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辻村深月『青空と逃げる』

辻村深月さんの作品は、今までにも何冊か読んでいました。

『ツナグ』という作品も印象に残っていますが、こちらの作品とは、ジャンルが違うでしょうか?

『ツナグ』は、亡くなったお方と遺族が会って話すための“仲介者”のお話で、ファンタジー系です。

こちらは、“現実の世界”を描いている印象でした。

あらすじ(裏表紙より)

“深夜、夫が交通事故に遭った。病院に駆けつけた早苗と息子の力は、そこで彼が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる……。夫は何も語らぬまま、知らぬ間に退院し失踪。残された早苗と力に悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた二人は東京を飛び出した。高知、兵庫、大分、仙台─壊れてしまった家族がたどりつく場所は。”

季節は、夏から早春に移り変わるのですが、半年以上様々な土地に逃げながら、母子は、どのような葛藤を抱えて過ごしていたのか?

若干重いテーマですが、辻村深月さんの作品は、重いまま終わるのではなく、最後には救いの手を差し伸べるものが多く、読んでいる私も救われた気持ちになることが多いでしょうか?

興味のあるお方は、帯に書いてある“大丈夫”という文字を信じて読んでくださいませ。

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