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「友達」じゃなくて「同級生な」

ショックだった。温厚な夫の「友達じゃなくて同級生な」の言葉。年金受給世代になり地元に帰って来て同級生たちとの交流が再開した夫。自治会の役員も積極的に引き受けちゃって結構頼りにされてる。夫の生まれ故郷に帰ってきた事は間違いでは無かった、と思う。
私の知り合いはないけどね。
私は友人に会いに行くのが出かける口実にもなるしそれで良いと思っている。それも、年と共に出かけるのも面倒になって来たから交流はSNSで十分だ。だから夫が頻繁に出かける事にも異論はないしどちらかといえば毎日でもいってらっしゃいと思っている。寛大な妻(笑)

事は、お米が店頭から消えて買えなくなってる話題で「お友達のところのお米って助かってる人いっぱいいるよね」と言ったら「友達じゃなくて同級生な」と返された話だ。「え?同級生は友達じゃないの?」と尋ねたら「同級生な」と言った。「え?同級生は友達じゃないの?」としつこく聞いたら「んんん、同級生な」と言う。「え?友達じゃないわけ?」私は悲しくなった。なぜなら、地元に帰った夫は頻繁に同級生と集まり交流を重ねている。それがとても楽しそうで戻った事は間違いでは無かったと好意的に捉えていたからだ。それなのに、仲間の一人を友達ではなくて「同級生」だと言い切る夫の言葉にメンバー間の関係性が透けて見えショックだった。とても嫌な気分。
私の知らない夫がいた。

夫が「同級生な」と言い切るその人は米農家で、我が家でも少し前までお米の年間購入をしていた。でも、老夫婦二人きり、そんなにお米の消費もなくて、あまり良い客ではなかった。私は友人ながら申し訳ないと思っていた。新米の時期に集まるとその人はメンバーにお米のお土産を持って来てくれた。嬉しかった。そんな付き合いをしていたし集まるのは気心の知れた気の置けない仲間、つまりは友達だからと微笑ましく思っていた。だから夫の「友達ではなくて同級生な」の言葉はとてもショックだった。

男同士の付き合いってそんなものなのだろうか。わからない。私は親しくしていたら友達だと思う。ましてや同級生なんだから友達でしょ。違うのかなあ。

友達は友達でも親友と呼べる人もいるとは思う。親友にならないと友達じゃないのかな。夫の中の交流分類、私には理解できない。もう、どうでもいいよ!そんな気持ちでいるなんてバチが当たるからね!と、心の中で大いに叫んでいる。もう夫と話したくないほど気持ちは重い。大袈裟だけれど、そんな気分。

男同士ってそんななの?

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