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「朝は偉大」非正規公務員を飛び出した54歳の冒険#137

あれから私は、物凄く落ち込んで、
この世の終わりみたいになっていた。

その場で即決するよう追い込まれるのは、
今思うと自分がちょっとかわいそうでもあった。
たまたま一桁金額が大きいだけで、
こんなことはよくあることなのかもしれない。

分割払いという初めての体験も、
とても恐ろしく感じた。
ただただ自分の愚かさを責めた。

夜考えていても、暗いことしか考えられないので、
寝ることにした。
そう思いついたのはえらかった。

しかし眠れない。

もしも騙されて、大きな借金を背負ったらどうしよう、
などと訳の分からない不安に襲われ、
ぐるぐる思考です。

マインドフルネスも、借金の前には無力だった。

朝は偉大だ。

一夜明け、外が明るくなっている。
ちょっとでも眠れたこともよかった。

晴れた空を見ながら、
あ、大丈夫かも、と思った。
昨晩は瀕死だったけど。

予定の朝会にも無事に出られて、
普通に振る舞うことができた。

後に支払い方を変更できることが分かったので、
気持ちが整理できたら、
貯金を下ろして、全額払ってしまおう。

借金に慣れていなかったので、
借金よりも、お金がなくなる方がまだマシに思えた。

ただこれは車代の一部(元は自分の葬式代)なので崖っぷちには変わらない。
車代になった時点で、葬式はやめてもらい、直葬にしてもらう。

自分には分不相応だったという気持ちが、
私を更にしょんぼりさせていたが、
もはや自分を相応に引き上げることにする。

いかにお金を稼ぎ、プラマイゼロのして、
更に稼ぐことを考えよう。
車も控えている。

まずは12月から、
今まで片づけにキープしていた日程を仕事に開放する。
今月末までにその準備をしよう。

仕事が入らない時間は片づけたり、仕事の準備に充てる。
来年の働き方を考える。

もう頑張るしかないので、今日は久々に片づけた。
まだまだ全然だけど、ちょっと前進したのが嬉しかった。
今日こそは早く寝るんだ。

元気が一番大事。
帰って来れてよかった。





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