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命って繋がってるよね、っていう話

大好きなおじいちゃんを失う少年のドラマ(”Tale of the Loop" by Amazon Prime)を見た。

病気がかなり進行していたおじいちゃんは、不思議な球体へ少年を誘う。

金属でできた大きな球体の入り口に立って「ハロー」と言うと、いろんな声の「ハロー」がこだまになって聞こえる。こだまが何回聞こえるかでいつまで生きるのかがわかるというのだ。少年のこだまの回数は6回で、その声は今の子供の声から最後はおじいさんの声になっていく。

一方、少年に促され同じように球体に声を発したおじいちゃんのこだまはゼロ。少年との別れが近いことを知らせたのだ。

おじいちゃんを失いたくない少年は、必死におじいちゃんを助ける方法を探すが、おじいちゃんは死んでしまう。

再び件の球体を訪れた少年は、また入り口で「ハロー」と言う。

こだました「ハロー」は未来の少年の姿と重なり、球体の中には緑色の蛍のような光がいくつもいくつも上がっていく。

ドラマはそこで終わるけど、これは命が繋がっているということなんだなと、ふと感じて涙が溢れた。

自分という人間は、両親はもちろん祖父、祖母そのもっと昔の先祖の遺伝子のつながりの中の一部であるということを、理屈では理解していたつもりだったことだけど、この瞬間にストンと腑に落ちた。

若い頃、自分のことを嫌っていてごめんなさいと、両親を含む私の前の世代と、私の子供たちからつながる未来の世代のすべての人々に申し訳ありませんでしたという気持ちと、50歳を過ぎた現在は楽しく生きていて、自分のことも割と好きになれていると気づきをもらった平日休みの昼下がり。