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専業より兼業を選んだ話②(最終話)

こんにちは!こんばんは!!
前回は本題に入らずに
マジックの世界が特殊だという話をしました。
マジックに限らず、芸事の世界は
それぞれ特殊なんだと思いますが…

さて、早速本題に入っていきます!

ー専業をやって感じたこと

そもそも自覚がなかったのですが
フリーになるまでは専業でした!
なんでその自覚がなかったかというと
会社員マジシャンだったからです。
ちょっと意味が分からないと思うので
説明させてください。

わたしは全国展開するマジックバーを
運営する会社の社員でした。
仕事内容は演者としてはもちろんですが、
他にも店舗マネジメントなどもあり
パフォーマンスすることだけが
仕事ではなかったのです。
お客様の前でマジックをしたりしますが
主な仕事は店舗運営や人材教育など
マネジメント業務がメインでした。
なので専業マジシャンという自覚が
なかったのかもしれません…!
なので、専業マジシャンというか
まぁマジック関係のお仕事を専業にしてた
という方が自分の中ではしっくりきます。

その専業時代+フリーランス1年目を通して
やはりわたしは兼業がいいと感じました。

ーわたし自身が原因だった

なんで兼業がいいと思ったのか。

兼業でマジシャンされてる方もいますので
それぞれに違う理由があると思います。
わたしの場合は、

自分自身を保つため

でした。

わたし、とても影響されやすい人間なんです。
自分のいるコミュニティの居心地が良いと
そこがNo. 1の世界だと思ってしまうんです。
コミュニティの中にいる人が全て正しいと
思っちゃうし、組織に属していたら
ちょっと嫌なことがあっても多少の自己犠牲を
してでも貢献したいと思い行動するんです。
自分でやらなきゃ気が済まない、
「やりたがり」という面もあります。

これの良い面が、他己評価が高くなるところです。
自分の実力以上に他の方がわたしの仕事ぶり評価してくれます。(とわたしは感じてました)
「この人は裏切らんだろう」とか
「この人は言えばよくやってくれる」とか
結構厚めの信頼を得やすいのだと思います。
そうなるとわたしも期待に応えたくなり、
より一層自分の置かれた環境にのめり込みます。

悪い面は、自己犠牲しすぎること。
視野を広く持ってるつもりでも
実は自分のコミュニティ全体しか見れてないこと。
そして、それになかなか気づかないことです。
(わたしの場合は、です!)

過去、色んなお仕事をしてきました。
基本的に組織に属する場合が多く、
嫌なことも楽しいことも
人並みに経験してきました。

実は、この「のめり込み癖」に気づいたのは
マジックという素晴らしい世界に出会ったからです。
素晴らしすぎて、大好きで、
楽しい人ばかりに囲まれて
お客様は笑顔で喜んでくれて
夢があってキラキラしてて
最高すぎるお仕事だと思っています。

ただ、一般社会人歴が長かったわたしからすると
前回の記事でお話ししたように、
とっても特殊な世界でもあります。
この世界の人同士だけで成り立っていけるなら
特に何も問題ないのですが…
少なくともわたしのお客様は一般的な方々。
表現が大変難しいですが、
現在の日本での、
「常識」「ルール」「モラル」について
多数派の考えをお持ちの方が
わたしのお客様になるのだと思っています。

わたしという商品のターゲットとなるお客様がそうであれば
わたし自身もそのお客様の持つ常識から
逸脱しない人間でいたいと思ったわけです。
誤解してほしくないのですが、
マジックの世界にだけいたら常識はずれになる!
という意味ではありません。

少なくとも、わたし自身は
影響されやすく染まりやすい人間なので
一般社会に身を置きながら
マジックのお仕事をやっていく方が
自分らしくいられると思ったのが
兼業を選んだ理由です。

ー兼業でもマジックを続ける理由

まだ2年目に入ったところですが、
フリーになった後に色々と感じることがより多くなりました。
本当に自分の持つ考えや行動が
お客様のためになることなのか、
何のためにマジックをするのか。

マジシャンによって目的や考えは様々で、
どれが正しいも間違っているも無いと思います。
ただ、わたし自身が大切にしたいことは
お客様とわたしがお互いにリスペクトし合えて
その相乗効果でより大きな喜びを作るということ。
前回の記事にも書きましたが、
全てのマジシャンがお客様にとって
良いマジシャンではないと思います。
それはわたしも含めて。
正直、表向きだけ良くして裏ではそうではない
そんなマジシャンの方にも出会いました。
それでも表向きはお客様の喜びは作れている。
とても矛盾を感じて、嫌だなと思いました。
でもそれは、わたしの考えや目的と違うだけで
「おかしいだろ!」と意見をしたり
正したりする理由にはならないかなと思います。
(実になる議論は良いと思いますが)

わたしは自分が過去に経験した
マジックを観て特別な時間を過ごす喜びや
形には残らない価値の尊さを
お客様に感じていただくことを忘れずに
パフォーマンスをしたいと思っています。
良い意味でマジシャン脳になりすぎないように
マジックとは縁遠いお仕事も兼業しています。

ちなみに今兼業しているお仕事は医療関係です。
わたしがマジシャンをやってることを知っていて、
応援してくれてマジックの仕事を優先させてくれるという
ありがたすぎる職場です。
皆様がマジックに対して、マジシャンに対して
どのような感情・感覚を持っているのか
節々で知る機会を得られます。

他業種の兼業を始めて、
マジシャンの時とそうでない時のスイッチを
切り替えることに少しだけ苦労しましたが、
すっかり慣れました!!

ーこれから先のこと

さて、他業種との兼業について
今後も続けていくかどうかは
今のところの考えは
「出来る限り」
という答えになります。
というのも、もしかしたら夫婦でお店を
持つかもしれないですし、
年齢的に表舞台から引退しようと
思うかもしれないからです。

それがいつになるかわかりませんし、
そもそも真逆の考えに変わる可能性もあります。
まだまだフリー2年目。
たくさん経験して楽しいことを探して
自分らしく生きる道を模索していきたいです!


最後までお読みくださりありがとうございました!
また気まぐれに投稿しますので、その時まで…

ほなね。

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