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子供に教えられたこと

フランス輸入生地を使用したお財布、バッグ、ランプシェードを制作しているchamp de fleurs
シャン ド フルール
です。
私の子供は知的、発達、視覚障害がありますが、共に学び育つインクルーシブ教育を目指し小学5年生まで学習支援者として親子通学をしていました。
本来のインクルーシブ教育を目指し、たくさんの方々と話し合いの後、離れたのですが、そんな経緯から子供達と接する機会が多かったと思います。

学校よりも、専門家よりも、たくさんのことを教えてくれたのは子供達なのですが、1番心に刺さっている事があります。

良い話というよりは、私の後悔なのですが。

小学2年生の時、息子をサッカークラブに誘ってくれた友達がいました。
障害についてはその年齢に合わせて友達にはオープンに話してきたので、彼は息子が弱視であったり、苦手な事が多かったりと、彼なりに理解してくれていたと思います。
仲良く、優しくしてくれていました。
地域のサッカークラブに入っていた彼は、息子にもどうかと誘ってくれました。
見学においでと言ってくれました。
息子も行きたいと言いました。
私は、とりあえず「行けそうだったら行く」と、曖昧な返事をしてその話を終えました。
過去にプール教室に通いたかったのに、万が一の責任が取れないからと断られた事。保育園にうちではみれないと断られた事。そんな嫌な事が頭をよぎり、チームに見に行っても同じように言われるだろうし、息子にはサッカーなんて出来ないと思いました。結局、見学に行きませんでした。
次の日、用事があって行けなかったと彼に話したら、彼はとても怒っていて。
もう二度と誘わないと言われて、3日ほど話をしてくれませんでした。

別のサッカークラブの友達から聞いたのですが、彼はチームのコーチに息子の障害についてわかる範囲で全て説明し、見学に来たら自分が側にいるからとコーチに言ってくれて、息子が来るのを今か今かと待っていてくれたそうです。
私は行きたいと言った息子の意思を踏みにじり、友達の気持ちを子供だからと甘くみてないがしろにしました。
彼は小学2年生なりの精一杯の気持ちで息子に接してくれていたのだと、今息子は15歳になりましたが、思い出すと後悔で涙が出ます。
なぜ経験させる前からあきらめたのか。
行かせるだけでも良かった。
やってみて難しければ彼も息子も納得できた。
私は自分が嫌な思いをしたくない保身から、息子の意思を無視して勝手に決めたのです。
どんなに謝っても、その日の彼の悲しさは消えないし、息子の行ってみたかった気持ちも消えない。
何日かしたらまた遊んだりしたけど、サッカークラブには誘われませんでした。

同じ後悔は二度としたくないので、以後、息子の事は必ず本人に意思を1番に考え、無理そうだと感じても、まずはチャレンジ、経験させるようになりました。結果できなくても、納得して諦められるし、チャレンジしてみた事は良い経験になりました。
でも、あの日、サッカークラブに見学に行っていたら彼ともう少し違う絆ができたかもしれないと思います。
今は学校が違い会う機会がありませんが、きっと素敵な高校生になっているだろうと思います。
私にたくさんのことを教えてくれた子供達の人生にたくさんの幸せが訪れますように✨


#子供に教えられたこと

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