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すべてのKYは表現者に向いてる。

私は自他共に認めるKY(空気が読めない)人間である。こないだも「(娘さんの年齢は)何歳ですか?」と聞かれて、自分の年齢を答えてしまい、返答された方は困惑、周囲の友人は「また出た〜」と爆笑していた。

コミュニケーション能力が必要な組織、つまりあらゆる組織でKYの評価は低いし、そりゃそうだろうと思う。しかし面白いことに、広告コミュニケーションや表現の世界では、KYの方が褒められるという逆転現象が起こる。

例えば昔作らせてもらった、“忍者女子”との社内恋愛には気をつけろ!の表紙はこちらだ。この写真のようにKYな女性の様子を撮影していった。

広告や表現は、まず目立たなければいけない。そのために、ある状況にもっともふさわしくない行動はなにか?というKYな行動を追求していく面もある。K-1グランプリならぬKYグランププリを日々競っているようなものだ。(もちろん普通の商品紹介広告もあるが)

そういうアイデアを求められるとき、元々KYな人は自分の経験からネタが自然にたまっているので、自然とピックアップすることができる。そういうときに、ああKYで良かったと、心から思うのだ。

ただ私がKYである言い訳をさせてもらうと、妄想が思考を邪魔するからだ。こういうとキ○ガイみたいだが、ポケモンGOのモンスターのように、現実社会を背景に、ARのように妄想が浮かんでくることがよくあるのが原因だ。

例えばエレベーターにギュウギュウで乗っている。こういう状況で一人が屁をすれば顰蹙をかうが、一人を除いて全員が屁をすれば、残った一人の方がかえって顰蹙をかうのではないか?

という妄想が、映像となって現実社会に重なって表示されてくる。要は冗談を思い描いているだけだが、そういう状況で話しかけられたら、ポケモンGOをやってる人に話しかけるようなもので、とんちんかんな返答をしてしまっても無理がないと思ってくれないだろうか。無理か。

全てのKYに当てはまる話かわからないが、組織で冷遇されているKYを見るたびに、私ですら少しはKYを活かせているのだから、治りもしないKYを治そうとして悩むより、広告か表現の世界を試してみればどうかと思うのだ。

ちなみに妄想が浮かんでくる話については、プルーストの「失われた時を求めて」での創作論が面白い。こちらは余談なので興味のある方だけに。

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谷口マサト

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さいこー
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