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現在のはなし7 冷静と情熱のあいだ

映画を観ました。
一部のシーンを見た時に
"物質を満たしてくれる今の恋人と精神面を満たしてくれる昔の恋人"が描かれていました。
今の恋人では、良い物が沢山そろっていても心は満たされないという事が分かる場面があったので、
そこに焦点を合わせながら、自分と重なった部分も取り入れつつ書いていきたいと思います。

あおい(ケリー・チャン)と順正(竹野内豊)の10年愛の話

昔付き合っていた2人は再会
その時にはそれぞれに恋人がいました。
あおいの方に焦点をあてますが、
あおいの恋人は裕福で大きな家に住みブランド物を買い与え、なんでも揃っている物質的に満たしてくれる環境にあります。
ですが、ずっと順正のことを心の底で想いつづけています。
昔付き合っていた順正は、
彼女の性格を理解しどういう環境でいままで過ごてきたかなど語り合う時間を持ちながら中身をしっかりと見てくれている、
心の繋がりを感じながらお互い想いあっていました。
 

自分の経験の中で同じように感じることがありました。映画のような恋愛では無くて家族を通してですが。


私は裕福ではない家に生まれ育ちました。
兄2人と私、両親、の5人暮らしで2Kの6畳間に暮らしていました。
両親は必要最低限のもの以外買ってるところを見た事がなかったように思います。
40年前の冷蔵庫もつい最近まで使っていたほどです。

そんな環境の中、日常では色々な遊びがありました。
全員揃ったときに遊ぶトランプ。
夏の日に部屋の中に蚊帳を張り寝るという、いつもと違った空間を楽しむ。
父が外の縁側を改造して秘密基地を作ってくれたりもしました。
母は夏の寝苦しい夜にわたしを背中に乗せた状態で星をよく見に外へ連れていってくれました。
何が言いたいのかというと、
そこにはお金を使わないでできる
ささやかなしあわせが沢山あったようにおもいます。(映画の中で描かれていた物質を満たしてくれる恋人と精神面を満たしてくれる恋人のシーンを見て、ふと自分の家族の事と今の自分の事を考え思い出した)

そして、以前記事にも書きましたが、
一人暮らしをしている時に家賃滞納して、
所持金が500円位までなってしまったことがありましたが、
そのような追い込まれた経験や、先程述べた家庭環境のお陰で"100円"にありがたみを感じることが出来る自分だったはずなのに、
時間が経ち余裕がでてくると、そんな自分が
ブランド物のバッグなどを買うようになりました。
この時はそのブランドが好きだから買う。という理由だと思ってました。
しかしウイルス騒動があり、人に合わなくなった瞬間に気づいたのです。
ブランド物は好きという理由以外にも人に見せたいという気持ちがあったいうことに。
その瞬間、思いました。
ブランドを持つ優越感のために数十万のバッグを買って満足?!そんな事してたら、心は貧しくなっていくだけじゃ無いかと。
それだけの大金があるなら、
他にもっと良い使い方を考えれば沢山出来ることがある!ということに気づくことができました。
そこから、目が覚め今はだいたい数千円の綿100%のバッグや機能重視のもので良いや♪という風に変わりました。
物質的なものはいくら満たしてもすぐに飽きてくる。心は無になるということ。
しかし、精神的に満たすことができると、
余計なものは必要なくなりシンプルになる。
誰と過ごしたか、心の通い合う経験したか、それが心の中か頭の中かどちらか分かりませんが、
ぽかぽかとした気持ちが記憶として長い時間残り続ける。
映画のなかでもあおいは精神的なつながりを持てる順正を選んでいました。
見方によっては、お互い相手がいないと満たされないようにも見えてしまいますが、
一番は外側から満たしてもらうのを待っているのではなく、自分で自分のことを満たす事ができるのが最強かなという答えに行きつきました。
いい意味でいつも孤独に1人で動く事を選び自分で考え行動し、自分を楽しませることに全集中したいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました!












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