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小口先生の施術(ろっかいめ)

8月も昨日で終わり 9月の初日である今日は、私の住む甲府は最高気温が30度を少し超えただけ(昨日の最高気温は36度)の、曇りがちな一日でした。

まだ全然 秋とは思えない暑さだけど、そういえば木々の緑は勢いを失い、風が吹くと舞い落ちる葉は もう色を変えてたりして…

いつの間にか実った稲穂は少し重そうにこうべを垂れはじめてるし…

そういえば日が落ちるのも ずいぶん早くなって…

夜になると、風がいくぶん涼しくなってきたかな…

栗の実が落ちてるのも見たんだっけ…

コロナ、コロナ、コロナ、コロナ…

季節の行事も 今年はほとんどなく、カレンダーの日にちだけが ただ淡々と過ぎていくような毎日の中で…

気をつけて見てみれば 案外 秋はもう すぐそこまで来てるんだなぁ…

…それでも朝霧高原の草は まだ のどかに青く

牛は美味しそうに草を食み、のんびりと寝そべって、しっぽでハエを追い払う…

そんないつもの風景に和みながら一路 小口先生のいらっしゃる本部道場に向け 車を走らせるのでした

(いつもながら前置きが長い 笑)

そして夫(パーキンソン病)は…
といえば、この日に照準を合わせているのか???と疑うほどに調子が悪い…

震えも動きの悪さも絶好調!!!
(…え???不調?)

(中略…)



色々(主に夫の体調不良による…)あって、今回施術時間に遅刻してしまったのですが…


とにかく本部道場のスタッフの皆さまの対応には感謝しかありません



大勢の予約の方々が次々といらっしゃる中、遅れるとの連絡は入れておいたものの「遅くなってすみません」と入っていく 私たちに、かける言葉は すべてねぎらいと心配…



申し訳なさいっぱいの 私たちに ちっとも負担をかけない優しさがしみました



本当にありがとうございます




前の方の施術を待つ間、待ち合いには椅子が用意されていますが、今日の夫は調子が悪くてそこに座っていることさえ キツいと言う…

そこで、直接床に座らせてもらっていたのですが、パーキンソン病の症状のひとつに、発汗機能が低下し、熱が身体にこもってしまうというものがあり


そうすると、急に鼻血を出したり、汗の水分は出ないけど特に顔などには脂が出てきたりする…



わかってるんだから、タオルなど持っていればいいのに そこは気の利かない わたしのこと…
急に身体が熱くなり「タオルかなんかない??」と聞く夫…
でもわたしは手を拭く小さなハンカチタオルしか持ってない…




ただし、夫もわたしも楽観的な性格ゆえ、あまり気にしない…
「あ!わたし、除菌のウェットティッシュもってるわ!」
「おぉ!!!でかした!」



…なんて会話になる

そんなやり取りを ここの皆さんは決して聞き逃してはいないのです!



ササッと席を立つスタッフさん…



すかさず「どうぞお使いください」ってタオルを差し出してくれる…

そんな、大きな声で聞こえるように言ってないです、もちろん

でも、そういう細かな心遣いが随所にある



…それは小口先生も



前回先生を訪れたのは7月の終わり…



なので、8月を通り越して今日が9月の初日…



つまり、たいてい 4週間後にこんにちは!
…なダスキン的な頻度でお邪魔しているローテーションがいつもの感じだとすれば、今回はもう1週間空いているわけです



それを記憶している小口先生…
まずかけてくれた言葉が
「調子悪そうだね…、ごめんね 1週余計に空いちゃったせいかな…」って…



もちろん、そのせいなんかじゃなくて体調には波があるだけのこと…

でも、先生はそんなふうに声をかけてくれる



そういう心遣いが本当に心を潤すのです…



病気って、その部位だけじゃない
心が、一番疲れちゃうんです
心が、一番ダメージ受けるんです
…でも、それに目を向けると崩れそうになるから
見ないようにするんです
気づかないようにするんです



だけど、見ないようにしただけで、そこに傷はあるんです…



それを、癒してくれる…



もちろん、体もなんだけど



今日だって、動かなかった体は小口先生が触れていくたび、どんどん改善していくのが見ている私にもわかります



震えは止まり、動きはスムーズになり、早くなる



歩くのだってなんだって、調子が悪いほど動かないから時間がかかる



こんなはずじゃなかったのに…って過去を恨めしく思い起こすだろうことは、身体を使う仕事をしているから 私にもわかる



先生「膝を曲げ伸ばしして」
夫「動かないなぁ…」
先生「続けて」
夫「あ、動いた」
先生「もっと早く!」
「もっと早く!!」
夫「あれ??動く!!!」



膝も肘も、目の前でどんどん動くようになる



体が動けば、心も軽くなる



最後
「あースッキリした!でも さっきまでは動かなすぎて自分の体じゃないみたいだったのが、今度は動きすぎて自分の体じゃないみたい…」と笑う夫



病気って、誰にでも突然襲ってくるんです
そうしたら できないことが増えちゃったり、我慢したり、諦めたり…



それら、全部病気のせいで、誰も悪くないんです
でも、そこから なかなか解放されない時もある



だから、こうやって「あれ?動く…」って…
「あれ?痛くない!」って…
そう思える時間を過ごせるのが、どんなにありがたいことか



そしてやっぱり「来月も楽しみだな!」って夫は言う



小口先生、いつもありがとうございます


先生がくれる、苦痛のない時間
それは本当にかけがえのないものだって思います
来月もまた、よろしくお願いいたします!!


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