第11回情報リテラシー論

□苦戦する紙媒体と電子書籍

現代では、新聞の売り上げは減少し若者の新聞離れが進んでいます。ネットニュースニュースサイト等スマホで簡単に情報を得ることができるため、紙媒体をわざわざ購入し情報を得ることの必要性が低下してきているのです。

上の図を見て分かるように、新聞の発行部数はインターネットが始まった年の直後から減少傾向にあり、新聞各社はネット上で新聞を読めるサービスやアプリを始めています。しかし、同時に無料でニュースを読めるサービスも多く存在しているため、その上で有料で新聞を購入する人は少なく厳しい状態が続いています。何でもスマホやネットで済ませることが可能な現代社会では、新聞という一つの紙媒体が失われるのも仕方がないのかもしれません。

書店の減少

先程は若者の新聞離れといった問題を挙げましたが、その他にも書店の数が最近20年で半分以下に減少しているといった問題も出てきています。確かに、私の地元でも既に何件かの書店が閉店しており、その問題の深刻さを実感しています。
これにはネット上で本を購入、購読、紙媒体の電子書籍化などが原因として挙げられます。雑誌や漫画なども例外ではなく売り上げが低下しています。それに伴い週刊「少年ジャンプ」もWEB化し他社も追随、本誌を購入する購買者以外のニーズも獲得しています。
NTTドコモも、スマホ向け電子雑誌の定額読み放題サービス「dマガジン」を発表しており、他にもスマホアプリで読める電子コミックやノベル事業を拡大しています。


漫画や書籍が電子化している中で、紙媒体の需要が復活してきているのも確かです。最近では「鬼滅の刃」がブームになっており、この影響で紙媒体の売れ筋は上昇しています。また、comicoLINEノベル等、元々電子書籍だったものを紙媒体として出版する事業も増えています。
手軽さよりも実物があってこその楽しさを味わうことが本の醍醐味だと考える人も多くいます。紙媒体と電子書籍がバランス良く共存するには、日本の文化でもある漫画やアニメの力が大きく関わってくるのかもしれません。

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