トラブルを引き寄せる修行時間と、優雅な実業時間。

クリエイターには2つの時間の使い方がある。修行するのであれば、最大限自分の時間を使わないといけない。素振りを代行してもらうことに意味はない。なんでも泥臭く自分でやってみないと身につかない。

反対に、何かを生産する実業モードであれば、自分の時間は最小限にして、他人でもできることは全部他人にふり、生産量をあげないといけない。どこまで優雅にふるまえるかが実業モードの目標になる。

自分を変化させようとしているのか、周囲を変化させようとしているかで時間の使い方は正反対になる。

やっかいなのは、実業モードにしないといけない場面で、修行モードに入って時間をかけすぎてしまう場合。修行モードはトラブルを引き寄せる。トラブルで自分を鍛えようとしているのだけど、本人は気づいておらず、実業がうまくいかないと悩む。

実際のところ、本人は修行しているので目的はかなっている。我々の脳の情報処理の根幹は映像処理だから、当人がイメージした映像をかなえようとする。修行をイメージしていると望みどおり、修行にふさわしいトラブルがやってくる。本人がトラブルを選んでいるのだ。

本人が修行モードだとわかっており、あえて正しいトラブルを選んでいるのならまったく問題がない。こうなるとトラブルというよりは挑戦、より高い目標にチャレンジしている。

トラブルは想定外におこることだから、本人に実業と修行の違いの区別がついてないときに起こる。

一方で、他のクリエイターに協力をあおぐ場合、どうしたらやる気になってくれるか、修行モードになってくれるかを考える。冒頭でいったように、実業モードになって割り切ったクリエイターはあまり時間を使ってくれない。

しかしテーマによっては、これは勉強になるとおもったクリエイターは修行モードに入り、最大限時間をつかってくれる。なので、そのクリエイターが今なにに興味があるかを調べて、その興味に合致するテーマをできるだけもっていく。一度あててダメでもなんども違うテーマを提案する。

クリエイターが心からやりたい、と思ったときにやっとプロジェクトはスタートする。そのためにも、このクリエイターは何が実業で何が修行なのかを見分けるのは大事だ。知らんけど。

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