M-1優勝のミルクボーイ風に「IT業界」を語ってみた。

M-1グランプリのミルクボーイのネタ、フォーマットが明快なので、コンテンツ作りを練習する課題には良さそう。ためしにIT業界で作ってみた。

なんかな、オカンの友達の息子が新卒で会社はいったんやけど、その業界でやっていけるか不安やって言ってるらしいわ。業界の名前きくの忘れたんやけど、目の前にいる人にも、メールかLINEかslackで話しかけるらしいわ。

IT業界やん!あのひとら人と話すの怖いから。会話はログ残らへんからって恐れるんよ。ログ残してwikiにも書いとかへんと不安で死にそうになるねん。会話の温もりよりも、過去ログ追いたい人たちやから。

俺もそうおもたんよ、でもな、取引先とは電話でしょっちゅう話すんやて。

IT業界ちゃうやん!電話憎んでるからあいつら。電話かけたら「勝手に俺の時間に同期してくんな」ってブチ切れるから。非同期が大好きやから。自分のペースを崩されたくない業界No. 1なんやでIT業界は。

なんかな、なにかというと「スケールするんか?」って聞かれるんやて。大きく広がるってことらしいんやけど。

IT業界やん!挨拶やからそれ。飲み会しませんかって誘っても「その飲み会スケールするんですか?」って言ってくるから。なんでもプラットフォーム的に考えるねん。
こないのだM-1グランプリ見せてもな「ぺこぱは属人性が高いし、かまいたちに求められる技量は高すぎるのでスケールしにくいですね。その分ミルクボーイはフォーマットがしっかりしているから、誰でも参加しやすくてUGC的にスケールしやすい」とか冷めた目で言いよんねん。
漫才はスケールの競い合いちゃうねん!面白いかどうかやから。プラットフォームとコンテンツ、スケールと文化を混同しがちな業界やねん。スケールすることを考えすぎて、楽しむことを忘れとんねん。

それでな、みんな子供大好きで、子沢山の人多いんやて。

IT業界ちゃうやん!子供おるけど少なめやから。IT業界なんてちょっと前まで虚業と呼ばれてどうなるかわからんかったから、怖くて子供つくれんかってん。作り出したの最近やから。だから子供みんなちっちゃいし少ないねん。それで地元かえったら中学のときヤンキーやった友達が大きくなった子供3人と幸せそうにしているのを見て絶望するねん、なんか俺ルート間違ってへんか、って。そういう悲しかった業界やから。これからは知らんけど。

いやでもな、その息子さん、ブロックチェーンの開発担当なんやて。

IT業界やんけ!早よ言えよ。

(二人で)どうもありがとうございましたー

こんな感じで作りやすく、タイアップもやりやすいフォーマットだ。

ミルクボーイ・フォーマット
1. ボケは謎とヒントを提示する
2. ツッコミは謎の答えとその根拠を述べる
3. ボケは答えを否定するヒントを提示する
4. ツッコミは答えが間違っていた事を認め、その根拠を話す
(3と4を交互に繰り返す)
5. ボケは決定的な証拠を提出する

もちろんミルクボーイとは面白さが段違いなので、あくまで練習のためのものではあるけど、いいコンテンツを見かけたら、そのコンテンツをフォーマットと中身に分解して、そのフォーマットをつかってオリジナルの中身を詰めてみるってことをするとコンテンツ作りの練習になる。

分解できるものは組み立てられる。

コンテンツは分解できる、ということに気づいて、どんどん分解する習慣を身につければ誰でもコンテンツは作れる。

読んでくれてありがとう!