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自分の話:うつ病について

2019年の秋、うつ病と診断された。正直に言うと、自分がうつ病に罹るとは全く思いもしていなかった。当時は、1秒ごとに細かくスケジュールが埋まっているくらい多忙な毎日を過ごしていた。そして、その頃の自分はいわゆる”休みを知らない”人間だった。大学生生活を楽しむ一方で、授業にバイト掛け持ち、さらにインターンシップまでを毎日サボることなくこなしていた。自分で言うのもなんだけど、当時の自分はバカ真面目で、とにかくサボるなんてことはなかった。一番忙しい日は、1日で授業、バイト、インターンシップを全てこなしてることもあった。今考えるとこのスケジュールは度を越していた。

でも当時の自分はそれに気づかず、ただ忙しい日々を乗り越えているだけだった。自分は大丈夫だと思い込んでいた。

事態が急変したのはある木曜日のこと。その時の記憶は嫌というほど鮮明に覚えている。

自分が大好きなドクタースース
今でも精神的に不安定な時には彼の絵本を読んで、たくさん助けられている。


毎週木曜日の午前は大学のバイトが入っていた。いつも通り学校に行き、お仕事をこなした後、昼休みに入った。昼休みは一時間で、その後は授業。でもその日の自分は、疲れていた。昼休み中、なぜか急に朝使ったヘアアイロンの電源を切ったか思い出せなくなって不安になった。この些細な心配事が後に自分に大打撃を与えることになる。

火事になっても困るという心配から、自分は昼休み中に家に急いで戻って電源が切れているかを確かめにいくことにした。当時住んでいた家から学校は約30分ほどかかったから、ダッシュすれば間に合うと思い、全速力で家に戻った。もちろんこのスケジュールをこなしていながら、疲れていないわけがなかった。でも授業に遅れたくないという思いから、自分は出し切れるだけの体力を出し切って走って家へ向かった。

天気の良い日には、なるべく外へ出て日を浴びるようにしている

朝使ったヘアアイロンの電源はちゃんと切ってあった。それを知った自分は、”なんでこんな心配をしたんだろう”と無気力に陥る。その瞬間に何かが自分を襲うような感覚がした。この時から、自分はうつ病に支配され始めていった。

そのすぐ後、精神的に何もできなくなり、布団から出られなくなる。

その時を境に、自分の人生にはうつ病という厄介な荷物が追加された。一時期すごく良くなったこともあったが、今でもうつ病と向き合って生活をしている。

続く

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