『DYOR: великий гайд по ресерчу』に従いBerachainを概観してみた
はじめに
こんにちは。ちゃまと申します。
主に裁定取引を行うbot開発をしています。特に儲かってはいないです。
今回はDefi調査やってみたという記事を書いてみました。
きっかけ
ある日つよつよbotterのQASHさんが以下の記事を紹介されていました。
ロシア語わからないしスルーで…と思いましたがQASHさんの文章の以下の部分に目が留まりました。
…..
…..。
全部書いてあるらしいです。
日本語は読めてよかったです。
全部書いてあるのであれば、全部読むことにしました。
全部書いてある -> 全部読む -> 儲かる
簡単ですね😇
記事の邦題は『DYOR: リサーチへの優れたガイド』になるようですが、文字通り調査方法のガイドになっています。
元記事では調査対象にすべきプロジェクトの選定方法から載っているのですが長いので今回は調査するプロジェクトは先に決めておいてそのあとどうするのかという部分の内容を実際に試した結果をnoteに書いてみました。
(元記事でいえば4章のあたりです。)
調査対象として選んだのは最近各所で言及されているBerachainです。
元記事を読むにあたりclaudeとchatGPTを殴りまくって全文訳の記事を作成しましたが流石に公開するのはまずいと思うのでそちらは非公開です😇
書かれてる通りにやるだけなのでサクサク行ってみましょう。
調査
xを調べる
Berachainのxアカウントはこれです
https://x.com/berachain
意識する点
フォロワーは量より質
調査方法
ここではどんなインフルエンサー, プロジェクト, VCにフォローされているのか確認できます。
また、それらを加味した総合的なスコアが数値化されています。
今回だとスコアは1582です。
比較対象として適切か不明ですが参考として、最近爆益者多数だったと聞くtaikoは1014でした。また、TONは1181です。
メインネットがローンチされていない状態でスコア1582は非常によいのではないでしょうか。
ちなみに私のxアカウントのスコアは0でした。善良な皆様のフォローお待ちしています😇
プロジェクトが誰をフォローしているか
Berachainの場合公式xがフォローしているアカウントは以下の5つだけです。
ここでは以下を見るとよいと記載されています。
それぞれのアカウントのプロフィール確認
開発者がいるのか確認
Xの検索でidを検索
例えば、プロフィールを信じるならば @itsudevbearは元appleのdeveloperのようですね。githubのアカウントなども確認できました。
ウェブサイトの確認
Berachainのウェブサイトはこれです
調査する内容
アナウンスしていないウェブサイトがないか
どこにサーバーがあるのか
調査方法
名前からドメインが存在しているか探すやつみたいです。
適当なキーワードを入力すると探してくれます。
今回はberachain.com, bera, berachainの3単語を入れてみましたが、公式でアナウンスされているhttps://www.berachain.com しか見つかりませんでした。
検索する単語に工夫の余地もありそうですね😇
もう一つのどこにサーバーがあるのか調査する方法については書くの色々と微妙かなーとおもったので念のため止めておきます🙏
気になった方は元記事読んでみてください😇
ここで確認する点は以下とのことです。
準備済みではあるが、まだ広く知られていないサイトが存在していないか
プロジェクトの所在地とサーバーの所在地が明らかにずれて居ないか
2つ目の所在地については以下のような場合にはそのプロジェクトが詐欺的である可能性もあることを認識すべきと記載されています。
チームメンバーがヨーロッパ出身者のみ
プロジェクトがアメリカで登録
サーバーはなぜかニューデリーにある
Berachainの場合は上記のようなことはなかったのでよかったです。
プロジェクトチームを調べる
調査する内容
プロジェクトメンバーの経歴や実績の確認
意識する点
メンバーのxアカウントすら公開されていないチームは赤信号
以前の職歴に他の暗号資産プロジェクトへの参画、VC, GAFAなどのビッグテックへの所属などがあるか
学歴
メンバーに技術者がいるか
一定豊かな地域出身者(mustではない)
調査方法
主に以下のツールを使うと書かれています。
LinkedIn
xでは載っていなくてもLinkedInだと経歴など載っていることがあります
TweetScout
チームメンバーのxアカウントのスコアも確認します
Google画像検索
もしメンバーの画像があればGoogleで画像検索をするとその人物が実在しているかどうかわかることがあります
この項も、公開情報なので大丈夫な気もしますが、各メンバーの個人情報も含まれているので実際の調査結果を書くのは念のためやめておきます… 🙏
あれ、書かない方がよいことばかりですね😇
一応Berachain自体のLinkedInページはこれです
簡単に記載しておくとLinkedInのアカウントで顔写真や経歴などを記載している人もしっかりいました。
(github orgメンバーの内、一人LinkedInアカウント消してるっぽい人もいましたがそこまで気にしなくてもよいのかな 🤔? 見つけられなかっただけかもしれません)
https://www.theblock.co/post/294060/former-polygon-head-defi-jack-melnick-joins-berachain
画像検索などやっているとこんな記事が見つかったりもしました。
defi責任者は元polygon-labsの人なんですねー
(なんでこの人は公式にフォローされてないんだろう)
こんな感じでいろいろ気付きが合って楽しくはありました。メンバーの調査は儲かるというよりは防御力を少しでも上げる意味合いが強いのかなと思っています。
プロジェクトが何を解決しようとしているのか、新規性は何か
これにはホワイトペーパーを読むことで、以下を理解すると記載されています。
そのプロジェクトをなぜやるのか、課題は何か
どんな新規性でもってその課題を解決をするのか
Berachainの公式のDocは以下にあります。読んでいきます。
難しすぎていまいちよくわかりませんが、超ざっくり以下のように理解しました。
これまでの課題
PoSにはバリデーター、エンドユーザ、プロトコルの間に協力するインセンティブが欠けている。
協力するインセンティブが欠けているというのは、バリデータはガス代高い方がいいけどユーザは安い方が嬉しいみたいな話です。多分。
新規性
Proof of Liquidity(PoL)という新しいチェーン維持の仕組み(いわゆるコンセンサスアルゴリズム)を利用するようです。
エンドユーザが名前の通り流動性提供を行い、それをVaultに預け入れことでエンドユーザも、エコシステムのインフラレイヤーに貢献できるし、その貢献によって報酬ももらえてみんなハッピーということですね。多分。
ホワイトペーパーを見るだけでなく、他にもロードマップの確認や、トレンドに沿っているかを確認すべきとも記載されていました。
資金調達
元記事では資金調達について主に以下2点を確認しています。特に後者を重視すべきのようです。
金額
投資金額については調べるといくつか確認できました。
シリーズAでの調達金額 4200万ドル
シリーズBでの調達金額 1億ドル
また、ICO anlayticsは見やすかったです。
元記事の評価としてはこれは大型の資金調達で、大きなリターンを得るのは難しいかもしれないが、触っておくにはよいという評価のようです。
どこのVCが投資しているか
元記事で、VCティア表が紹介されています。ティア表に照らし合わせながら、VCを確認していくと以下のようなVCが確認できます。
最上位のtier chad Brevan Howard
tier1 Dragonfly(正確にはragonfly’s Bo Fengという表記のため直接ではなく出身者の出資かも?)
tier1.5 Frameswork Ventures, Polychain,
tier2 Hack VC, Hashkey
なんか自分でも聞いたころあるVCの名前が挙がってました。どこがいくら出しているのかまでは調べられていませんが、本来であれば調べた方がよいのかもしれません。
資金調達に関しては素人目で見て全く問題なさそうに見えます。
競合他社を確認する
競合確認についても触れられていました。
EVM互換のL1チェーンなので競合は多いのでは、という気がしています。
PoLという点は新しいのでその意味では競合がいないというのかもしれませんが、個人的には草チェーンはどこも同じに見えてしまうのでこの点はよくわかりません😇
元記事にはこれも評価の点がいくつか記載されていたので気になる方は見てみてください。
トークノミクス
トークノミクスについても重要と書かれていました。しかし、Berachainの場合、トークンのユーティリティ以外に関してまだこの点の詳細は明らかになっていない理解ですので省略します。
観点としては以下を確認すると書かれていました。
サプライ
各調達ラウンドの価格やアンロックがどうなっているのか
時価総額とFDV
TGEでの評価
ユーティリティ
Berachainの場合、$BERA, $HONEY, $BGTの3種類のトークンがあります。何に使われるかくらいは確認した方がよいようです。
一言でいうと$BERAがガス代、$HONEYがステーブルコイン、$BGTがガバンストークン(これだけSBT)です。
エアドロップ
エアドロップの可能性を探るためのツールが紹介されています。
Dune
Berachainのダッシュボードを探してみると以下のようなものが見当たりました。
https://dune.com/thj/berachain-testnet-faucet-allocations
https://dune.com/thj/bera-ecosystem-projects-overview
元記事ではあるプロトコルで例えば上位X%のユーザと判定されるためにどの程度のETHをbridgeするのがよいかを分析する、など具体的で面白い考察がありました。CISチャンネルのクリプトアグリゲーター
これはいまいちよくわかりませんでしたが、Telegramで関連する投稿を探すことのよう..?VC投資アグリゲーター
元記事で紹介されていた、以下のいずれのサイトでも前述したBerachainの資金調達を確認できました。X(旧Twitter)
xの検索バーをうまく使おうねというお話。
Defiリサーチ
以下の主要なもの3つを確認し仕組みを理解するのが重要と記載されています。
Berachainにも存在しています。(記載したもの以外にも色々あるので見てみてください)
DEX
BEXがあります。従来通り通常のswapとliquidity provideができるDEXです。Lending
BEND。$WBTCまたはWETHを担保にステーブルコインである$HONEYを借りることができます。$HONEYを借りると報酬として$BGTも貰えます。
加えて$HONEY単体を預け入れることで預かり証として$aHONEYを受け取り、利回りを得ることもできます(担保にはできません)。Stablecoin
HONEY。前述の$HONEYがBerachain上のステーブルコインです。
Berachain上の$USDC or $USDT or $DAIを差し入れるとmintできます。
mint/redeem feeの0.5%以外は1:1交換です。
Berachain上のUSDCはeth mainnetからのbridged assetになりそう?
$HONEYが必要な理由はよくわかりませんでした😇
それ以外のBerachainの個別のprotocolについて調べたい場合は以下のサイトを確認するとよいと思います。
日本語コミュニティとしては @cryptosuzuki さんがDiscordコミュニティを運営されているので覗いてみてもよいかもしれません。
元記事の方では、以下のツールも紹介されていました。
Nanoly
利回りの高いprotocolを検索できるツールとして紹介されていましたが、今は有料のAPI endpoint提供だけのよう…? 使ってません。DefiLlama
みんな大好き。ただしBerachainのようなローンチ前のchainは載ってません。Dexscreener
みんな大好き2。同上なのでBerachainはなし。vfat.tools
ファーミング用protocol出現を監視するサイト、知らなかったです。同上。tweetdeck
x見やすいツールとして紹介。だいぶ前に有料になった記憶なので使っていません。
まとめ
元記事で言うところの4章の一部を参照した部分しか書いていないのですが、疲れたのでここで終わろうと思います😇
元記事の方には他にも以下のようにとても面白い項目がたくさんあったので読んでみてはいかがでしょうか。
プロジェクト選定の方法
オンチェーン分析
OSINT(オープンソースインテリジェンス)
肝心のBerachainについてはみんなが熱い熱い言うだけのことはあるんだろうなーという印象でした。大きいエアドロがあるかなどはわかりませんが、触っておいて悪いことはなさそうですよね。今から触るのが良いのかはわかりませんが😇
今回読んだ元記事はプロジェクト探しが丁寧に体系化されているため分量は多いですがその一つ一つは多くの人が実践できる内容になっていましたし、非常に勉強になりました。
強い人たちは、こんな感じで丁寧にアルファ探しやデューデリジェンスを行っていたんだなと。
特にデューデリジェンスの意味で最低限このうちのいくつかをやるのは大事なように思いました。お金盗まれたくないですし。
再度ですが、元記事は超大作で今回記載した内容は一部にすぎません。
気になる方は元記事の参照をお願いします。
Xやっているので良かったらフォローしてください。
おしまい。
免責事項
本記事の正確性について何の保証もしません。
本記事の内容に基づく意思決定及びその結果について一切の責任を負いかねます。
元記事にもある通りすべてDYORでお願いします。
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