相場についてその2
プレミアムメンバー専用記事です。
先ほどの記事につづいて、なぜ商人はうまくいったかという話。
相場もなんでも勝負事は、実際に手を動かすよりも、その前の脅かしあいの要素が大きい。いまの北朝鮮もそうだけど、手を動かすとダメージを食らう可能性も高まるので、できるだけ脅かしあいで交渉しようとする。
そして驚かされたときに人がとる行動は、安全のための計算だ。ここで判断基準が変わってくる。相場で最初の判断に従え、というのは、様々に脅かされて判断が守りに入り、頭で計算しだすからベタ逃げになる。
頭の計算スイッチは、脅かされたときに入る。
また、脅かす方はそのスイッチを見越して、ベタ逃げした所を捕まえようとする。ここにチャンスがある。
もし驚かなかったら?計算スイッチをオフにできれば?予測が外れた相手に、逆に反撃できることになる。
これを行うには、いつ計算スイッチが入ったかを自分で観察していくしかないだろう。また、スイッチが入りやすい、真剣勝負に身を置いて鍛えていくしかない。そう考えると、あらためて先ほど紹介した、
「両刃、鉾を交えて避くるをもちいず」
という公案が光ってくる。
びびるか、びびらないか、という話だけかもだけど。面白いですね。
読んでくれてありがとう!