真山仁『レインメーカー』
本の帯に書いてある
《救えなかったら医師が悪いのか》
という問いかけが、この作品のテーマでしょうか?
夜中に高熱で病院に運ばれた2歳児が、救急治療も及ばず亡くなったのですが……。
医療過誤の有無を巡り、遺族と医療機関が法定で争うのですよ……。
いろいろ難しい部分でしょうね……。
※以下、ネタバレも含みます。
最終的には、遺族が提訴を取り下げます。
どちらかというと、医師は最善を尽くします。
亡くなった2歳児を病院に連れてきた保護者が、母子手帳を持参していなかったこと。
発熱前に兆候があったのに、そのときにすぐに受診しなかったこと(受診していた場合は、救えていた確率の方が高かった)。
という見解でした。
読んでいて、なんだか切なさを感じました。
悔やんでも、子どもは返ってこない……。
そんな印象でした。
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