#4 箱根駅伝2021の往路を終えて 21.01.02

ここ数年、母校青山大学の箱根駅伝での輝かしい活躍もあり、
箱根駅伝を見終えないと年が明けない36歳のおじさんです。
#こういう時だけ母校愛を語る嫌な奴です

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▼コロナ禍における開催
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第97回大会となる今年の箱根駅伝は97年の歴史の中でも異例な環境で開催された。
沿道には観客がおらず、スタート直前でも静けさが緊張感を増大させたせいか稀に見るスロースタートでレースは始まりました。
#解説者みたいに書いてますが 、陸上経験はありません
合間のCMでも沿道観覧を控えることの周知広告が流れ、沿道には例年ならば広がるのぼり旗もなく、ゴール地点では胴上げもできずにゴール地点で待つメンバーにも制限が掛かるという運営での実施。
全ては感染症対策を講じての実施のためである。
今年の正月は帰省もせずに関東に残って年越しを迎えたため、現地へ赴いて応援でもとという考えはそんな事実を知り、一変した。
いや、というより本当に応援したいのであれば、選手のことを考えるのであれば沿道観戦に行くという選択肢はあり得ない。

2020年は東京オリンピック・パラリンピックや夏の甲子園など、様々なメジャースポーツ大会が中止・延期を余儀なくされた。
そんな中で開催された箱根駅伝。
きっと運営関係者も苦渋の決断であったに違いない。
そして本当に実施されるかどうか分からない不安を抱えながら、開催を信じぬいた選手たちのことを考えると、我々のようなイチファンが沿道観戦に行って運営関係者や選手の思いを踏みにじるようなことはあってはならないのである。

と熱く語ってしまったが、
今日の本題はそこではない。

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▼報われない努力
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数々の感動を生む箱根駅伝だが、
個人的にはやはり母校、そしてその中の1人の選手に注目が集まってしまった。それは青山学院大学の山登りを担当した竹石選手だ。

彼は3年前の箱根で山登りを担当し、区間4~5位の走りで青山学院大学の連覇に大きく貢献した。何より前年まで山登りを担当していた「山の神」神野大地の後釜として抜擢され、そのプレッシャーを跳ね除けて活躍をした時から注目していた。
そんな彼は今年は実質大学5年生。
聞けば箱根駅伝で挽回するために留年を決意したらしい。
竹石選手は3年前の箱根以降、2年前は区間順位も落としその年は青学の連覇が止まった。
そして青学が再び王者に返り咲いた昨年の山登りの場所に竹石選手はいなかった。直前の怪我の影響もあり、自身から辞退を名乗り出たらしい。
昨年は給水補助として5区で入った姿に涙したのを記憶している。
そんな彼が今年、箱根の屈辱は箱根で返すしかないとはよく言われるが、留年までしてこの箱根に掛けて力走した。
結果はとても挽回と言えるような結果ではなかった・・・。

王貞治の有名な言葉に
「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」
というものがあります。
これについては賛否両論あるかと思いますが、
個人的には賛同派です。
となると、今回の竹石選手は努力が足りなかったのか?というと決してそうではないと思っています。

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▼失敗の定義
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少し脱線しますが、
失敗の定義ってみなさんどう考えますか??
コトバンクさんによると、
「物事をやりそこなうこと。方法や目的を誤って良い結果が得られないこと。しくじること。」
ということだそうです。
これはこれで辞書的な意味としてはもちろん正しいんでしょうが、
#なぜ反抗的
個人的にはキングコング西野さんの持論の方がしっくり来ていて
「データが取れないこと、すなわち挑戦しないこと」
が失敗であって、
物事の一場面を切り取ってその場面はしくじったとしても、
それは次の機会に向けて成功するためのデータ収集ができたと思えば、
失敗ではなく、成功の確率を上げるための実験であったと考えることができます。
俗に言う失敗は成功の基ってやつですね。

では今回の青山学院の竹石選手の一年間の努力は失敗だったのか?という話に戻したいと思います。
#本題はこっちね
今日の結果だけを切り取ってしまえば、
一年の努力は報われておらず、王貞治的に言えば努力と呼べないという言い方で片づけれれてしまうのかもしれませんが、
僕は決してそんなことは思っていなくて、素晴らしい努力の過程にまだいるんじゃないかなと感じました。
竹石選手は今回の箱根駅伝で陸上を引退して、次の春には静岡のテレビ局で働くことが決まっているらしいです。
今回の箱根駅伝への挑戦は実を結びませんでしたが、
この努力は決して彼の人生にとって失敗ではなく、成功に向けた努力の過程の一部であると思っています。
だからこそ旨を張って欲しいし、ベストな走りでないことは分かった上でも彼の走りを見て何度も感動しました。
唯一言えることは、竹石選手がこの経験を失敗だと思ってしまってこれからの人生で努力を怠ってしまったとしたらそれはこの箱根で培った努力、言い換えればデータが無駄になってしまうので、竹石選手にはこれから先の人生における成功のデータとして今回の結果を受け入れてもらって更に大きく成長して欲しいなと心から思いました。
青山学院の後輩であり、静岡の放送局で働くということでより親近感が湧いてしまいました・・・。
こんなことを言われずともきっとこの箱根で得た学びを人生に転用して引き続き努力を継続してくれると思いますし、何者でもない僕ごときがこんな偉そうなことを言える立場ではないことは百も承知ですが、これが僕が竹石選手から学んだことだったので題材にさせていただきました。

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▼最後に
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竹石選手
4年に渡り、箱根駅伝で感動を与えてくれてありがとう!
引き続き応援しています。
そして、明日の青学の挽回をイチOBとして信じています!
頑張れ青学!!

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