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空に投げたりんごは完膚なきまでの赤じゃないと

新しい曲をリリースしました。Bandcampで聴けます。
I released new song, you can listen on Bandcamp.

https://makotoshinzo.bandcamp.com/track/-

歌詞
2018年9月9日 日曜日

ニュービレッジ群馬 ガラスの中には氷が一つ
りんごが空を降る そんな日にはドイツ人にキスをしよう
バナナでもいい グレープフルーツでもいい


そんなんじゃダメです
りんごを空に投げよう シドニーの空に
曇り空の下にりんごを投げて 
そして ドイツ人にキスをしよう
ビールはいらない ソーセージもいらない
ただ投げればいい

Wi-Fiそれは 黄色
りんご それは 赤
その唇は 青

彼女には恋人がいた
ぼくにも恋人がいた
だから なんだと言うんだ

香水の匂いを嗅ぐ
タコがいた なすびもいる
そこには 小さなカエルもいた
車が走る 鳩が鳴く

だるまは叫んだ
りんごを投げろ 
りんごを投げろ 
りんごを投げろ

ぼくは珈琲ミルで珈琲をやる
でも珈琲は苦手だから道行く人にあげるんです
氷を入れて アイスコーヒーにして
ぼくはただ座禅をするように

空は耳を抑える
猿も耳抑える
バナナを目の前にして
だって彼だってりんごが欲しいんだ

太陽は眠る
月も眠る
今日の月は水色です

パイナップルはそれを眺める
酢橘もそれを眺める

冷蔵庫の中のマヨネーズは
どうしてコンセントが抜かれたのか
それをただ不思議で眺めている

青い液体 それは氷に混じって
氷を水色にする

今日の月も水色だから
きっと誰かがそこに青色を混ぜたんだろう
少量の青色を

カメラでそれを撮りおさえる
カエルはただそれを見ている
小さな車が通り過ぎる
夏がまた通り過ぎる
タコが叫ぶ
ぼくだってリンゴと同じ赤色だって

だるまは黙っていない
プロポリスを飲め と 赤いタコに言う
なすも叫ぶ 座禅をしろ
猿は耳を相変わらず塞いでいる

冷蔵庫の中のレモンは叫んだ
マヨネーズと一緒に叫んだ
誰が冷蔵庫のコンセントを抜いたんだって

大人と子供のニューポトラッチ
白州で行われるそうだが
ぼくは何にも知らない
ドイツ人だってきっともう
ぼくのことは覚えていないだろう
だってそのリンゴの写真
ぼくの手元にしかないんだから

今日の夜はもう眠るとしよう
この右手にある黄色いタオルで ピアノを包んで
猿と一緒に耳をつまんで
リンゴをひとつ口の中に入れて

酒を飲んで
一口分の酒 25cc
さっき秤で計ったから間違いはないだろう
揮発したって24cc
酔うには十分な量です
おやすみなさい

いただいたサポートは、これまでためらっていた写真のプリントなど、制作の補助に使わせていただきます。本当に感謝しています。