に行くことを躊躇なく受け入れた。ブルースは、ふたりがフォーカス27に行くのについていったが、そこでスコットは年長の男性に迎えられた。それが誰なのか、スコットにはすぐにわかったようだ。その男性は、何か叔父さんのような関係に感じられた。レベッカとブルースは、スコットをその男性に任せて、研究所の研究棟の隔離ブースに帰還した。そして目を開けると、記録の比較を開始した。

レベッカは、ブルースがべヴのことを調べに行った後に、スコットとどんなやり取りをしたのかを教えてくれた。レベッカはスコットにエネルギーワークを行い、彼が長いこと閉じこめられていた感情的な混迷状態の影響を払しょくした。レベッカの助けで心の曇りがとれたスコットは、自分がどうして囚われてしまったのかを思い出した。べヴの感情とあまりにも結びつきが強く、それにフォーカスしすぎたため、スコットははっきりとものが考えられなくなってしまっていた。死んでからの数ヶ月間、彼は意識のぼんやりした状態で過ごしていた。自分の母親が助けてくれるかもしれないと思って、コンタクトしようとしたが、すべてが夢のように思われていた。ブルースとレベッカが話し合っているうちに、はっきりわかってきたことがあった。スコットの殺人による死は、ずっと昔、南北戦争時代のプランテーションでべヴが死ぬ原因となった、悲しみの傷を癒そうとする試みだったのだ。べヴがその傷をうまく癒せなければ、ふたりは、お互いに対する愛のために、将来の人生でもう一度一緒になるように引き寄せられ、またやり直しをすることになるかもしれない。

スコットのレストランでの死は、南北戦争の死とは違っていた。その死は、べヴが確かに彼の遺体を目にするようなかたちで起きたのだ。遠くの戦場で墓標もない墓に葬られて、まだ生きているかもしれないという想いをベヴの心に残すことはなかった。今度こそ、べヴは夫が本当に死んだという事実に直面することになるはずだ。そして、スコットの最大の望みは、べヴがそれを受け入れて癒されることだったのだ。宇宙が仕組んだ出来事により、スコットは自分の命を犠牲にして、べヴに癒されるチャンスを与えたのだ。さあ、これですべてはべヴ次第となった。べヴが、両方のスコットの死への悲しみを、まだ自分の心の奥底に抱え込んでいるのは明らかだった。彼女が癒されるには、そうした感情を、意識できるところまで引き出す必要があるだろう。

2、3日して、すべてが心の中でまとまってから、ブルースはバーブに電話をかけ、レベッカとブルースが発見したことを話した。バーブは、助けを求めて叫んでいる男の子の悪夢を、2人が救出を実行した夜から見なくなった、と認めた。バーブは今度の人生でも、かつての人生でべヴとスコットにしようとしていたのと同じ役割を果たしていた。週に何度もべヴに電話をかけて話をしていた。だが、べヴが悲しみを解決できていないことは、バーブの目にも明らかだった・・・。この旅のとき、コーチという非物質界のガイドがブルースに助言をくれた。べヴは、同じような経験をした人たちが作っているサポートグループに入ることを考えてもいいのではないか、というのだ。べヴが、予想外の無慈悲な暴力で突然に愛する人を失った人たちと交流することで、立ち直るのが早くなるかもしれない、とコーチは言った。バーブはこのアドバイスを、後で電話したときにベヴに伝えた。ブルースが知るかぎり、べヴはそのアドバイスを受け入れ、2ヶ月もしないうちに、ふたたび自分の人生を生き始めたようだ。最後に聞いたときには、彼女は癒されつつあって、ずっと元気になっているということだった。

だが、この話はこれで終わりではない。ブルースが最後にスコットに会い、「叔父さん」と一緒にフォーカス27に置いてきてから、6ヶ月ほどたった頃、ブルースは休暇のために子供たちをミネソタ州につれていった。バーブとロブは、南カリフォルニアからミネアポリス近辺に戻ってきており、所有する車の一台を使ってもいいと申し出てくれた。みんなでバーブの家に立ち寄った際に、ブルースはスコットがそこに一緒にいるのを感じた。彼が何だか嬉しそうに跳ね回っているのがわかった。そして、彼の声が心の中に聞こえてきた。「母に、紫と金色って伝えてくださいよ、ブルース。紫と金色って」彼がそう言うのが絶えず聞こえてきた。ブルースは、それをバーブに伝えた。彼女の顔にはしばし、ぽかんとしたような、不審そうな表情が浮かんでいた。だがそれは、突然、まるでパズルのピースがしかるべき場所にはまったかのように一変した。

「紫と金色は、スコットが行っていた高校の色なの。スコットは卒業式のときに、それを身につけたのよ」この時点で、スコットが母親に伝えてもらいたがっていたメッセージが、ブルースにもはっきりわかった。「僕は卒業するんだよ、ママ」とスコットは言っているようだった。「大丈夫だよ。ぼくはここで学校に行っていたんだ。そして、もうすぐ卒業なんだよ」フォーカス27の学校で卒業するというのがどういう意味なのか、ブルースにはべヴに説明できるほどの知識はなかった。スコットがブルースにそれを告げたとき、お祝いのような感覚があったが、わかったのはそれだけだった。1週間後、休暇は終わり、車を返すためにもう一度バーブとロブの家に行った。バーブは以前よりよく眠れるようになっていた。バーブとロブは、スコットの兄弟姉妹を含む友人たちを集めて夜のパーティを開いていた。家族と特に親しい友人たちだけが残ったとき、バーブは、ブルースが彼女に話したことをシェアしてほしいと頼んできた。ブルースが細かく話し終えると、スコットの妹のエイミーが興奮して、最近スコットについて得た情報を教えてくれた。彼女が、2週間前にサイキックの友人と話していたとき、スコットの話題が出たのだという。友人もエイミーに、スコットが卒業間近だと言ったそうなのだ。ブルースはこれを、スコットが言っていたことを独立した筋から実証する、一種の証拠として受けとめた。ちょっとした証拠ではあるが、それでも、ブルースがスコットとコンタクトして、そのメッセージを家族に正しく伝えたということの証拠には違いない。この経験が本当だったという自信が持てたので、死後世界の存在について、ブルースの確信は増し、疑念はさらに減少することになった。

注1・・・【ライフライン】 モンロー研究所のヘミシンクを使用した活動のひとつ。死後の世界で探索や救出活動を行う。

注2・・・【救出活動】 レトリーバル。フォーカス23から26までの領域に囚われてしまっている、非物質的な人間を探し出し、コンタクトしてコミュニケートし、その人をフォーカス27へ連れていく活動。

※ヘミシンクとは、ロバートモンローによって開発された音響技術のこと。受講生は音源をヘッドフォンをつけて聴き、ふたつの異なる周波数の音を、片方は左耳にもう片方は右耳に送り込む。それにより変性意識状態となり各フォーカスレベルの意識状態へと誘われやすくなる。独立した信号を左右それぞれの耳に伝えるシステムをバイノーラル・ビートという。

ヘミシンクについては個人的な意見として、人により合う合わないがあるかもしれません。私は継続して毎日聴くのが難しいタイプです。理由は分かりません。効果にも個人差があると思います。私はヘミシンクを勧めている訳ではありませんのでご承知おきを。

さて、まとめてみると、結構長くなりました。このような話を3章も読んだのですから、酔いながらよく読んだものです。そして、その後はついに日本酒を飲んでしまいました。そのあたりから記憶が曖昧に。もう一本の追加の日本酒を飲んだあたりから完全に記憶がありません。いつの間にかコタツで寝ていたようです。私は外ではここまで飲む前に具合が悪くなって飲めなくなるので泥酔の心配はないのですが、家飲みは飲み過ぎに注意ですね。かなり陽気になってしまったようです。私の酔った姿なんてかわいいもんです。それではまた。

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