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守りたいもの

ここのところ、何人かの女友達から連絡をもらった。
それぞれ人生に悩んでいて、
それぞれなんとか折り合いをつけていて。
折り合いをつけきれずに一歩を踏み出した私の背中を押してくれたり応援していてくれた人たち。

私は世間的に見れば恵まれた家に生まれて、
『女が勉強して何になる?』
とか
『ブランド物でも買ってもらって遊んで、親の紹介してくれた良い家に嫁げばいいのに、なんで勉強するの?』
とか
『黙って大人しくしてればかわいいのにね』
とか
そんなことばっかり周りから言われてきた。
2つ目のセリフは、受験を検討していた大学院の学科の教授に言われて、ムカつきすぎてその科が大嫌いになって別の科に進んだけど、そこから出向した先の研究室の教授からも同じこと言われて絶望した(苦笑)
そういうことを言われるのがすごく屈辱に感じて、何クソー!って思いながら反発して生きてきた。
馬鹿なことも損なこともたくさんやったし、いろんなものを失ったし、遠回りもたくさんした。

おかげで、幼かった頃に周囲が私に期待した人生からはおそらく程遠い今の私。
周りから見れば『もっとうまくやれば幸せだったろうに、かわいそうな人。残念な人。』かもしれない。

だけど
何も後悔していない。
だって、お人形にはなりたくなかったから。
私は意思のある一個の人間として生きたかったから。

何をしあわせと感じるかって、
きっと人それぞれ違う。
百人いれば百通りのしあわせが、きっとある。
傍から見てしあわせそうな状況でも、本人がしあわせを感じられなかったら不幸だし、
傍から見て不幸でも、本人がしあわせを感じられていたらそれがしあわせなんだと思う。
他人が決められることではない。

完璧なんてありえない世界の中で、
自分が守りたいものは何か。
それを見失わないこと。

連絡をくれた彼女たちも、
きっと必死に、折り合いをつけながら
彼女たちにとって大切なものを守るために闘ってきたんだろう。
そんな人たちと繋がっていられることを、誇らしく思う。

どんな最期を迎えようとも、
私は私に正直でいよう。
私の大切なものを見失わず守り続けよう。
他の人とは嫌になったら離れられるけれど
自分とは嫌でも最後までどこまでも付き合わなければいけないから。

あなたの守りたいものは
何ですか?


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