報告 8/20 第2回 介護雑談会 が開催されました。
みずのです。
弱っていく親。自分はどうすべきでしょう?
死との決着。自分の生き様を考えるきっかけにもなりそうです。
見えないふりをするのは簡単。でも、ほんとは直視すべきことかも。
チャマ会議が契約している有料Zoomで集うオンラインのたまり場、『チャマり場』を利用し、
今回は『介護雑談会』が行われました。
(雑談内容を軽く報告する目的で書いています。情報の正確さは確認していませんので、事実はご自分でご確認お願いします。)
リスナー内で介護に興味ある方がなんとなく集まってできたツイッターグループがあり、通常はツイッターで交流。
たまにオンラインで雑談会を行う、といった感じです。
●似た境遇の人で、情報交換や交流しましょう。
●何か聞いてほしいことがあったら、しゃべって知恵を借りましょう。
●いつか困ったら、みんなに相談してね。
みたいな感じで行われています。しらんけど。
明日は我が身。ある程度の歳になると薄々みんな感じるんですかね。
チャマ会議のNoteでも紹介のある、『赤ちゃん交流会』と、コンセプトは似た感じでしょうか。赤ちゃん交流会と比べると、かわいさはボロ負けだけど、話の濃さはぶっちぎりです。おそらく。
セカザツや、畳の目、家ラジオのポッドキャストリスナー、というフィルターがかかった人のつながり。
ある程度ぶっちゃけ話をしても安心感がある感じです。
参加されている方はみんなリスナーで、かつ、誰かの知り合い。少なくともどこかでチラッと会ったことがある、とか、オンラインイベントで話したことがある、などです。全く初めて参加される方にはちょっとハードル高いかも。
初めての方は、このディープな会ではなく、まずは通常のオンラインイベント、チャイさんのセミナーなどに参加してみられるほうがいいかも、ですね。
でも、下を読まれてご興味持たれた方は、初めての方も含めて
みずの(@bono0126)までDMお問合せどうぞ。
ことの始まりは
今年開催された、非公式のオンラインリスナー会で、1人の方が『自分の親の介護が始まった』という話をしたところ、
介護を経験済み、現在進行中、興味を持つ方がたくさんいて、
話題を介護に絞った雑談会を開こう、ということになったみたいです。
今回はそれの2回目。
雑談の様子
あまり遠慮することもなく、ぶっちゃけトーク。金曜日20時からあっという間に4時間がたって24時。3回目開催を約束して終了しました。
参加者は
●セカザツ、畳の目、家ラジオリスナーで、
●40-50歳代の方がメイン。
●実際に介護している方。
●まだ先だけど、親や自分を少し想像している方。
●聞くだけの方も含めて、最大時で15名くらい。
一つの話題で話しこむには人数が多すぎますが、それぞれの方の経験を聞こう、という進め方だと、ちょうどよい人数かもしれません。
前回からの続きの話題
●介護中、または介護が終わったの方3-4名の現状報告。
●新たに具体的に困ってることについて相談。
●関連の情報交換。
今回加わった話題
以下のような話題も加わりました。
●弱っていく家族に対する介護側の心の持ち方。
●延命治療、看取り方、死生観、人生会議。
なかなか自分で具体的に深く考えづらい内容です。
情報の共有が死生観と関わる例をみてみましょう。
『情報共有』が深い話へ(施設見学の体験談)
家で抱えきれなくなったとき、好む、好まないにかかわらず、施設入居を検討する時が来るようです。
参加者の中で、ご家族の施設見学の体験談をお話ししてくれる方がおられました。
高級施設ならサービスや安全、満足度も高く、かつ、幸福度も高い、というわけではなく、施設ごとに方針や雰囲気が違うようです。1軒ずつ見てみないとわからないらしい。
1.食べ物差し入れの可否
2.看取りケアの有無
3.病院併設の施設か、グループホーム風施設か
など。
何をどうしたいのか、具体的に自分たちが価値観を持っておくほうがよさそうです。
1. 食べ物差し入れの可否
食べ物の差し入れ可否は、施設ごとに明確にルール化されているらしい。『誤嚥事故リスクにどう向き合うか。』みたいな感じですかね。
安全を売りにしている施設は『安全上差し入れはお断り』みたいな感じでしょうかね。『安全管理がしっかりした信頼できる施設』に見えそうです。
しかし、『最後に大好きなXXXXを食べてから死にたい。』という本人の希望を叶えてあげられないかも。
個人的には、『老衰で数週間長く心臓を動かすために、最後に大好きなものを食べられない。』ということが幸せとは思えない。他の人はどうでしょうね。
そこから想像してみると、逆に『差し入れいつでもオッケー』という施設があったなら、『死ぬ前くらい、大好きなプリンをおなか一杯食べたい』とか、『誤嚥事故は自己責任と覚悟の上、自分は自分の幸せを求める』、みたいなことを実現できるかもしれませんね。(ほんとにそんなにゆるい施設があるのか・・・。さらに、今はコロナで面会もしづらいみたいです。)
いずれにせよ、いろんなことに自分の価値観を持っていたほうがよさそうですね。
2. 看取りケアの有無(と人生観)
施設は、『最期の瞬間まで看取ります』、というところと、
『最後は病院に移動します』というところの、大きく2タイプに分かれるらしい。
本人にとって、見守る家族にとって、どちらがいいんでしょうね。
この点は延命治療や死生観ともかかわっているようで、以下のようなことを事前に考えていたほうがよさそうです。
Q:自分で食べられず、水分を取れなくなった時、どうしたいか?
●人工的な水分/栄養補給を行うか?(胃ろうは?経鼻チューブ?点滴?)
●自分で摂取できないなら、無理に補給しないのか。
検討点は、人工呼吸器と同じく、鼻からチューブだと、栄養補給を一度始めると、やめることはできなくなる(やめることが殺人行為になってしまう??))のではないか、ということ。
でも、そもそも、胃ろうって何?
経鼻チューブってどの程度本人は苦しいの?
ってみんな知らず、想像での話になってしまいました。
次回の雑談会で、誰か『事実を教えてくれる』人がいてくれると助かるのに。
終末期の点滴、経鼻チューブ、胃ろうなどのメリットデメリットやリスクなど、解説してくれる専門家募集です。
聞かないと想像もしなかった話。
大変興味深かったです。
情報交換の例: 元気な父にGPS
軽く認知症気味。体は元気で自転車でよく出歩く80代の親。目が悪く、耳も悪くなりかけで、信号がきちんと見えてるか微妙。
ある日、午後1時ごろから自転車で出かけ、18時になっても帰ってこない。携帯に電話してみると、普段にない予想外の遠くまで行っており、明るいうちに帰ってこれず。2回目の電話では現在地もわからないとのこと。 なんとか目印になる場所まで進んでもらい、車で迎えにいった。
本人は水筒と携帯しか持っておらず、再会した時は体力消耗していた。
今後を考えてGPSを持たせたい。要介護が上がっているとGPSが介護保険の補助対象になるため、要介護度の再認定をしてもらった。
この経験談に関し、みんなの意見は
●介護保険で補助が出なくて自費でもGPSは早く入手したほうがいいかも。
●GPS付き靴とかいいかも。でもいつも同じ靴じゃないと役に立たないかも。
●キーホルダー、ネックレス、などもあるよね。
●GPSといえばスマホが手っ取り早そうだが、高齢になると、スマホのように平面ガラス上に番号が表示されるのを使いこなせない人が多いね。
●高齢者向けに、ガラスマ(?)というのがあるらしい。
●自転車だと加害者になる可能性もあるので、賠償保険も検討要かも。
など。
明らかに1人で考えるより有益で、多くの選択肢が見えてきます。
支える側の気持ちの話
問いかけ:
他人の介護を仕事でしているときは、常に優しくできるのに、家で少しずつ衰えていく親には辛く当たってしまうことがあるのはなぜだろう?
意見:
●似た例でこどもを持つ幼稚園の先生、とかも、幼稚園では常に優しい先生なのに、自分の子供にはキツく指導してしまうこともあるみたい。
●知り合いの、子供扱いが上手で評判の塾の先生も、『自分の子供は無理』って言ってた。身内にはそもそも無理じゃないの。
●一緒にいる時間が長いので、仕方ないんではないか?
●期待が大きいからではないか?
●以前はもっとできたのに、という思いがあるからではないか?
●支える自分は上の立場、親が下の立場、という無意識があるからでは?
など。
これも、1人で考えるより有益。
何か解決に向かうヒントはないのかな、って考えてしまうところです。
書いてみると非常に冗長。でも会話だと非常にスムーズで、いろんな人のいろんな経験が聞け、かつ、質問やアドバイス、一緒に考えたりもできます。
最後に
1人で抱え込みがちな介護のこと。
視野狭窄になり、考えも画一的になる。介護者が悩むと介護される人にも伝わりそう。
話を聞いてくれる人がいるだけで心強い。
経験者が情報をシェアしてくれると、今後の予想や心の準備ができたりして、うれしい。
自分が困ってる時にアドバイスくれたりすると、さらにうれしい。
そんな感じかな、と思いました。
かなり深入りした話が絶え間なく4時間続きました。全て有益な話。
個人的には自分も抱えてる側で、いろいろ教えてもらったり助けてもらったりしてます。
今後も続いてほしい、に一票よ。
ふんわりと参加者募集中です。
ご興味あれば、みずの(@bono0126)までDMどうぞ。
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